第44話

「お、驚かせやがってこのあまぁ!」

なんだコイツ、勝手に驚いてきやがったくせに…。

ん、?今こいつアマとか言いやがったか?舐めてんのか?こいつ、ぶん殴ってやろうかな。

パカッ

そう思った次の瞬間には既に行動は終了している者こそが一流である。と習った。

「何しやがるんですか!無視して驚かせて、しまいにゃ殴りましたね?!この!私を!あ、いや我を!」

あっ、これはタチが悪い。ここ日本じゃないし法律とか知らんけど私お縄につかんよな?もうちょっと殴っとこうかな。

そうして拳を固めて振り上げて、そのまま平手打ちをば。

スパンっていい音がした。気持ちいいなこれ。

※真似しないでくださいね

「に、ににに、2発も!なんで殴ったんですかァ!許せねぇ…許せねぇですよ!」

「いや、一発目は殴ったけれど2発目は叩いてるからセーフじゃん?」

「確かに!じゃあいいですけども!いや、よくないのですよ!なんなんですかあなたさっきから!」

「割とそれはこっちのセリフでは?なんか道端に捨てられてるしツノ生えてるししっぽもブンブンしてるし、オマケにはムカつくし」

「途中から関係ないじゃねぇですか!」

「やかましいな、そのビックリマーク外して貰ってもいい?耳に響いちゃって…うるさいのなんのってもう」

「むぅ…分かりましたですよ。静かになってやりますよ」

コイツ、さてはちょろいな?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る