おまけep193 鯖のDHAに期待。

 みちるのバインバインを楽しんでいると、お腹が空いてきた4人。


萌「ねぇ、なんかバインバイン言ってたら、バインミーが食べたくなってきた。」

香織「いいね。食べたい食べたい♪」

妙「私はパインが食べたい。」

みちる「わかったわ。パインとバインミーね♡」


 なんでも作れるバインバイン姉さん、みちる。散々自慢の胸を褒められたので、ご機嫌で料理を振る舞うことにした。


みちる「パンはあったわね。鯖の唐揚げを挟んで、、ちょっと買い物行ってくるわね♡」ルンルーン‼


 さすがにパイナップルを常備していなかった。愛する奥さんのために妥協は許されない。誰の返事もまたずにみちるは買い物に出かけていった。尽くす喜び。みちるの女性ホルモンは現在大いに満たされている。


妙「え、あるものでいいよ!って・・・行っちゃった。。」

香織「楽しそうだったからいいんじゃない?」

萌「承認欲求が満たされるのね。わかる気がするわ。」

妙「そういうものなの??」

萌「好きな人に頼られたり、時にはわがままを言われたり。必要とされてるって実感が女には必要なのよ♡」

香織「へぇ。」*まるでわからない童心のままの女

妙「へぇ。」*萌と末のわがままがトラウマな妙氏

萌「なによ?求められてる~!!って感じたいときあるでしょ?」

妙「常に全力で求められてるから、、」

香織「右に同じく、、」

萌「あーなるほどね。私とみちるさんは全力で愛情を示すから、お姉ちゃんたちは満足しているのね。私とみちるさんは、貴方たちが淡泊すぎて満足していないけど。そういうことね。あ、ちょっとトイレ行ってくる~。」


 妙と香織は目を合わせてじっと黙っていた。萌がトイレのドアをガチャッと開けてバタンと閉める音がするまで。そして、次々に言葉が止まらなかった。


「今の聞いた?妙ちゃん、、」

「良く言い返さなかったね、香織。」

「10倍になって返ってくるからね。2週間は責められるもん。」

「言えてる。黙ってるのが1番だね。」

「何言ってんだか。うちらだってちゃんと愛情表現してるよね!」

「してるよ!めっちゃしてる!あいつらが底がないだけ。」

「毎日ジェットコースター乗りたい人なんて居ない。」

「言えてる。普段はハンモックで心地よく揺られていたい。」

「わかる。あ、なんか腹立ってきた。」

「いや、腹を立てることじゃないよ香織。萌と同じ土俵に立ってはいけない。」

「そうだね。うちらは心を凪にして、、」

「うん。そうだねって言っていればやがて収まるレベルのうちはね。」

「妙ちゃんがいて良かった。」

「わかり合えるからね。」


 うちらはさ。かわいくて、スタイルが良くて、めちゃくちゃ愛してくれて、めちゃくちゃ性格も良い、最高の彼女と付き合ってるんだよ。だから、このくらいのことで文句を言ってはいけないんだ。という結論に達した。


萌「あー、スッキリした。何話してたの?」

香織「おかえり。別になんも。面白いテレビやってるかなとか。」

妙「ビール飲もうかとか。」

みちる「ただいま~♡鮮度の良いパイナップルがあったの~♡」

香織「あ、おかえり。パイナップルってどうやって鮮度わかるの?」

みちる「鯖もまるごと買ってきたわ!ビール飲んで待っててね♡」

妙「え、手伝うよ。」

みちる「うふふ、いいの。すぐできるからね♡」

萌「私手伝う~!」

みちる「うん、いらっしゃい。魚はさばける?」

萌「ううん。教えてください、お姉さん。」

みちる「いいわよ。いらっしゃい!」ウフフフ


 なにもできない夫のために、尽くす妻という設定を、心から楽しむみちると萌だった。不本意だけど、楽しそうだから何も言わずに、気の利かない夫役をすることにした香織と妙は、テレビで競馬を見ながらビールを飲んで割と楽しそうになりきっていた。メシマダカー?


 続く。

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