おまけep184 愛されるには体力必須だよ

「じゃあ、妙ちゃん。末、行ってくるね。終わったらすぐ帰るから、ここに居てね?」

「ごめん、明日も予定があるから帰らないと。だけど、今度二人でデートしよう?」

「本当?だったら、末と妙ちゃんの二人きりで、動物園が良い・・・。」

「わかったよ。二人で動物園、、もう20回は行ってるね。約束するよ、。」

「妙ちゃんっ!!」


 ひしっと抱き合う長女と3女。今生の別れかのように塾に出かけていく末を、他の皆は冷ややかに見ていた。


みちる「これってさ。妙ちゃんの甘やかし方に問題があったんだろうね。」

萌「そうだよ。私が厳しく育てたのに、お姉ちゃんが倍にして甘やかすから。」

香織「萌が甘えん坊なのは誰のせい?これも妙ちゃん?」

みちる「ダメンズメーカーって言葉は聞いたことがあるけど、妙ちゃんってそういう所あるのかもね。」

萌「いや、あんたもだよ。あんたも相当甘やかされてるからね?」

みちる「新妻が甘やかされて何が悪いの!?」


妙「あれ?なんで喧嘩してるの?」ドチタ?


みちる「喧嘩してないよ?♡」

萌「さてさて。末もいなくなったことだし、お姉ちゃん!私と遊んでよ♡」

妙「え、そろそろ帰るけど、、眠たい。。」

萌「嘘っ!私への福利厚生がまったくなかったじゃない!!」

妙「じゃあ、萌も今度ね。二人で遊びに行けば良いでしょ?」

萌「うん!じゃあ、二人で水族館!♡」

妙「わかったよ。恒例の水族館ね。もう、30回くらい行ってるね。」


 というわけで、夏休みの帰省という名の女子会は幕を閉じた。さぁ、ここで正規のカップルがイチャイチャしていく通常に戻ることにしましょう。


妙「じゃあ、お母さん。私たちは帰るね。また近いうちに来るから。」

志恵「あー楽しかった。気をつけて帰りなさいね。私は飲み直すわ!」

みちる「お母様。楽しかったです♡ありがとうございました♡」

志恵「みちるさん、今度は私と二人でデートよ♡」

みちる「ええ。メイドカフェ、、ですね?」

志恵「萌え萌えきゅんよ!一度体験してみたかったの!ああ、楽しみ!!」

みちる「お母様、女の子大好きですね。それで3姉妹産んだところがすごい。執念すら感じます♡」


 ばいばーい!またねー!ばいばーい!

 童心に返ったそれぞれが、手を振って別れ、家路につく。朝から萌の奇襲を受け、昼からずっと末の面倒をみていた妙は、もう眠たくて目がとろんとしていた。しかし、このままでは嫁サービスが済んでいない。あと少しだ、頑張れ妙。モテる女は休む暇など無いのだ。


「妙ちゃん、大丈夫?ほっぺが真っ赤っかだね。ビール飲んだしやたら辛いたこ焼き食べていたし。。」

「うん、、大丈夫。明日おしりが辛そうだけど。」

「おしりが辛い妙ちゃん、きっとかわいいね♡」

「え?あ、それより、お母さんのこと。沢山話してあげてくれてありがとうね。ああ見えて寂しがりだから、今日はすごく楽しそうだった。」

「妙ちゃんと萌ちゃんがいなくなったんだもの。寂しいのは当然よね。今度、お母さんとメイドカフェ行ってくるね♡」

「助かるよ。私は一緒に萌え萌えキュンができないから・・・。」*恥ずかしいクールデレ。

「大丈夫。私ならメイドさんよりかわいくできるから♡」

「みちるの萌え萌えキュンをみたら、皆恋してしまうよ。気をつけてね?」

「そんなこと、、。でも、ご心配であれば、このあと貴方だけに致しますが、、」

「みちる、、」

「ご主人様、、」

「私はコスプレしてなんて言わないよ。」

「そうでした。妙ちゃんは下着姿とか彼シャツ一枚とかが好きだもんね。」

「みちるの良さが際立つからね。」*主に胸。

「如何様にも、ご主人様のオーダーに従いますゆえ。」

「楽しみだな。早く帰ろ。」


 妙の心の声

(楽しみだけど、、眠い。。コーヒー買って帰ろ。。)*苦行


 妙の家族サービスは続く。

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