第33話

いつまで落ちるのこれ、長くない?もういい加減グダグダしてくるから早く落ちろよ地面に。

「ベロべろべろべろべろ、あびゃー!ブハハハハハハハ面白い顔!」

そしてコイツはいつまで煽るかな…うるせぇ。

イライラはしてきたけれど風音のおかげでそこまで聞こえない、これが不幸中の幸い。

そう思った矢先、体にまあまあそれはそれはかなりな衝撃が走った。

ンバチーン!

※グロ回避のため効果音を変更しております。

ようやく地面に着いた、大の字で。

痛くは無いのだが、大の字着地ショックで声が出ない体が動かない。

「いつまで埋まってるんだよお前…ねえ、まだ?まだ起きらんないの?たかだか1000メートル位からの自由落下ですよ?真空を落ちただけですよお?」

「…せぇ」

「?ナニカイッタ?」

「さっきからうるせぇぞクソガキ!」

地面に五体を擦り付けての第一声がそれでいいのか?

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