ガチャと奴隷と異世界ゲーム Qモンスターが歩き回るヤバい世界になりました。どう生きればいいですか? A異世界ガチャで美少女奴隷を当てましょう。そうすればボッチでも素敵な終末ハーレムライフを送れます!
第65話 本当の意味で、パーティーレベル・ランクアップ! そしてお金大事!
第65話 本当の意味で、パーティーレベル・ランクアップ! そしてお金大事!
「あっ、【マナスポット】の……」
ソルアが思わずといったように声に出した。
「そうそう。久代さん達にヒントをもらって行った、新聞の販売店。あそこの【施設】のことだと思う」
「あっ、あそこね」
そこまで話すと、流石にアトリもピンときたようだった。
水間さんが“情報 下”を。
俺が“情報 中”と“情報 上”を買った。
そして水間さんがパーティーに加入したことで、事後的に“パーティーで買占めに成功した状態”が作り出されたのだ。
「えーっと……?」
だが当の本人、水間さんだけは未だ状況が呑み込めていない様子。
俺が【施設 酒場】で“情報”を二つ買ったんだと言って初めて納得した表情になった。
「あ~! すいません……あたし、実際に行ったわけじゃないから、“どこの【施設】”の“何”を買ったか、中々整理できてなくて」
そうして水間さんは、まるでこれまでの悪行を白状するかのように恐る恐る話し出す。
「――あの、あたし。【商人】ってジョブを持ってて。それで【買付け】のスキルで、その【施設】にいなくても商品を購入できるんです」
そこまで一気に言い切ると、俺たちの反応を待つように俯く。
俺たちからどう思われるか知るのが怖いみたいに。
あるいは非難されるのではないかと恐れるみたいに。
なら俺はどうするべきか――
「……そっか。なるほど、納得だ。――で、じゃあ“選択報酬”どうしようか?」
それだけ言って、早々に別の話題へと移った。
……まだ、中学生だもんなぁ。
他人からどう思われるか、そうした恐怖心や不安に特に敏感な年頃だろう。
こういうのは案外周りは気にしてないんだよと。
教えてあげるのも先に生まれた者の務めだろう。
「えっ!? あっ、あの、お兄さん!? そ、それだけ、ですか?」
「それだけ……だけど?」
だが当の本人、水間さんがそれでは納得いかない様子だった。
「水間さんが何を言われると思ってたのかは知らないけど。――そもそもさ。正直そこまでの驚きはなかったから」
俺たちがそれぞれ、相手の情報を読み取れる能力持ちだってことは、既に話してあった。
【スキル盗賊団】なり【鑑定】なり、あるいは【
あるいはファムの感覚共有もその一つに入るかもしれない。
だから、覚悟完了形で話してもらって申し訳ないが、こっちもこっちで心の準備はできていた。
「それに【異世界ゲーム】でゲットした能力を使って、頑張ってただけだろ? 褒められこそすれ、責められるようなことじゃない。……水間さんがさっき、俺に言ってくれたように」
ソルアやアトリの存在をズルや卑怯なことだと言わず、そのまま肯定してくれた。
あれのおかげで、心が少し軽くなった。
だから、水間さんがもし自分の能力に負い目を感じているのなら、俺も肯定してあげたい。
お互い様だしね、こういのは。
「そうそう。気楽に行きましょう。……ただ、エロ発言は慎むように」
「フフッ。よろしくね、
久代さんと来宮さんからも改めて歓迎ムードが作り出された。
「あっ――はい。あの、その、あ、ありがとうございます! 皆さん。改めて、よろしくお願いします!」
ゲームのシステムとして【パーティー】になったのはついさっきだが。
本当の意味で俺たちが【パーティー】になれたのは今なんだと、お互いにその認識を共有できた瞬間だった。
□◆□◆ ◇■◇■ ■◇■◇ ◆□◆□
<――選択報酬 ②全メンバー:100パーティーポイント獲得 に決定しますか?>
話し合った末、選択報酬はIsekaiではなくパーティーポイントにすることに。
リーダーを務める俺が1体モンスターを倒せば、大体8ポイントが入ってくる。
つまり12,13体分のポイントがゲットできる計算だ。
<――パーティーポイントを100P獲得しました ※リーダーを務めているため、獲得ポイントが130Pになります>
うぉっ、そ、そうなるのか。
いや、多めにもらえるならそれに越したことはないけど……。
<パーティーレベルアップ! ――Lv.6→Lv.7になりました。 詳細:パーティー加入時 全パーティーメンバーMP+1 魔力+1
<パーティーレベルアップ! ――Lv.7→Lv.8になりました。 詳細:パーティー加入時 全パーティーメンバーMP+1 魔力+1
さっきのモンキーゴブリンたちで上がったばかりだったが、一度で2レベルも上がってくれた。
やはり130P一気にゲットは伊達じゃない。
「あっ、私、レベルが6になった」
「私もです! レベル4と5は飛び越えちゃいました!」
他の3人は1体につき5ポイント。
そうすると20体分倒したことになる。
久代さんと来宮さんも、大きく成長できたようだ。
「おぉぉ~あたしはレベル1から5に! なんかゲームで雑魚い仲間を寄生させてレベリングしてるみたい。……すいません、雑魚い仲間Aで」
適切な例えが浮かんだと口に出したはいいが、それが自分で自分を指していると分かり……。
水間さんは余計にダメージを受けていた。
……いや、そりゃ加入したては誰だろうとそうなってたって。
<パーティーランクアップ! ――F-ランク→Fランクになりました。 詳細:パーティー内で1日1回 火魔法Lv.1スクロール 使用可能>
<パーティーランクアップ! ――Fランク→F+ランクになりました。 詳細:パーティー内で1日1回 水魔法Lv.1スクロール 使用可能>
おっ、一気に2ランク分も上がったか。
<新たなメールを受信しました。新着メール:2件>
早速、届いたばかりのメールを開封した。
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=====
19 差出人:【異世界ゲーム】運営
件名:ワールドクエスト“一番最初にパーティーランクF到達”のクリア報酬贈呈
おめでとうございます。
【異世界ゲーム】開始後、一番最初にパーティーランクがFに到達されました。
クエストのクリア報酬を贈呈します。
ゲームでの生き残りにご活用ください。
選択報酬:
①1000Isekai
OR
②1レベルアップ
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20 差出人:【異世界ゲーム】運営
件名:ワールドクエスト“一番最初にパーティーランクF+到達”のクリア報酬贈呈
おめでとうございます。
【異世界ゲーム】開始後、一番最初にパーティーランクがF+に到達されました。
クエストのクリア報酬を贈呈します。
ゲームでの生き残りにご活用ください。
選択報酬:
①1000Isekai
OR
②1レベルアップ
=====
「うわっ、エグッ」
同じ内容のメールが来ただろう水間さんは、その中身を読んで若干引き気味だった。
「ちょお待ってんか! もうチートや、チーターやろ、こんなん!」
いや水間さん、君は何を言ってんの?
本当に中学生?
「これは全員一致じゃなくてもいい奴だから。水間さんも、好きなのを選んで問題ないわよ」
「あっ、はい」
久代さんに促され、水間さんは戸惑いながらもちゃんと頷いていた。
……皆、久代さんにはやっぱり弱いよねぇ。
俺はどっちもIsekaiを。
3人はそれぞれ無難に1レベルアップと1000Isekaiを一つずつ選んだようだ。
「ふへっ、ふへへ……」
7995Isekai。
つまり当初に目標としていた4000Isekaiの約2倍。
笑いも漏れるというものだ。
「……ソルアお姉さん、アトリお姉さん。お兄さんって、エロ方面には全然興味なさそうなのに、お金が手に入るとわかりやすいくらい嬉しそうですね」
「……そうなんです。私も、もう少し、その、女性の方に興味を持っていただけたら、嬉しいのですが」
「本当。女体よりもお金に目が行っちゃうなんて、何だか凄く悔しいわ。……マスター、絶対にわからせてあげるんだから!」
おーい、聞こえてるぞー。
普通に毎日、というか今もドキドキと緊張感で一杯ですけどね。
こんな美少女と四六時中、離れず一緒にいる経験なんて今までなかったから。
だが彼女たちからはそう思われてないようだ。
クッ。
――急募!!
今度のイベントでは主人と同類か、主人のボッチな気持ちを分かってくれる子を求めています! やる気のない子は是非、この職場で一緒に俺とグダろう!
そんな心の張り紙で気を紛らわせつつ。
今のレベルアップが反映されているだろう【パーティー】画面へと現実逃避するのだった。
[【パーティー】]
●生存者ネーム:TOKI
●パーティーLv.8
●パーティー申請
●パーティーメンバー:
①TOKI:リーダー
→パーティーLv.8
全メンバー:MP+7 魔力+7 容量+7
②CLEAR CASTLE:メンバー
→パーティーLv.6
全メンバー:筋力+5
③Spring Nuts:メンバー
→パーティーLv.6
全メンバー:敏捷+5
④SOMA:メンバー
→パーティーLv.5
全メンバー:施設利用券700Isekai分(100+150+200+250)
(TOKI残額:700/700)
計:4/4
●パーティーランク:F+(New!)
――そして、とうとう3日目の昼12時を迎えようとしていたのだった。
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