第14話

尺取虫が親にしばきたおされた!

前回のあらすじ、完!


あれから床に正座を強いられ修羅顔で仁王立ちを決め込む両親に見下ろされること一時間、あれ?軽く虐待じゃね?と思いのそこのあなた!正解です。


常に重く緊迫した空気の中母親が口を開く

「あんた、自分が何したかわかってんのかい?」

空気の重さは依然変わらないものの、母親の口調や表情から自分がという事を感じた。

目頭が熱くなると共に全身の血の気が引いていく

感動と緊張を同時に感じながらうつむいたまま言葉を発せずにいた。

「あんたはさぁ、私とお父さんのこの世に一つしかない宝なんだよ、そんな宝がある日突然自殺しましたって、そんなこと許されると思ってるのかい?」

「ど、どうして…それを」

異世界にきてこの時以上の衝撃はなかった。

何故なら死因はとなっていたはずだった

しかし事実は母親が言うようにだ。

「誰が痛い思いして産んだと思ってんだい、母親なめんじゃないよ。」

父親は依然口を開きこそしなかったが悲しい目で一時も目を離さずこちらを見ていた。

「何があったんだい?まさかここにきてまでだんまり決め込む気じゃないだろうね?」

真剣な眼差しから嘘もごまかしも効かないと悟る。

だから覚悟を決めた、本来であれば遅すぎる覚悟、けれど奇跡がそこにはあった。

死んだ人間を追いかけて生きている人間がやってくる、これを奇跡と言わずして何という。

「あのね、お母さん、お父さん、実は私…」




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人物紹介

母親

濱里琴はまさとこと

旧姓川上

年齢 き く な

性格 叱るときは叱る、ふざけるときは思い切りふざけるといったメリハリがある。

寧音を叱るときは小さなころから口調が「~だい」や「~だよ」といった感じの区長になる。

得意料理は肉じゃが、グラタン


父親

濱里知良はまさとかずよし

年齢 55

性格 厳格な父親、という感じではなくお茶目、琴同様メリハリはしっかりしている。

得意料理は餃子、オムライス

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