ガチャと奴隷と異世界ゲーム Qモンスターが歩き回るヤバい世界になりました。どう生きればいいですか? A異世界ガチャで美少女奴隷を当てましょう。そうすればボッチでも素敵な終末ハーレムライフを送れます!
第69話 仮眠とイベント、1回目、そして2回目の幸運 ……★
第69話 仮眠とイベント、1回目、そして2回目の幸運 ……★
「あの、すいません。本当、足引っ張っちゃってるみたいになって」
部屋の入口付近。
水間さんが申し訳なさそうに告げる。
「いや。水間さんが気にすることじゃない。余裕があるときにこそ休む時間を取った方がいいと思っただけだから」
水間さんに限らない。
来宮さんや久代さんも。
それこそソルアやアトリだって別の部屋で、これから仮眠するはずだ。
今日も朝早くから活動を始めて、今までずっと頑張って動いてきたのだから。
「……むしろクエストに本格的に挑み始めたら、いつ休めるかわからないかもしれないんだから。寝れる時に少しでも、ね」
もちろん一番年齢が低い水間さんへの配慮もある。
俺たちと合流できるまで神経を張り詰めっぱなしだっただろうから、余計に疲労感は強いだろう。
だがファムとフォンに、できれば内部の侵入も頼みたい。
なのでどっちみち偵察の時間をもう少しもらうことになるんだから、その間は有意義に過ごしてもらえればと思うのだ。
「……ありがとうございます。じゃあ、お言葉に甘えて。あたしも、30分だけ睡眠、横にならせてもらいますね」
「ああ」
そうして水間さんとも別れ、一人1階のフロントへと向かう。
これから仮眠とは言え一時的に無防備になるときに、異性が同じ階にいるのは心理的によくないかなとの配慮だ。
ソルアもアトリも気にしないと言ってくれたが、こういうのは形が大事だろうから。
「フフッ。それに、一人でやりたいこともあるしな」
……いや、女性陣が寝たから一人でえっちぃことおっぱじめるとか、そういうのじゃないからね?
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①~イベント“3rdアニバーサリー”~
【異世界ゲーム】サービス開始3日目に突入記念!
今までに当たらなかった異世界奴隷(女)を、イベント限定衣装にて獲得する大チャンス!
期間中に10連ガチャを回すと、異世界奴隷(女)との絆を繋ぐ“
“絆欠片”を一定数集めると、好きな異世界奴隷(女)と交換可能だ!
※このイベントは10連ガチャ限定
また、3日目の12時~4日目の0時まで
↓
ただいま、イベント実施中!
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「っし! 始まってるな」
クエスト開始と時を同じくして始まった、【異世界ガチャ】のイベント。
3人目の仲間を迎えるチャンスなのだ。
ファムとフォンがポイズンビーを倒してくれたおかげで、Isekaiも8037に。
つまりランク②で400Isekai必要な10連も、20回引ける額に到達したことになる。
「10連引けば1回無料分も合わせると……おっ! 220回!」
一定数集める必要があるという“
だがこれだけ引ければ、何とかなるだろうという自信はあった。
「……うん、引くか!」
□◆□◆ ◇■◇■ ■◇■◇ ◆□◆□
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~通常ガチャ~
毎日1回ガチャ無料!
●ランク①
通常1回:20Isekai
10連:200Isekai
※10連ガチャの場合、★3以上が1つ確定
●ランク②
通常1回:40Isekai
10連:400Isekai
※10連ガチャの場合、★3以上が2つ確定
※ランク②ガチャライセンスが必要
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「……まずはランク①の方で試してみるか?」
イベントがどういう風に【通常ガチャ】へと反映されているか知りたい。
そのため実験的に痛手が少ない方、つまり安くて済むランク①を試してみることに。
選択肢が増えて二つパターンがあると、こういう使い方もできるからありがたい。
静かに、だが確実に沸々と湧いてきた興奮とともに。
【異世界ガチャ】を使い、今やお馴染みとなったマジックバッグを出現させた。
ランク②の方とは違い、白い普通の大きな麻袋。
その口紐の部分が緩むと、袋の中から次々と複数の光が飛び出してきた。
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ガチャ結果
①耐久+1 能力値 ★
②
③中級ポーション アイテム ★★
④
⑤
⑥【追撃】 スキル ★★★
⑦筋力+1 能力値 ★
⑧普通の盾 装備 ★★
⑨9Isekai その他 ★
⑩カジュの実 その他 ★
計:★1×5 ★2×4 ★3×1
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ランク②とは違ってやはり★1が多めに出た。
そんな中でスキルや“容量+1”など、嬉しい内容もあったものの。
今回の主眼というか、欲しかった成果はそこではなく……。
「おっ! 早速“
②と⑤、それぞれ2ポイントと4ポイントということだろうか。
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ガチャ結果
⑪
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★1だけど、無料1回分でも出たぞ!
11回で3つ。
計8Pか。
「……これ、多いのかな?」
イベント中ということで、通常よりも排出率が高めなのだろうか。
とりあえず、ゲットしたその3つを取り分ける。
欠片の見た目は縦に細長い八面体だ。
ゲームで、ワープポイントとかセーブポイントとかに浮いてそうな結晶っぽい感じだった。
その中の1つ、★1で2Pのものを具現化させてみた。
「うぉっ!? 眩しっ――」
現実世界にて形を得た“
そして一瞬だけ電気や雷を視認できた後のように、瞼の裏に残像となるだけで姿を消してしまった。
「な、何だったんだ一体……あっ」
視界の端。
いつの間にか、ステータスとは別の新たな画面が出現していた。
[
現在保有ポイント:2P
0P□□□□□□□□□□100P
[
異世界奴隷(女)★ :20P~
異世界奴隷(女)★★ :40P~
異世界奴隷(女)★★★ :60P~
異世界奴隷(女)★★★★ :80P~
異世界奴隷(女)★★★★★:100P
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「なるほど……20P刻みで、交換可能な異世界奴隷(女)の★が上がっていくのか」
そして今のガチャで手に入れた残り2つも、同じく具現化してみる。
同様に目の前で強く発光した後、絆欠片は消滅してポイントに加算された。
[
現在保有ポイント:8P
0P□□□□□□□□□□100P
「つまり、後12P貯めれば、先ず★1の異世界奴隷とは交換可能になるってことか」
なら、やはりやることは同じだ。
またガチャを回せばいい。
ゲージはまだどれも白のままだが、多分10ポイント刻みで増えていくんだと思う。
やり方がわかったので、今度はランク②、つまり10連で400Isekaiかかる方でやってみる。
鮮やかな赤い麻袋、アイテムボックスが出現する。
ランク②は“★3以上が2つ確定”なので、果たしてどうなるか――おっ!?
「あっ、金色!!」
排出される光の中に、輝く黄金色を見つける。
★3を示す銀色が1個しか出ていない以上、これはつまり確定枠の奴だ。
そりゃ“★3以上”だから“★4”の金が出る可能性も排除されてるわけじゃないが――
「……いや、★1個分でもレア度が高い物が出てくれるんなら、文句なんてない」
いきなりのことで生じた動揺を、何とか自分に言い聞かせることで抑え込み。
そうしてガチャの結果を確認した。
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ガチャ結果
①【値段交渉】 スキル ★★★
②
③魔力ポーション アイテム ★★
④HP+2 能力値 ★★
⑤7Isekai その他 ★
⑥成長の種(小) アイテム ★★
⑦
⑧
⑨黒パン その他 ★
⑩投げナイフ×5本 装備 ★★
計:★1×2 ★2×6 ★3×1 ★4×1
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――★4は一つで16Pか!
つまり★の数だけ倍々に増えていってるってことかな?
じゃあ★5が出たら、一個で32P……エグッ。
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ガチャ結果
⑪値引き券(小) アイテム ★★
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今回は、無料分で
だが4P×2つと16Pが1つ。
24Pで、1回目の10連の3倍分をゲットできた。
これで合計32P、★1異世界奴隷と交換が可能――
「――いや、ちょっと待てよ」
2回目の10連で手に入れた
それら3つを具現化するのを、寸前でストップ。
ギリギリのタイミングで頭に浮かんだのは今日、つまり【異世界ゲーム】3日目で手に入れたものだ。
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~
結晶
※既に受取り済みです
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そして、このアイテムの効果を思い出したのだった。
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●結晶
アイテム。
具現化前の結晶に使用することで、該当の結晶と同一の物へと
★4以下の結晶にのみ使用可能。
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