七という数字はキリスト教では完全数です。であるがゆえに、選びやすい数字でもあります。偶然に当たるからこそ貴いのであって初めからその数字を選ぶ者の心は欲に満ちている。ハッと気付かせられる小説です。短編としても完成していますから長編を拝読させて頂かなくとも拝読出来るのが優れた文です。
9つの箱の中、どれかに当たりが、べつのどれかにハズレが入っている。当たりなら願いが叶い、ハズレなら命を失う究極のギャンブル。でもこのゲーム、実は胴元が有利なように仕組まれていたのです。その卑劣な方法は?ズルい仕掛けを見破ってついには願いを叶えた男がいた。その理由とは?そして彼はどんな願いをかけたのか?推理しながらお楽しみください!
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(71文字)