第27話

「待って、そもそもこの世界って、何?」

「何?とはなんだ?意味がわからん。世界は世界だろ」

「いやそういうことではなくてね?」

「じゃあどういうことだよ」

「いや、剣と魔法のファンタジーじみた世界なのか、日本のイメージよりかはヨーロッパ寄りなのか、はたまた違うのか。的な?」

「的な?じゃないんだよ」

「え?」

「今から創るんだよ寧音が」

は?また突拍子もないことをコイツは…

「やめておきなさい、そういうのを任せるのは。ろくな世界になりゃしないんだから」

このクソジジイ…!横槍入れやがって!

「そうねぇ、この子が何をしでかすかも、何を創るかもわかったもんじゃないのに任せるのは良くないわよね笑」

こんッのババァ!手当たり次第にディスりやがって…!!

ワナワナと殺意だけを募らせて、拳をギュッと握ったら顔に力を入れまして、あっという間に般若顔。

「好き勝手言いやがって…なぁ?」

「そら見た事か、口がどんどん悪くなる。あとこの短気具合ときたら…ね?ダメでしょう?」

ふざけているわけでもからかっている訳でもないことが一番タチが悪い。

何故かって?両親だからね、よく知っているんだわ娘の性格。嫌になっちゃうわマジで。

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