数字
木野恵
少数派
世間一般ではラッキーとされている7という数字が私にはアンラッキーナンバーだった。
ありがたみがほとんどないというよりも、相性がとことんまで悪い数字なのだ。
7は4人家族では割り切ることのできない数字。
おまけに、ほぼ必ず一人が省かれるし、平等にわけようとするのは大変難しい。
なんて相性の悪い数字。
私にとってのラッキーナンバーは4。
4人家族だったので、割り切れて諍いもなくクローバーの葉っぱに例えてもありがたみを感じられる数字だ。
今までの足跡から、福にまつわる数字が嘘っぽく見えて苦手に思っていたためかもしれない。
4の他には13という数字も好きだ。
これも縁起が悪いとされている数字。
4人で割って余った一個をみんなで4等分してわけやすい数字でもある。
世間一般で持ち上げている数字とそうでない数字だと私はそうでない方に惹かれる。
私はどうも逆らう気質にあるらしい。
どうしても世間一般では悪だといわれる方を好んでしまう。
たとえそれが願望の押し付けだと言われても、私は少しの可能性でも捨てたくはない。
多数派が少数派を虐げる世の中で、私は限りなく少数派だ。
嫌われているからといって、悪い奴だと言われているからといって、必ずしもそうではないと思いたい。
とりあえず長期に渡って接してみて、観察してみて、一緒に過ごしてみてから考えてもいいんじゃないか?
もし本当に理解したいのであれば。
人には合う合わないがあるように、数字にもきっと合う合わないは存在する。
合わないからといって見下したり足蹴にするのは少し違うようにも感じる。
自分には合わなかっただけだと割り切っていたい。
信じてたのに裏切られたとは言いたくはない。一方的に信じられるのは本当につらくてしんどいからだ。
信じているなんて言葉が苦手だ。
たとえ自分の判断と考えが間違っていたとしても、その先に後悔がない選択と嗜好をしていたい。
数字 木野恵 @lamb_matton0803
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