第12話

そんなことがあったその翌日

「…はぁ…」

絶望は再び、顔に生き返っていた

「なんであんな謎テンションで決断しちゃったんだろう」

人生においてあると思います、変なテンションで物事を決定した結果ある一定の時間がたって我に返ったとき「は?何してんの自分、バカやん」となること

兎にも角にも顔を洗おうと起き上がる

ベッドから降り、洗面所へ向かう

その足取りも次第に重く重く、重く…道中で力尽きる

「やだなー」

地に突っ伏し尺取虫しゃくとりむしのように這って進み流れるように洗顔、後リビングへと這って行く、そのまま寝落ちした。


「いつまで寝てんのあんた!」

そんな言葉と共にスリッパが後頭部に振り下ろされた

スパンッ!×2。

その音は気持ちよくリビングに響く

「いっったぁぁぁぁぁぁぁ!」

その衝撃に思わず体はエビぞりに、両手は後頭部に。

そうしてゴロゴロと転がること三十秒、瞳の端に涙を浮かべ

「何すんのよ!」

叫び、見上げたその先には




自分寧音の父親と母親が修羅の顔面のまま、仁王立ちを決め込んでいた。

「「納得できる説明、してもらおうかぁ!寧音しずねぇ!」」


その日、異世界は修羅と化した

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