第8話 ぎこちない後輩

 三谷と一緒に帰って色々あった次の日学校の廊下でばったり会ってしまった。


「あ、せ先輩」

「よ、よお」


 .......気まずい昨日の事を思い出して少し恥ずかしくなってしまう。どうしようなにか話さないと。


「今日も一緒に帰りませんか?」


 三谷が顔を少し赤らめて言う。可愛いなおい。


「いいぞ」


 やべ、つい反射的に答えてしまった。まあ茜に誘われたら断ればいいしそれ以外とくになにかあるわけじゃないしな。


「じゃあ私行きますね!」


 嬉しそうに歩いて行く三谷を見て可愛いなとまた思う。



 特に何も起きる事なく放課後になった。


「怜斗帰ろ!」

「今日後輩の子と帰る約束しちまった」

「そっか」


 茜は顔を暗くさせたと思ったらすぐいつも通りに戻った。すぐ謝りまた今度帰ろうぜと言って教室を後にする。


 校門の前で立っている三谷を見つけて駆け寄る。


「遅かったか?」

「いえ!そんなことないです!」

「そっかじゃあ帰るか」


 はい!といって歩き出す。昨日の三谷と色々あった場所を通ると2人とも少し気まずそうになってしまう。

 

 気まずさを掻き消すように三谷が口を開く。


「先輩明日遊園地でも行きませんか?」

「おういいぞ」


 なんと三谷からのデート?のお誘いだ嬉しいが基本俺は茜としか出かけないためデートなどの知識が全くと言っていい程にない。服もよくわからないしどうしよう。三谷とのお出かけで服などで幻滅されたくはない茜に頼むか。


「じゃあ先輩さようなら!」


 考えて事をしていたら気づいたら家の前に着いていた。家に入り早速茜にどんな服がいいか聞くために電話をかける。

 電話かけるとすぐに茜はでた。


『もしもしどうしたの怜斗?』

「あーちょっと聞きたいことがあるんだがデートで着る服ってどんなのがいいかな?」

『なんでそんな事聞くの?』

「明日後輩と出かけるんだよだから変な服では行けないだろ」

『ふーん、じゃあ今から怜斗の家行くよ』

「分かった待ってるよ」


 そう言って電話が切れる。

 電話が終わるとすぐ茜は家に来た。


「んーやっぱりシンプルなのがいいんじゃない?」


 白のTシャツに黒のパンツを俺に渡す。


「やっぱりシンプルな方がいいか」

「うん変に気合い入れすぎたらキモイしね」


 じゃあ茜の言うとおりこれにするか。


「じゃあこれで行くよありがとな」

「うん全然いいよ!あ、でも今度何かお礼してね!」

「任せろ!」


 そんな会話をした後三谷からライムが届いた。


『明日12時頃に駅集合してファミレスかどこかでお昼ご飯済ませて遊園地向かうって感じの計画なんですけどそれで大丈夫ですか?』


 三谷がデートプランを考えてくれてるらしいデートなどした事のない俺からしたらすごくありがたい。


『大丈夫だぞ』


 と返信した後『ではまた明日よろしくお願いします!』と返信が返ってきた。その後少しライムで雑談をした後明日のために早めの就寝を2人ともライムを終わらせて眠りにつく。


















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最後まで読んで頂きありがとうございます!



次回は後輩ちゃんとのデート回ですので是非お楽しみに!



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