おまけep192 ピンポンピンポンペタペタバインバイン

 ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン

 けたたましく鳴る玄関のチャイム。


「奴が来た。」

「ん、開けてくるね。」


 108回目のキスをした辺りで、煩悩の化身のような妹がやってきた。妙はみちるの羽交い締めから解放されると、もそもそと玄関を開けに行った。

 

 ガチャ。すぐに飛びかかってくることを予想して、一度派チェーンをつけたままドアを開ける妙。


「おねーちゃんっ!!あっ!なんでチェーンしてるの!!開けてよ!!」

「萌。開けるから飛びかかってこないでね?」

「じゃあどうやって抱きつけばいーのよ!」

「抱きつくなって言ってるんだよ。。」


 チェーンを外して、中に招き入れると、ブスッとした顔で靴を脱ぎ始める萌。その後ろからは香織もついて来ていた。


香織「妙ちゃん、こんばんはー。」

妙「いらっしゃい。なんで急に来るの。」

萌「だって、私が連絡しなかったらおねーちゃんから連絡こないんだもん!」

妙「忙しいんだよ、私だって。萌だって正月も仕事あったんでしょ?」


 しゃべりながらリビングへ行くと、さっきまでイチャイチャしていたのを悟られまいと、洗濯を干し始めていたみちる。


みちる「いらっしゃい。ちょうど家事が終わるところだから、ちょっと待っててね。コーヒーが良い?それともお酒?」

萌「みちるさん、こんばんは。急に来てゴメンナサイ。なにか手伝うことある?」

みちる「いいえ。これを干したらもう終わるから。」


 ニッコリと、良妻を決め込むみちる。妙ちゃんかわいいを補給できていたので余裕があった。


香織「ごめんね、萌が行くって言いだしたら止められなくって。」

萌「だって!連休なのに全然お誘いがないんだもん!ひどいよ、おねーちゃん!」

香織「こら。もう来て会えたんだから、困らせること言わないの。」

萌「だって!あ、怒ってる!ごめんなさい!もう言わない。。」

香織「謝れたね、偉い偉い。」

萌「偉い偉いのときは頭撫でて?」

香織「あ、そうだね。偉い偉い。」ナデナデ

みちる「おい、いちゃつくなら帰れよ。」

萌「いちゃついてません。帰りません。みちるさん、洗濯干してて良いよ。」

みちる「あ?」


 また始まったよ、、という顔をしている妙に、近寄る萌。察して先に妙を引き寄せて抱きかかえるみちる。胸を妙の顔に押しつける勝者、みちる。


みちる「ダメです。私のです。」

萌「ぎゃーーー!さわらせろぉぉ!!」

みちる「え、私の胸?」

萌「ちがう!いや、それも触りたいけど、、」

妙「どうしたの萌。いつもより甘えん坊だね、、」*みちるに抱っこされて何言ってんだ。

萌「別にどうもしませんけど。これが普段通りですけど!」

香織「正月に昔のアルバムとか見てたら会いたくなっちゃったみたい。」

萌「おねーちゃんのほっぺがあまりにもかわいくって♡」

みちる「わかるわー」

萌「でしょ?」

香織「萌だって同じようなほっぺなのにね。ふにふにで気持ちいい。」

萌「自分の触っても意味ないじゃん。」

みちる「ちょっと触り比べてみてもいい?」

萌「いいよ。」

みちる「わー、同じ柔らかさだぁ♡」ペタペタ

香織「私も比べてみたいー!」ペタペタ

萌「気持ちいいでしょー♡」ペタペタ

香織「中に何が入ってるとこうなるんだろぉー?」ペタペタ

みちる「夢と希望??」ペタペタ

萌「かわいいエキスよ♡みちるさんの胸も触っていい?」ペタペタ

みちる「良いわよ。努力の賜よ。」バイーン



 なんなんだよ。。ていうか、肌が荒れるからやめて欲しい・・・。

 と妙は目をつぶって耐えていたのだった。


 続く。

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