猫と杓子ってなに?
「どうしたの、藪からスティック突き出して」
「猫と杓子のやつ、あれ、意味調べたけどどうも納得いかない」
「それって「猫も杓子も」ってことわざ?」
「それそれ、それよ。由来は何説かあるって書いてたけどさ、なんにも納得できなかったわけよ!意味わかんない!」
「それこそなんでよ」
「なんで猫も杓子もって言葉が別の由来から来ているかもしれないって思っちゃうのか、だよ!」
「......わっつ?なに?どした、ついに耄碌したか」
「もうろく?もずくならわかるけど」
「なんでもない、続けて」
「猫と杓子が目に入ったからかもってなんで誰も考えられないんだろうなって」
「......考えたこともなかったわ」
「でしょ!?なんで誰も、だーれも考えないのかって話よ!目についたのが猫と杓子だったかもしれないじゃないか!なんでそこに意味を見いだそうとしたり、説を立てたりするんだってこと!」
「あぁ......まぁ、売り言葉に買い言葉的なサムシング?があったかもしれないってことね?」
「もしくはただの言葉遊びだったかもしれないじゃないか。なんでそこに見出そうとしたんだろうってわけよ」
「盲点だったわ、人類のほうが深読み説」
「でしょ?あるでしょ普通に。当たり前すぎてみんな素通りしてんの」
「なんでそう考えれんのよ」
「ただただ疑問に思っただけだけど?なんで?って思った、それだけ」
ねぇ、話聞いてる?
「......あぁ、うん」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます