第三話初配信

す、涼風さんが来ない........あれから時間が経って気づいたらもう初配信の朝、挨拶が来るかと思って毎日、健康な生活を送っていたのに.......


もしかして弄ばれた?人前だからっていい人隣人ぶられた?いやいやいや!そんなはずない!あんなに優しい笑顔だよ?そんなはずはない!多分.......

あ、ちなみに私、同期2人いるんだけど会ったことないんだよね、ディスコードでは話したことあるだけで、二人とも関西に住んでるらしくて引っ越しとかの都合で会えるのは三日後なんだよね?


二人の初配信に関しては私の配信の一時間後と二時間後なんだけど、初配信終わったら、事務所に行く約束をしてるから見れない!くそおおおおおお


騙された!世にいるVTuberは外なんてたまにしかでないよ~(笑)とか言っておいて私今のところほぼ毎日、事務所に行ってるんですけど?どゆこと?もしかしてっブラック?そうブラックだよね?


今日の予定は初配信のみなので夜まで暇、すごく暇、めっちゃ暇、時間がなかなか余ってる


ピンポーン


誰だよ!こんな時に!こっちは弄ばれて悲しんで、毎日サラリーマンみたいに事務所に行って疲れてる!こ!の!わ!た!し!に!!!!!


「はーい」


「涼風です。遅れましたがご挨拶にと」


き、きたああああああああああああああああ


私も女神!ゴット!


「あ....い、今でますう」


相変わらずのコミュ障発動!!!!!


「あ、どうも七瀬です.....」


「ふふっ 聞いたわよ?七瀬澪ちゃんでしょ?」


「は、はい澪です!」


こんな美人に名前を覚えてくれるなんてなんて幸福な事かあああ


神様ありがとう!!!


「ごめんね!挨拶行くって言って日が空いちゃって」


「いや、あ、え、挨拶来てくれるだけで嬉しいです!!涼風さん!」


「そんなにかしこまらなくてもいいわよ?歳もどうせ近いだろうしここのマンションに住めるってことはそこそこ稼いでるでしょ?」


無職です、ごめんなさい無職です、無職の分際で駅近マンション使ってすみません

これから頑張って社会貢献するんで許してください!


「いや高校生ですので」


「え?」


「え?」


「ふふっ結構歳は離れてたね?私は23歳独身だよ~んちなみに相手もいないよ?」


「23?23?って言いました?若すぎいいい!」


「そんなに驚かなくても.....」



やらかした....軽く、いや大分引いてる.....


ブーブー ブーブー


「あ、あのスマホなってますよ?」


電話かな?


「え?いいんですか」


涼風さんスマホの画面を見た瞬間電源切っちゃった...いいのかな


「いいのいいの、今は澪ちゃんと話してるし」


あ、これは掘り下げたら地雷確定演出だわ、やめとこ...


「じゃあこれからもよろしくね?困った事あったらいつでもどうぞ?アルバイトも週一で基本家にいるからさ?あと頑張ってね?」


「は、はい頑張ります?」


なにを頑張れと?私無職よ?



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