第3話
冬の寒い空の下柱にくくられても、揉み合っても父は知らないふりを決め込んでた。
お前が我慢すれば丸くおさまるという思いやりのかけらもない冷たい言葉だけ
そうこうしてるうちにある日祖母から明確な殺意を向けられた。
カタカタと震える手で、でも刃は上を向きは先は私を捉えていた。
そこからの記憶はない。
刺されなかったことだけは確かだ。
二世帯だったので自分の家に逃げ込んだ。
それでも父は手を差し伸べるどころか、私の狂言だと言い放った。
そして確信する。
ここに居場所はないんだと。
小学生の私にはあまりにも酷で虚しい世界だった。
そしてまた私を追い込む言葉を次は父以外に投げかけられることになる。
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