おまけep190 うちの子はかわいいのミルフィーユ仕立てなの
妙とみちるはクリスマスケーキを買いにデパ地下に来ていた。人混みではぐれないように、みちるにしっかりと手を繋がれて歩く妙。安心してよそ見できる。
「みちるー!見てみて?クリスマスツリーみたいな野菜があるよ!」
「うふふ。妙ちゃん、それはロマネスコって言うのよ♡」
「ろまねすこかぁー。これは?」
「パースニップよ♡」
「ぱぁすにっぷね。ふーん。どうやって食べるんだろ??みちるは何でも知ってるね!」
「…年の功だと言いたいのかしら?」
うぉっ!あっぶね!いちゃいちゃデートするつもりが地雷を踏みかけたぜっ!下手なことは言うもんじゃないな!…と妙は怯えた。
「野菜はいらないね…。えーと、ケーキだけ買って帰ろう?」
「妙ちゃんの好きそうなケーキは…あそこね!ちょっと並んでるけど…私達も並びましょう!」
ケーキ屋さん。女の子にとって、ショーケースを見るだけでテンションが上がる場所だ。妙の目はキラキラしていた。甘い彼女と甘いスイーツがあれば幸せなんだ。あとお肉!
「ねぇねぇ、みちる。苺の生クリームにするでしょ?」
「妙ちゃんが食べたいやつでいいよ?みちるは美貌のためにそんなに食べないし。」
「みちる、チーズケーキ好きでしょ?」
「みちるの好きなのにしようとしてくれているの?大丈夫よ、妙ちゃんの好きなのにしてね♡」
「じゃあ、チョコの苺にするかなー。迷っちゃうなー。」
「妙ちゃんは甘いものが大好きだもんね♡」
「うん、だからみちるのことも好きなんだよ?」
「みちるは妙ちゃんに甘々ですからね♡」
すんげぇ、イチャイチャしていた。この会話を聞いていた後ろに並んでいた女子は、甘いものはもういらない気持ちになった。そして、行列から抜けて塩煎餅と塩焼き鳥を買って帰ったらしい。これぞクリスマスの悲劇、。
しばらくして、迷いに迷った結果、妙は苺のチョコレートクリーム味のケーキにした。破壊的な永遠の美少女である妙氏。ケーキの箱を片手に、みちるに手を繋がれて歩く姿はかわいいの塊であった。
「さぁ、ナンパされる前に帰りましょう。妙ちゃんのその姿は危険だわ・・・。かわいいを折り込みすぎよ。パイ生地並みよ!」
「みちるの方がナンパされやすいじゃん。」
「妙ちゃん、、その通りだけど、、クリスマスにこんなにかわいい女の子二人が歩いていたら誰だって口説きたくなるのよ。普段より危ないわ?変顔して帰りましょう。」
「わかった。(*՞ټ՞)」
「うん、それでいいわ。ヾ(՞ټ՞*)」
「みちる…かえって目立ってる気が。」
「隠せないのね、妙ちゃんの可愛さは。さすが神が与えし魅了チート、、」
(*՞ټ՞)ヾ(՞ټ՞*)ンフンフ
「帰ったら妙ちゃんはトナカイの着ぐるみねヾ(՞ټ՞*)」
「え、わかった。みちるは?」
「黒と赤、、どちらをご所望でしょうか?」
「・・・どっちも。」
「仰せのままに。」
「トナカイと下着姿のカップルて。」
「適材適所よ。」
(*՞ټ՞)ヾ(՞ټ՞*)ンフンフ
この後のことは、想像でお好きにお楽しみ下さい。
続く。
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