ガチャと奴隷と異世界ゲーム Qモンスターが歩き回るヤバい世界になりました。どう生きればいいですか? A異世界ガチャで美少女奴隷を当てましょう。そうすればボッチでも素敵な終末ハーレムライフを送れます!
第71話 ボーナスタイム、交換可能な★5奴隷、そして200Pへ!
第71話 ボーナスタイム、交換可能な★5奴隷、そして200Pへ!
<――“
獲得したポイントを一気に具現化した直後。
新たな通知が届いた。
<規定時間内に100Pへ到達されたため、ボーナスタイムへと突入可能です。詳しくは【異世界ガチャ】スキルの詳細にてご確認ください>
「ボーナスタイム? なんだそりゃ……」
それだけでは何が何だかわからない。
言われた通り、いつものイベント欄を見てみることにする。
==========
①~イベント“3rdアニバーサリー”~
【異世界ゲーム】サービス開始3日目に突入記念!
今までに当たらなかった異世界奴隷(女)を、イベント限定衣装にて獲得する大チャンス!
期間中に10連ガチャを回すと、異世界奴隷(女)との絆を繋ぐ“
“絆欠片”を一定数集めると、好きな異世界奴隷(女)と交換可能だ!
※このイベントは10連ガチャ限定
また、3日目の12時~4日目の0時まで
↓
ただいま、イベント実施中!
●ボーナスタイム!
イベント開始より1時間以内に“
ボーナスタイム開始時よりイベント終了時、3日目の終わりまでの間、“
また、10連以外の単発ガチャでも“
これを機会に200Pを貯めて、異世界奴隷(女)のイベント限定衣装を手に入れよう!
==========
「排出率3倍!」
驚きのあまり、思わず声を出しながら立ち上がってしまう。
……いかんいかん。
誰も見てないからいいものの、客観的に見たら
「あむっ……硬っ。――あのオッサンたち、よく普通に食べられたな」
1回目のランク②10連で当たった黒パンだ。
水を口に含み適度にふやかして、軽めの昼食をとっていく。
それで腹も満たされたためか、さっきよりは落ち着いて内容を確認していくことができた。
「“イベント限定衣装”……そういえばそんなこと言ってたな」
だが今までのリスト表などには、全くそのことについて触れられてなかった。
てっきり異世界奴隷と交換したら自動でついてくるものとばかり思ってたが――
[
現在保有ポイント:108P
0P■■■■■■■■■■100P
100P□□□□□□□□□□200P
[
異世界奴隷(女)★ :20P~
異世界奴隷(女)★★ :40P~
異世界奴隷(女)★★★ :60P~
異世界奴隷(女)★★★★ :80P~
異世界奴隷(女)★★★★★:100P
↓
異世界奴隷(女)★ ※イベント限定衣装ver:120P
異世界奴隷(女)★★ ※イベント限定衣装ver:140P
異世界奴隷(女)★★★ ※イベント限定衣装ver:160P
異世界奴隷(女)★★★★ ※イベント限定衣装ver:180P
異世界奴隷(女)★★★★★※イベント限定衣装ver:200P
□◆□◆ ◇■◇■ ■◇■◇ ◆□◆□
「うげっ。本当だ……増えてやがる」
つまり異世界奴隷との交換自体に最大で100P。
異世界奴隷のその限定衣装自体で100Pが必要ということか。
ソシャゲでもよくある手だ。
可愛い美少女キャラの魅力的な衣装を次々と出すことで、何度も何度もガチャを回させる。
水着は定番だし、お正月の着物などの行事に関連した衣装も、コレクション欲を刺激する。
時には課金をも促し、そうして何人もの人を廃人に……。
正に悪魔の所業!
「んぐっ――まあ100ポイント分要求するわけだから、単に衣装の見た目が可愛いだけってことはないと思うが……」
<イベント限定衣装:
交換可能な異世界奴隷(女)が抱える問題に、一番的確な解決を与えることができる姿形・内容へ変化する>
「へぇぇ~」
タッチすると、説明文が現れた。
やはり、見た目を綺麗に飾るオシャレアイテム以上の意味があるわけだ。
「とはいえ、200だろう?」
ボーナスタイムを選択すれば200ポイントなんて簡単に貯まりそう。
頑張ってお金を貯めた者へのご褒美的な意味しかないようにも見える。
「……でも、ボーナスタイムを使うかどうかは考え物だよな?」
排出率3倍は、200ポイントを貯めるという1点についてだけはとても優れている。
だがそれが今日の終わりまで続くとなると、一旦冷静にならなければならない。
10連を1度回して、今までだと大体2~3個の
だがこれが3倍になると、10個のうち、多い時だと9
貯めるまではいいが……じゃあ貯めた後は?
イベント終了まで続くということは、不要になったとしてもガチャを回せば出てきてしまうということだ。
「つまり今日の終了まで【異世界ガチャ】での強化は、あまり期待できなくなる……か」
今正に、ファムとフォンにクエスト攻略のための下調べをしてもらっている最中だ。
ボスの弱点把握など予めできることはしたが、それでも【異世界ガチャ】の必要性が無くなるわけではない。
どうするか……。
「――あっ、ってかまだ★5の異世界奴隷(女)の交換可能リストは見てなかったか」
★4の人がいなかったから、勝手に★5も無意識でいないものと決めつけてた。
100ポイントは貯まったのだから、交換可能であることは確かなはず。
「えーっと、★5はっと――」
[異世界奴隷(女)★★★★★ 現在 交換可能リスト]
= = = = =
リーユ 竜人族 15歳 ジョブ:治癒師
●説明
ヒーリングドラゴンというとても希少な竜を祖に持つ
そのため彼女の体液を欲する者の罠にかかって捕まり、奴隷に
※ヒーリングドラゴン:あらゆる傷病を癒すエリクサーの元となる素材の手がかりとして、異世界ではフェニックスと共に挙げられるほどの存在
= = = = =
□◆□◆ ◇■◇■ ■◇■◇ ◆□◆□
「……これは、ちょっと事情が変わったかな」
★5の異世界奴隷(女)には交換可能な相手が存在した。
だがそこに興奮や高揚感などは一切なく。
説明分を読んで、むしろ焦りというか切迫感みたいな気持ちが生じた。
「罠にかかって捕まり奴隷……ソルアみたいな状況か?」
なら一刻も早く交換して
だが一方で、焦る気持ちにブレーキをかける自分も心のどこかにいた。
それはこの“リーユ”という少女以外にも、交換する候補が出るまで待て……ということではなく。
「“異世界奴隷(女)単体”だけじゃなく、“限定衣装”もセットで交換できることに、何か意味があるんじゃないか?」
それは“限定衣装”の説明にあった『異世界奴隷(女)が抱える問題』という一文からも示唆される。
――単純に本人だけを交換するのでは、問題の根本的な解決にはならないんじゃないか?
ソルアとアトリ、それぞれの例を考える。
ソルアは異世界という今現在の危険な場所から、地球へと移ることが直近の問題解決へとつながった。
一方でアトリはそうではなく。
場所や環境というよりは、アトリ自身に内在する問題があって。
それを【状態異常耐性】先生によってクリアした。
――つまり、“リーユ”という少女は、この二パターンを同時に抱えている可能性があるのだ。
「……“限定衣装”、手に入れるか」
<ボーナスタイムへと突入可能です。ボーナスタイムを発動しますか? ※注意:ボーナスタイムへと入ると、本日終了までボーナスタイムは解除できません>
注意書きはやはり、ポイントを貯め終わった後も“絆欠片の排出率が3倍”であり続けることを示唆しているのだろう。
だが、今日は今後【異世界ガチャ】で自己強化を行えなくなるリスクを取ったとしても、“はい”を選択すべきだと思った。
というか、今まで引いた分でも結構充実した内容だったからね。
後は手持ちと現地調達で何とかするさ。
<――ボーナスタイム!! ただいまより、ボーナスタイムへと突入します。“
ピロリロリンという軽快な音とともに通知が届く。
それを確認したのち、早速ガチャを回した。
もちろん400Isekaiのランク②10連だ。
==========
ガチャ結果
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧122Isekai その他 ★★★
⑨
⑩
計:★1×2 ★2×6 ★3×2
==========
==========
ガチャ結果
⑪
==========
「やべぇ……マジで確変状態だな」
いや、パチンコなんてやったことないけど。
無料分も合わせると、合計9つも“
これ1回で36ポイント分とか、どんだけボーナスタイムなんだか……。
「まあでも、考えてみればそういうもんか」
3日目のログインボーナスを考えなく使い果たしていれば、実際100ポイント貯めるまでもっとガチャを引かないといけなかった。
1回で大体8~10ポイントくらいか。
だから100貯めるのには10連を10回分くらいは回す必要があったことになる。
つまり4000Isekai分だ。
ボーナスタイムを使用せず、また200までの100ポイントを稼ごうとしても同じくらいかかることになる。
そしてボーナスタイムを発動するには1時間以内にこれを貯めないといけなかったらしい。
そうすると、イベントは12時間あるが、そのイベント内にコツコツ貯めて1時間ごとに1回ずつやる、みたいな方法ではダメだったということだ。
「それまでにちゃんとIsekaiを貯めていた使用者へのご褒美ってことだろうな……」
しかもボーナスタイムでもガチャを回すんだから4000Isekaiじゃ足りないことになる。
……そりゃそんだけお金を稼いだんだから、これくらいの恩恵があってもいいだろう。
「――あっ、そうだ! 単発のガチャも“
【マナスポット】を獲得して【異世界ガチャ】のスキルレベルが上がった際、【★4確定ガチャ券】を入手していた。
これを使えば、もしかして――
==========
ガチャ結果
●
==========
「っし!」
やはり来たか。
単発でも“
こういう使い方も可能になるということだ。
「これでさっきの36ポイントと合わせて52ポイント。元の108ポイントがあるから160で――」
残り40ポイント!
1回で行けるか……?
まあこの際だから2回引いてもいいけど、どうせならあと1回でケリをつけたい。
頼む、頼むぞ――
==========
ガチャ結果
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧割引券(小) アイテム ★★
⑨
⑩
計:★1×1 ★2×7 ★3×2
==========
==========
ガチャ結果
⑪耐久+2 能力値 ★★
==========
[
現在保有ポイント:200P
0P■■■■■■■■■■100P
100P■■■■■■■■■■200P
――うおぉぉ~!!
全部を具現化すると、42ポイントだった。
つまり202ポイントになるはずだったが、現在保有ポイントは200となっている。
ということは、ここが限界値ということだろう。
「これで後は――」
<“異世界奴隷(女)★★★★★ ※イベント限定衣装ver”との交換に必要な“
やはり俺の手持ちは200ちょうどとなるらしい。
<“異世界奴隷(女)★★★★★ ※イベント限定衣装ver” リーユ と交換しますか?>
今度は迷わずに“はい”を選択。
すると、電子マネーでの決済時のような音がして保有ポイントが一気に0に。
「おっ――」
それと引き換えに。
俺の手元には、虹色に光る二つの結晶が出現したのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます