おまけep183 酒の入ったみちるのたこ焼きと世話焼きが炸裂します。

萌「ふぅ、、お腹いっぱい。たこ焼きとビールってお腹パンパンになるね。」

香織「デスソース入り、2個食べただけで唇がずっと痛い・・・泣」

妙「私も、、胃の形がわかるくらい辛い。。」

みちる「妙ちゃんと香織、不思議なくらいハズレ引いたね♡」*萌とみちるがたこ焼きを焼いたので、どれにデスソースが入っているか知っていた。

末「はっはっは。恋人もハズレを引いたのだ!と自分で言ってる!」*奇跡の美少女、末もデスソース入りを食べて口が真っ赤。

みちる「なんですって、、義理の妹でも今のは許すまじ!」

萌「末っ!私もハズレくじってこと!?あんた、もうお風呂一緒に入ってあげないよ!!」

末「あーん、皆がいじめるよ!妙ちゃぁん!!」

妙「もう、こどもの言うことでしょ。ムキにならないで??でも末が先に意地悪言ったんだよ?ダメでしょ?」

末「だってぇ!ねぇ妙ちゃん、末のお部屋でゲームしよ♡」


 女だらけのたこ焼きパーティーも落ち着いた頃。ビールを飲んだ大人達はすっかり省エネモードになっていた。早く妙と二人きりになりたい末は、妙の腕をひっぱって 部屋に連れて行こうとする。


萌「は?もうダメよ。部屋に行くなら1人で行きなさいよ!」

末「萌ちゃん、うるさい!萌ちゃんに言ってないでしょ!」

萌「あんた、おねえちゃんがいると急にそんな態度を、、もう甘えさせてやんないよ!?」

末「萌ちゃんに甘えないもん。パンツ脱がしたりくすぐったりするから萌ちゃんはいらないもん!」

萌「こどもの頃の話でしょ!」


香織「もう、、喧嘩しないの。萌、こっちおいで。」

萌「はーい♡」 

香織「ビール飲んだから酔っ払ってるんだね。お水飲みな?」

萌「はーい、飲ませてー♡」


みちる「すごいいちゃいちゃするじゃん。。ねぇ、妙ちゃん?みちるも酔ったかも・・・♡」

妙「お水飲みな?」

みちる「あん、冷たい。。みちるのツボがわかってるのね♡」


末「やーだぁー!!皆いちゃいちゃしてる!不潔よ!嫌い!!」

みちる「末ちゃんだって、エリカちゃんがいるじゃん。」

末「は?エリカ?なんでエリカが出てくるの?」


みちる「え、もしかして全然進展してないの??」コソコソ

妙「そうみたいなんだよ。。だからバラしちゃダメだって。」ヒソヒソ

みちる「うーん。わかった。末ちゃんだってそろそろ恋をしてみても良いんじゃなぁい?誰か気になる人っていないの?」

末「末は妙ちゃんがいれば恋人なんていらない。」

みちる「末ちゃんが妙ちゃんを好きなのと、恋はちょっと違うんだよ♡」

末「そういうのわかんないもん。別にいらないよ!」

みちる「いずれわかる日が来るよ。一緒に居るとドキドキして、幸せで、もっとそばにいたい~!ってなる人が現れるよ。もしかしたら、、案外もう近くにいるかも♡」

末「そんなのいないし!ねぇ妙ちゃん、2人でゲームしようってばぁ!!」


 そんな末の言葉を聞いて、大人達は微笑みながら見守った。私が末の年齢の頃は、もう恋に夢中だったけどな。この子はまだ無垢なままだ。いずれ恋をして身を焦がす日がやってくるだろう。どうか穢れずに大きくなってね・・・。*慈愛のまなざし。


志恵「末ちゃん、ゲームはダメよ。そろそろ塾に行く時間でしょ。」

末「え!?今日、塾休んで良いって言ったじゃん!妙ちゃんがいるから!」

志恵「良いって言ってないわよ。支度しなさい!」

末「やだ!今日は休ませて、お願い!!」

志恵「ダメです。受験生なんだから許しません。」

末「やーーーーだぁーーーー!!!」

志恵「妙。お願い。」


妙「わかったよ。。末?塾に行って?じゃないと、お姉ちゃんはもう末と遊べなくなるよ。末のためにならないなら・・・。」

末「うっ、、ぐっ、、、わ、わかった。わかったから遊ばないって言わないで。。」

妙「よし。じゃあ、支度しよう。お姉ちゃんも部屋に行くから。」

末「うん。。わかった。」


 涙目で妙と手を繋ぎながら、末は塾に行く支度をしに部屋へと連れて行かれたのだった。


香織「すごいね、、末っ子ってあんなに甘えん坊になるんだね。」

みちる「一人っ子とはまた違う感じよね。」

萌「お姉ちゃんが甘やかしすぎたのよ。それより、エリカってなに?」

みちる「あ、知らないのか。末ちゃんと同じ塾の子でね?末ちゃんのことが好きな子なの。」

香織「え、そうなんだ?末ちゃんはその子が好きなことを知らないってこと?」

みちる「そうなの。でも仲良くなったみたいだよ。同じ高校に行って、一緒にバンドやるって張り切ってるの♡」

萌「え、じゃあ、うかつに告れないやつじゃん。」

みちる「そうなのよねぇ。。しかも末ちゃんがあんな感じだし。」

香織「鈍感そうだもんね・・・。」

みちる「これから塾で会うんだろうし、ちょっとアドバイスしておくか。」

萌「え、連絡先も知ってるの?」

みちる「大岡越前ですから。」

香織「さすが、越前様!!」

みちる「今日中にキスくらいさせたいわね!」

香織「どっひゃぁー!ワクワクするー!!」

萌「あの子、デスソースで唇まだ赤いけど?」

みちる「痺れるキスね、、素敵♡」



 さぁ、このみちるの世話焼きが吉と出るか、凶と出るか。。


 続く。

 

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