第4話 完全に忘れてたわ

「ようやく私の出番ってわけね!」


 ところで徒然とぜんはある思惑にふけっていた。


「えまだ続くの」


 子どもの頃は汚染のひどい地域によって土地が分断されてしまっていたため、乗り物の運転ができない子どもの頃は全く友達の家に遊びに行くとかは考えもしなかったけど、大人になったとはいえ土地の移動はかなり難しい。どんな方法で来るんだろう。


「その情報って今いる?」

「アキカゼだいじょうぶかな」

「無視するなよー」


 道中の危機は宇宙人たちによる地球の侵略の名残である。戦いは終結したものの、生物兵器にされてしまった人間や動物たちがいまだにはびこっている。


「もっとも安全なルートはそこなんだよな、それでも心配だけど」


 徒然は棚に飾ってある、れたCDを眺めていた。


 学校ではまず、危険区域で身を守るための技術や武器の使い方を習うから、基本的には高校生でも必要な装備が有れば危険度の低いエリアは安全に移動できる。

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