『つい』/『ピンクの脳』


『つい』


老いの共有により不毛で碍な鎖になってしまった私たち。

遂には自己破壊の道を歩んでいく進化の終(つい)へ。





『ピンクの脳』


海の底からひりだして生まれたピンクのうみうし

捻転した紐 臍の緒


球体状に丸められたものを剥いでいく 一枚 一枚、もう一枚

広げられた地図は灰白に濁っている 歪んだ体形の小人と防人が隙間から笑っていた



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