大学にいけそうにないのでVTuberになろうと思います!

ラス

少し早いプロローグ

「まってやばい、やばい始まっちゃうよ、推しの100万人耐久生配信が~」


高校二年の帰り道、のちに主人公となる七瀬 澪 彼女はまだオタクである

彼女は高校二の春にVTuberにはまり沼に落ちた一般オタク、でも学生なだけあって金銭的にも余裕もないためグッズもあまり買わないオタク


「あっぶうね~まだ始まって2分~って!もう98万人じゃん!同接25万ってま?」

彼女の推しは、 来栖 藍  黒髪黒目のJKであり先輩キャラであり、VTuber事務所スパークルに所属する一期生であり、看板娘といっていいほど人気だ。まだVTuber自体が発展途上であり、100万人突破すればVTuber世界初の100万人だ。


「みんな~元気~スパークル一期生来栖 藍で~す。最近配信できなくてごめんね!

今日はゆっり凸待ちしようかと思ったんですけど、配信初めて数分でもう残り2万人なんでコメント拾って雑談で終わろうかな~」



『元気だった?』


『ちゃんと休んでる?』


『ちょっと元気ない?』


「うわ!みんなおんなじことと聞いてくるなあ、元気!大丈夫だから心配しないで?よしほかに質問は~?」



『100万人達成したらやることは?』


『今日のご飯』


『次だれかとコラボの予定ありますか?』


『後輩が増えてうれしい?』


「100万人たっせいしたらやることはまだ決めてないなあ、それも後々募集するね!」


「今日はハンバーグ食べましたよ~ 次のコラボは当分ないかなああ考えてもいないや!コラボを期待してたみんなあいむそ~り~w」



「後輩ね~どんどん増えるよね~まだ二期生には会ったこともないし話したこともないかな~次の三期生の募集もやること決定してるみたいだからみんな~応募するんだ~」


「お、そんな話してたらもうあと千人じゃんカウントダウンしよ~」


「900、800、700、600、500,400、300,200、350って増えてるやないかい!みんな真面目にボタン押せ~」


そんな視聴者との絡みをしたら桁が跳ね上がった


「お、おい!カウントダウンさせろよ、一気に突破したやんけ、まあいいやとりあえず100万人ありがとう!みんなのおかげだよ~」



「VTuber初めて3年、よくやった私、これで終わり.....やり切った......十分だあ.....


「澪ちゃんの声がどんどん低くなっていく、疲れたのかな?」


当時の私はこんな適当な事を言っているが本当にそうだったんだろうか?今になって不安に思う




「じゃあねみんな!   




     さよなら



配信停止


目の前の画面にはたったの4文字


幾度となくみた文字


私はやったのだ、これでしばらくはVTuberが注目されスパークルの人気も上がる


やり切ったのではないだろうか?充分ではないか?もう苦しまないでいいのでは?


アンチに耐えるだけの日々とお別れできるのでは?


そうだ。


私はよくやった  時代は作った あとは託そう そうだもう二期生もいる


後の子たちに


私はスマホを取り、マネージャーに電話を掛ける


「もしもし!澪さん?100万人おめでとうございます!どうかされましたか?」


「立川さん、私は辞めるよ」


「え?やめるって仕事を?」


「はい」


「今一番熱い時期だよ?100万人突破したし、これから新規のファンも増えるよ?」


「私が欲しいのは人気じゃなくて普通です、前の私に戻りたい」


「どうしてもですか?」


「はい」


「わかりました。明日会社に来て下さい、社長には私が話を通しておきますから」


「ありがとう。立川さん、じゃ」




一か月後



来栖 藍 無期限活動休止のお知らせ






「え?なんで?」









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