第一話 VTuberになっちった

「七瀬さん、あなたこれじゃ入れる大学ありませんよ?どうするつもりですか?このままじゃ卒業はできてもそのあとがですね、分かるでしょう?そもそもですね.....



高校三年の夏休み、世の中の受験生はここから本腰入れて受験勉強に入る時期だろう。そもそも夏休みのど真ん中に学校に呼び出されこんな話をしてる時点で私はお察しだ。

元々自頭はいいほうでこの学校に入学し、最初はそこそこ頑張れたが今では頑張るどころか勉強すらしていない


なぜって??????



私はVTuberになるからだ~


ふふっふっふふふふふふふふふふふふふh


時はさかのぼること二か月前の5月2日私の誕生日、18歳になった瞬間にVTuber事務所 スパークル三期生募集オーディションに応募したのだ。

一次審査はなんなく通り、二次面接、適正審査もなんなくクリア


無事デビュー決定だ。


そんなこんなでもう私の進路は決定しているのだあああああああ


大学???ふっw


そんなのいかねねええええええ私はスパークルに永久就職じゃあああああ


先生よそんな焦るな今からかっこよく私の就職する会社を言ってやるううううううううううううううう


「聞いてるんですか?七瀬さん?」


「はい、 すみません が、頑張ります、」


「何を?」


「べ、勉強を.....」


「ほお、では期待してますね」


先生の笑顔が怖い、目を合わせたくない.....


そもそもスパークルに入ることも親以外には言うなって言われたから言えない.....

でも毎回、毎回進路についいて説教されるのはめんどいなあ。あ!事務所に相談すればいいか!


まった!今の事務所に相談するっての一回言ってみたかったんだよね~


まあ、心の中なんですけどね.....


先生すまぬ、私は大学にはいかねえええ



「ただいま~」

結局解放されたのは夕方だ、1時間ですむっていってたのに......


なんで先生の長話をこんな夕方まで聞かなきゃいけないんだ進路の話なんかもう何回も聞いているのにつらいわあ


「澪~帰ったのお?そろそろご飯だから手洗ってきて~後、色々な書類ハンコとかサインしといたから確認して~」


「ありがとう~お母さんまじ助かる!」


やはりもつべきものは帰りを喜んで待っているお母さんだなああああ

お母さん大好き!!!!!!


ちなみになんの書類かっていうとスパークル関連のもので数日以内に受け取りに来るようだ。それに+してうちのマンションの壁が薄いとか防音室を買うお金がないと相談したら東京のマンションの一部屋を貸してくれた、この会社ホワイトすぎて困るんだが?まだデビューしてないよ?


そんなわけで最近は荷物を移したりとかで東京にちょくちょく行っている。これが俗に言う東京にお仕事があった話をするVTuberみたいだ



かっこよ いつかタクシーのあんちゃんに


「なにしに行かれるんですか」と聞かれたら


「あ、収録で」


かっけえええええええええ



まあタクシー使う金ないけどね!


マンションに関してはそこそこ高そうなところでお隣さんにも挨拶も済ませた


「お隣さんかわいかったなああ」


きれいな白髪ロングでスタイルもよい、というか痩せてたなあ


挨拶したときも笑顔じゃなかったし、むしろ人と話したくなさそうだった


まあいいや、VTuberだからほぼ外でないっしょ!






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