第7話・倫理ィと両替所
てなわけで俺が今平民街に来たけど。活気が凄いな。屋台も店もたくさんあって、どれもかれもとても興味をそそる。
せっかくだし、買い食いしたり、食料買って空間魔法を使った保存をしたりしようかな?
幸い始業式の事件の時に貰ったお金がたくさんあるからな。
「すみません、おっちゃん、その肉の串焼き1つ」
「あいよ、大銅貨1枚ね」
空間魔法からお金を取り出そうとして気付く、あれ、大銅貨なくね、俺が今持っているお金は大金貨1枚
・・・・・・・・
確かお金の価値は、銅貨1枚十円位で大銅貨1枚百円、銀貨1枚千円、大銀貨1枚1万円、金貨1枚10万円、大金貨1枚100万円だったよな。
・・・・・・・・
払えなくね、というか、100円のもの買うのに100万円だすとか無理じゃね、お釣り出せ無くね。どうしよ。
「お客さん、どうしたんですか、もしかしてお金ないの」
ないことはないんだが。今はお金持ってない設定で行くか。どっかで両替しないといけないな。
「すみません、持ってませんでした、今度ちゃんとお金持って買いに来ます」
「おう、そうかい分かった、じゃあ失せな、金持ってない人間は客じゃない、ただ、邪魔なだけだ」
ごもっともだ。でもただ言い方腹立つな、もう少し優しくてもええやろ。
マジで腹立つな。殺してやろうか?いやまあでも今回の件は俺が悪いから素直に反省するか。
「すみません」
俺はそう言って、その場からササっと離れた。
しかし、両替か、どうするか、俺ここ全然知らないし。そうだ質疑応答に聞けばいい。うん、そうしよう。
質疑応答、質問だ【この付近で一番近いお金を両替できる場所を案内してくれ】
200ポイント消費します。
今いる大通りを進んでください。
言われた通りに歩く。
てくてくてくてく
右方向にある路地に入ってから更に進んでください。
言われた通りに歩いていく。
てくてくてくてく
そこで止まってください。
右側を見てください。
そこには木造1階建てと思われる酒場って書いてある店があった。
目の前にある建物の中に入ってください。
中に入ったら、酔っぱらっている人、寝てる人、酒をチビチビ飲んでいる人、まあ、THE酒場って感じだった。
本当にここであってんのか?まあ質疑応答は絶対だからな。大丈夫かな?
酒場のカウンターに行き、右端に座った上でマスターにこう言ってください。
「コルンの実つまみでカルン酒をお湯氷割で」と
たかが両替に変に手順踏むな?まるで裏ギルドみたいだな?真面目によくわからないが取り敢えず指示に従うか。
今まで質疑応答が間違ったことは一度もないからな。
俺はカウンターに行き、言おうとしたが、悲しいことに身長が足りなかった。
しょうがないので椅子に上って立ちながら言った。
「コルンの実つまみでカルン酒をお湯氷割りで」
と。
・・・・・・・・・
しばし、沈黙が続いた後。
「ついてこい」
マスターっぽい人が俺にそう言って歩き出したんで。
ついていく。
てくてくてくてくてくてくてく
ついていった先には、個室があり、中には隠し階段があった。
「それでは、ごゆっくりどうぞ」
そう言ってマスターが去っていく。
え、どういうこと。そう思ったら。
この隠し階段を降りた先にある。暗殺ギルドに行けば暗殺者専用の両替所があります。
と質疑応答から返信があった。
なるほどね、この先に両替所がってなるか。
質疑応答ふざけてんのか、俺はこの付近で一番近いお金を両替できる場所を案内してくれって言ったんだ。
暗殺ギルドに連れてけなんて一言も言ってない。
・・・・・・
無反応。
いや、ですよねー。そもそもスキルにキレるなんて頭おかしいわ、まあ、はい、今回は俺の質問の仕方が悪かったな。
おそらくここがこの付近で一番近い両替所だったんだろうな。
さて、どうしような?
今俺は暗殺ギルドの目の前にいるわけだが、見つかったら完全アウトだな。どうしようかな?いや、待て、普通に空間魔法で逃げればいいか。
「空間魔法・空間t」
「そこの、お前一体何をしている」
首にナイフを突きつけられました。うんヤバいな、一切気付かなかった。
どうしよう、やばくない?この状況。本当にどうしようか。誰か助けてもらっていいすか?
俺、今から入れる保険ってある?
「もう一度聞こう、お前は一体何者だ、どういう目的でここに来た」
「お、お金を両替しに来ました」
取り敢えず本当の事を言う。
・・・・・・・・・・・・
「どうやら嘘ではないようだな、うん、は?え?は?お金を両替しに来ただと、ここ暗殺ギルドだぞ、ちょっと言ってる意味が分からないんだが」
まあ、そんな反応になるはな。ごもっともだ。
だけど、このまま無害な一般人アピールをすれば助けてもらえそうだな。
「実は間違えてこんなところに来てしまいまして、別にやましい気持ちとか一切ありませんし、見逃してもらえませんかね」
「いや、絶対駄目だよ。経緯はどうあれ、お前みたいな得体の知らない子供に場所を知られて、はい、そうですかと逃がすわけがないだろ。恨みはないが死んでもらうよ」
「ですよねー。じゃあ、しょうがない。殺しますか。破壊魔法・脳」
俺は後ろにいる敵に向かって魔法を放ち脳を破壊させて殺した。
心臓を破壊させても良かったが心臓ならば殺しても少しの間だけ生きれるしね。やっぱり脳破壊が一番安定ですね。まあ本当は殺したくなかったけど俺に敵対したんだしょうがない、しょうがない。所謂、しょうがなかったって奴だ。
さてと、家に帰ってもいいが、ここまで来たら、せっかくだし両替させますか。
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倫理観がハッピーセットしてる主人公。
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