episode23「Next Start」

「頭を上げてくれ、団長」


 深々と頭を下げるレクスに、シュエットは静かに告げる。


「最初からお前と共に……戦ってやれなくてすまなかった……!」


 シュエットや他の団員達と共に、最初から立ち向かうべきだった。少なくとも、シュエットの意志をもっと汲んでやるべきだった。そう後悔するレクスだったが、シュエットは小さくかぶりを振った。


「謝るべきなのは、俺の方なんだ」


 それでも頭を上げないレクスに、シュエットはそのまま言葉を続ける。


「俺には結局、サイラス達と戦える程の力はなかったんだ。団長の判断は正しかったんだ……」


 拳を握りしめ、シュエットは唇を固く結ぶ。


 シュエットは最後までサイラスと戦った。決して折れはしなかった。


 だが、勝てなかった。


 ズタボロにされ、チリーが駆けつけたおかげでどうにか命を拾ったようなものだ。今無事に生きていることに感謝しなければならない。


 目が覚めて、自分の身体がどれだけ痛めつけられたかを理解した。そして事件の顛末を知った時、シュエットは嫌という程自分の無力を噛みしめることになった。


 結局のところ、サイラスも殲滅巨兵モルスも、チリー達がいなければどうにもならなかったのである。エリクシアンや魔法遺産オーパーツに対して、ただの人間はあまりにも無力だった。


 それが悔しくてたまらなくなって、シュエットは込み上げてくる涙を抑えきれなくなる。


「俺は弱い……ッ! 弱かったよ……団長ッ……!」


 もう、認めなくてはならなかった。


 決して自分は強くなんかない。

 あまりにもちっぽけで、無力な、ただの人間だということを。


「……それでもお前は戦った」


 顔上げて、まっすぐにシュエットを見つめてレクスは言う。


 シュエットは涙を拭わないまま、レクスへ顔を向けた。


「前にも言ったハズだ。決して折れない心、それがお前の強さなんだ」

「心が折れなかったところで、倒せなきゃ意味なんかない! なかっただろ!」


 サイラスに最後まで立ち向かったのは確かだ。その戦いが、チリー到着までの時間稼ぎくらいになったことくらいはシュエットにもわかる。


 だがそれだけだ。


 今のシュエットには、ただそれだけのことにしか思えなかった。


「そうじゃねえ。そこからなんだよお前は」


 ゆっくりと歩み寄り、レクスは両手でシュエットの肩を柔らかく掴む。


「お前は今からいくらでも強くなる! 弱さを認めた今が、その時なんだ!」


 実力不足で、なのに自信過剰で。口だけで団のナンバー2だと嘯いていた。それがシュエットの弱さだ。だがその一方で、決して折れない鋼の心を持っていた。それがシュエットの強さである。


 その二つをシュエット自身が理解して、前に進み始めた時。それこそが、シュエット・エレガンテが強くなるための最初の一歩なのだ。


「よく生き残ってくれた……! よく折れずに戦い抜いてくれた……! お前はきっと、俺より強くなる!」

「団……長……ッ」


 感極まってわんわん泣きじゃくるシュエットを、レクスは優しく抱き止めた。


 今日はまだ、弱くて良い。これから強くなるのなら。




***



 シュエットの病室をレクスが立ち去ってから、一時間程経った後だろうか。やや慌ただしい様子でドアが開かれ、中に入ってきたのはチリー、ミラル、ラズリルの三人だった。


「シュエット! お前、賢者の石についてなにか知ってンのか!?」


 挨拶もなく藪から棒に騒ぎ出すチリーに、シュエットは首をかしげる。


「賢者の石ぃ? なんだそれは」

「ハァ!? コーディのオッサンがお前に聞けっつーから来たんだろうが!」


 イマイチ飲み込めていないシュエットに、とりあえずミラルはコーディに渡された見舞いの品を見せた。


「シュエットさん、怪我の方はどうですか? これ、コーディさんから預かってきたお見舞いの果物です」


 バスケットの中はりんごや梨、葡萄等の果物で溢れている。色とりどりの果物に頬をほころばせ、シュエットは小さく頭を下げる。


「ありがとうミラルさん……ヴァレンタイン公爵にも改めてお礼を言わなければ……」

「ラズも運んだよ」

「ありがとうラズリルさん……」


 わざわざ律儀にラズリルにも頭を下げるシュエットに、どこかうんざりした表情を見せつつ、チリーは小さく息をつく。


「で、どうなんだ? 何も知らねえのか?」

「まあ待てチリー、その前に言わねばならないことがある」

「……なんだよ」


 そこから少しだけ間を置いて、シュエットは深く息を吸い込んでからチリーを見据えた。


「お前がいなければ死んでいた。礼を言う」


 ひどく真面目な表情でシュエットがそんなことを言うので、チリーは一瞬間の抜けた顔になってしまう。だがしシュエットの態度の変化に気づいたのか、チリーは小さく笑みを浮かべた。


「だがしかし! しかしだな! 借りは必ず返すぞ! いつか必ずな!」

「……おう、楽しみに待ってて……いや今返せ! 賢者の石に関することを教えろ!」

「あー! 待て傷が開く!」


 シュエットに掴みかかろうとするチリーは、ミラルとラズリルの手でなんとか食い止められた。




 そもそも倒れていたシュエットは、チリーがエリクシアンだったことくらいしか聞かされていない。旅の事情など知る由もなかったので、いきなり賢者の石がどうこうと言われてもわかりようがない。


 ひとまず一から事情を説明すると、シュエットは口をあんぐりと開けたまま一度硬直してしまった。


 そして数秒後に一言。


「な、何故教えてくれなかった……」


 と大げさに肩を落とす。


「何故ってそりゃ、お前に言っても仕方ねえと思ってたしな……」

「もっと! はやく! 教えてくれたら! もっとはやく力になれたかも知れんだろーがー!」

「え? あ、すまん……」


 シュエットの妙な勢いに気圧されて、思わず謝ってしまうチリーがおかしくて、ミラルはクスリと笑みをこぼした。


「チリーくん、やっぱり少し丸くなった感じがするね」

「……うん。そうみたい」


 ラズリルとそんなことを話しつつ、ミラルはチリーの横顔を見つめる。


 運命も、責任も、一緒に背負うと決めたからなのだろうか。

 少しだけ肩の荷が下りて、前より余裕が持てたのかも知れない。


 だとすれば、こんなにうれしい変化はない。


「まあ、俺自身はなんも知らんのだが……。その手の事情をある程度知っていそうな人物なら知っているぞ」

「本当か!?」

「本当だとも! シュエット・エレガンテの名にかけて、不要な嘘はつかん! 特に、恩のある人間にはな」


 わざとらしいシュエットのウインクを避けつつ、チリーは食い気味にシュエットへ問いを重ねる。


「で、誰だそいつは?」

「うむ。大ババ様だ」

「…………?」

「誇り高きウヌム族の大ババ様だ。聞いたことないか?」


 シュエットがそう言うと、チリーやミラルよりも先にラズリルがピクリと反応を示す。


「シュエットくん! ウヌム族に知り合いがいるのかい!?」


 大声を上げるラズリルの隣で、思わずミラルが肩をびくつかせる。チリーも”ウヌム族”という言葉には聞き覚えがあるのか、真剣な表情で腕を組んでいた。


「あの……ウヌム族って?」

「ウヌム族っていうのは、アルモニア大陸に昔からいる少数部族のことだよ。ラズ達が生まれるよりずっと昔、伝承で魔法使いと呼ばれる者達が存在したことは知っているね?」


 かつてこの世界は、人知を超えた力を操る魔法使い達の支配する世界だった。賢者の石や聖杯、殲滅巨兵モルス等は彼らの遺した魔法の遺物、魔法遺産オーパーツである。


 それ故に魔法遺産オーパーツは人知を超えた力を宿しているのだ。


 この辺りはミラルもある程度は知っている。ミラルが頷くと、ラズリルは説明を続ける。


「ウヌム族と言うのは、古の魔法使い……”原初の魔法使いウィザーズ・オリジン”の血を引く一族のことなんだよ。正直、まだ生き残っているとは思っていなかった」


 血を引く、という意味では今生きている人間も原初の魔法使いウィザーズ・オリジンの遠い子孫であることには違いない。しかしウヌム族の場合は、彼らの信仰するたった一人の原初の魔法使いウィザーズ・オリジンの血を濃く残すために純血の者だけが集まり、部族として残り続けている者達だ。


 その存在は広くは知られておらず、現代においては実在すら疑われている民族である。


「ウヌム・エル・タヴィト。ウヌム族が信仰しているとされる原初の魔法使いウィザーズ・オリジンだ。ウヌム族という名前もそこから来ている」


 詳しいことまでは知らなかったようで、途中からはチリーも興味深げにラズリルの話を真面目に聞いている。


 しかしその一方で、シュエットの方は悔しそうにプルプルと震えていた。


「ら、ラズリルさん……」

「どうしたシュエットくん」

「……俺に説明させてほしかった……ッ!」

「あ、ごめん……」


 気まずく目をそらすラズリルだったが、シュエットはすぐに気を取り直す。


「とまあそういうことだ。エレガンテ家は古くからウヌム族と交流があるのだよ」

「交流があるということは……まさか彼らは近くに住んでいるのかい?」

「そうとも。ウヌム族の里は地図にないが、アギエナ国とテイテス王国の中間に実在する」

「わーお……」


 灯台下暗し、と言ったところだろうか。別にラズリルはウヌム族を探していたわけではないし、知識として知っていただけなのだが、幻の部族の里が意外と近場にあると知れば流石に言葉を失う。


 シュエットとラズリルはこうして盛り上がっているのだが、ウヌム族自体にはそこまで興味のないチリーと、そもそも知らなかったミラルはなんとなく温度差を感じていた。


「要は、ウヌム族の連中なら色々知ってるかもって話だろ? よし、行こうぜ」

「聖杯についてもなにかわかると良いんだけど……」


 ウヌム族は閉じた部族で、遥か古代の文献や知識が部族内に残っている可能性が高い。


 そもそも賢者の石も聖杯も、不明な点が多過ぎるのだ。聖杯がミラルの中にある以上、それらの謎は紐解かねばならない。


「……俺が案内しよう。エレガンテ家の人間でなければ門前払いを受ける」

「怪我の方はいいのかよ? 相当ひどかったハズだぜ」

「ああ、怪我は本当に酷い。だが、恩を返さなければエレガンテの名に泥を塗ることになる。何よりそれでは俺が俺を許せん」

「別にお前じゃなくても良いんじゃねえか……?」

「それは駄目だ。老体の父上や母上にそんなことをさせるわけにはいかん……それに、恩は俺自身が返さなければ意味がない!」


 出来ればシュエットに無理をさせたくなかったが、サイラスがゲルビア帝国に戻った以上、ミラルの聖杯に関しては既にゲルビア帝国に伝わっているだろう。アギエナ国に長居している余裕はない。出来ることなら今すぐにでも出発した方がいいくらいなのだ。


 それに、今の口ぶりからするとどうやらシュエットには兄弟はいないようだった。


「……老体と大怪我した奴なら後者の方が労るべきじゃねえか……?」

「それに、ウヌム族の里には治癒の秘薬がある。そいつを分けてもらいに行こう」


 思わず真顔でツッコミを入れるチリーだったが、シュエットはもうあまり聞いていなかった。


「治癒の秘薬か……。一応聞くんだけどシュエットくん、見たことあるのかい?」


 シュエットの言葉に、すぐに反応したのはラズリルだ。


「あるともさ。そもそもエレガンテ家とウヌム族の交流は、その治癒の秘薬から始まったようなものだ」


 治癒の秘薬。これはチリーも知らなかったようで、ミラルと一緒に話から置いていかれている。


 治癒の秘薬は、ウヌム族の里に伝わる秘伝の万能薬だ。原初の魔法使いウィザーズ・オリジンの時代に作られたその秘薬は、あらゆる傷や病をたちどころに治すと言われている。


 数百年前、当時のエレガンテ家の男が、大雨の日に森で倒れていたウヌム族を助けた。しかし土砂崩れに遭って致命傷を負ってしまった。彼はウヌム族によって里まで運ばれ、治癒の秘薬によって息を吹き返した……。というのがエレガンテ家で語られる交流のルーツだ。


 以来、エレガンテ家とウヌム族は交流を持ち、秘薬を食料、酒を含む嗜好品等と交換するようになったのだという。


「ミラルさん、あなたの両手の傷も、治癒の秘薬で治せるハズだ」

「この傷を……?」


 ミラルの両手は、火傷によって酷くただれており、感覚もあまりない。包帯を外せるようになっても、酷い傷跡が残ることは間違いない程の傷だ。


「……なら尚の事頼む。俺達をウヌム族の里へ連れて行ってくれ」

「連れて行くと言っているだろう! 心配するな、この俺に任せておけ! ハッハッハッハッハッ……げほっ」


 高笑いする程の身体的余裕は、まだないようだった。



***



 出発の準備はすぐに始まった。


 ミラルが眠っていた三日間分の猶予があれば、サイラスからの情報が何らかの形でゲルビア帝国まで通じている可能性は極めて高い。ミラルの聖杯に関しては、既に知られていると判断するべきだろう。


 コーディは補助が難しいとは言いつつも、それでも出来る限りの補助はしてくれた。当面の旅費や身を隠すためのローブなど、ミラルからすれば十分手厚い補助だ。むしろ予定通りならどこまで補助するつもりだったのかと逆に不安になる程である。


 出発のその日、ミラル達はヴァレンタイン家の別荘からひっそりと送り出されることとなった。


 その場に居合わせるのはコーディとレクスのみで、別荘の裏口から逃げるようにして出発する。


「……それじゃあ、行ってくるよ。団長」


 所々包帯やガーゼの当てられた有様だったが、それでもシュエットはいつものように自信たっぷりにそう告げる。そんな姿に呆れ半分、と言った様子でレクスは微笑む。


「死ぬんじゃねえぞ。必ず戻って来い」


 そう言うと、レクスは腰に差していた剣を鞘ごと外し、シュエットへ手渡すように突き出した。


「これは……?」

「お前の新たな剣だ。アダマンタイトで打ってある……持って行け」


 魔力に対して高い耐久性を持つ合金……アダマンタイト。殲滅巨兵モルスの熱線にすら耐える耐久力を持つアダマンタイトで打たれた剣は、鋼よりも硬い。


「折れない剣は、お前にこそふさわしい」


 元々レクスは、これをシュエットにいつか渡すつもりで用意していた。


 シュエットが自分の弱さを認め、強くなるための一歩を踏み出したその時に渡すために。


 今がその時なのだ。


「団長……!」


 感極まった様子で、シュエットはその柄を握る。今までの剣よりもどこか重たいその感触をしっかりと握り込んで、シュエットは決意を新たにする。


「……どーでもいーけどよー……。よくこんなおぶさった状態で盛り上がれるなお前……」


 シュエットの傷はあまりにも酷い。本来なら病室をまだ出てはならない程だ。自立すら難しい。


 そのため、シュエットはウヌム族の里までチリーにおぶさった状態で移動することになっている。

 当然今もその状態だ。


「騎士の魂に場所は関係ないぞチリー」

「いやお前が良いなら良いけどな……」


 何故か誇らしげなシュエットに呆れ、チリーは嘆息する。


「チリー、シュエットを頼む」

「……ああ。その内送り返してやるよ」


 そんな言葉を返し、チリーはレクスと微笑み合う。少し名残惜しいが、いつまでもここにはいられない。


「さて……ラズはこの辺りでお別れかな」


 ラズリルはそもそも、ヘルテュラシティまでの旅が終わればフェキタスシティへ戻る予定だった。ここを発つ以上、別れは必然とも言える。


「ラズ……今まで本当にありがとう。色んなこと教えてもらったし、ラズがいなかったらここまで来れなかった気がするわ」

「買いかぶり過ぎだよ。ミラルくん達がここまで来たのはミラルくん達の努力の結果さ。ラズはほんの少し手を貸しただけだよ」


 それに、と付け足して、ラズリルは口惜しそうに言葉を紡ぐ。


「……サイラスとの戦いを見て怖くなってしまったんだよ……。ラズは恐らく、この先の戦いにはついていけそうもない」


 偽りのない、ラズリルの本音だった。


 サイラスのあの圧倒的な力を前に、ラズリルは一度完全に心が折れた。殲滅巨兵モルスとの戦いではほとんど何も出来ず、自分がただの人間に過ぎないことを痛感したのだ。


 ミラルやチリーに対する情はいくらでもある。出来ることなら最後まで見届けたい程だ。


 だけどもう、ここが引き際だ。


「ふふ、チャンスだよチリーくん。情けないと笑いたまえ」


 冗談めかして自嘲気味に笑うラズリルだったが、予想に反してチリーは真剣な面持ちでラズリルを見つめていた。


「笑うかよ。……ありがとな」


 その思いがけない言葉に、ラズリルは一瞬射抜かれたような感覚を覚えた。


 軽口が中々出てこず、口を開けたまま数瞬硬直してから、ようやく息を吐く。


「ラズの方こそありがとう……。思えば君にはペースを乱されがちだった。楽しかったぜチリーくん」

「ンだよ、素直で気持ちわりーな」

「こっちの台詞なんだがね……」


 肩をすくめるラズリルに笑みを見せて、チリーは背を向ける。


 馬車は目立つし御者や馬が巻き込まれかねない。ここからは今まで以上に、自分達がゲルビア帝国に追われているという危機感を強めなければならない。自分達の足で、目的地を目指して地道に歩いて行くしかないのだ。


 ミラルはチリーの隣で強く決意して、ローブを深く被り直す。


「それでは、行ってきます!」


 ミラルがそう言って手を振ると、ラズリルもレクスも、コーディも手を振り返す。その光景をしっかりと目に焼き付けて、ミラルは前を見据えた。


(いつか必ず、みんなに恩返しがしたい……!)


 そのために生き延びる。どんな運命でも打ち破って、前に進む。


「行くわよ!」

「……おう」


 シュエットを背負い直し、ミラルの後をチリーがついていく。


 旅は、新たな始まりを迎えた。



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