おまけep171 いつまでも噛みしめていたいの。するめのような貴方を・・・

 旅館の思わぬ受付を済ませると、みちると妙は客室に着いてお茶を飲んでいた。


「さ、どうぞ。お茶にございます。」

「いつもありがとう、みちる。」

「いえ。これがみちるの喜びですので。変わらず愛をくだされば・・・。」

「あ、はい。それはもちろん。」


 ズズズ・・・。静かにお茶を啜る2人。これは早めに切り出しておいた方が良さそうだと判断した妙が口火を切った。


「で、さっきの人は元カノ?」

「・・・妙ちゃん。私はキャラ的にお茶をぶはっ!とかやりたくないの。ずずっ・・・。」

「・・・聞くなってこと?」

「別に。」*炎上するよ?みちる。

「まぁ、嫌なら良いけど。」

「みちるが闇女だったころの、、元カノですが。」

「自分が思い出したくないってことね?」

「そろそろ露天風呂に入るわよ・・・。」

「今日、絡みづらいね。珍しい。」

「みちるはそんなことより妙ちゃんと露天風呂という極楽浄土で幸せを噛みしめたいの。するめみたいに。」

「あ、はい。じゃあ入ろうか。。」


 カポーン・・・ちゃぷちゃぷ。

 せっかくの、皆が楽しみにしているお風呂回ですから、早くこの気まずさから抜け出したい妙であった。


「み、みちるさん。晴天の下で露天風呂に入るみちるさんは、、美しさが計り知れない。。」*下手くそかよ。


「ありがとう、妙ちゃん。・・・実はフラれた相手なの。」


「話してください。妻として、何でも受け止めます。」


 みちるの独壇。


 私、妙ちゃんは知らないと思うけど、、重い女だったの。*知ってます、今もたまに出ています。


 束縛して執着して、初めての彼女なのに嫌われるようなことばかりして、、別れを切り出されてしまったわ。それについては反省しているけれど、未練があるわけではないの。。


 ただ、ああ、私ってすごかったなって。地があれだから、またやみちるが出て、妙ちゃんを困らせたりしたらどうしようって思ったり、、あと、あの子ってかわいい女の子好きだから、妙ちゃんのこと気に入ったらどうしようとか、、*闇出てます。


 でもね、妙ちゃん。私は妙ちゃんとこの旅行で、、妙ちゃんを満喫したかった。だって、こんなに美しい妙ちゃんを、独り占めして、好きにしていいのはみちるだけなんだもん。今だって、見ているだけで脳内大変よ。肌白っ、顔ちっさ!濡れ髪エロっ!ってプチパニックよ。



「・・・以上です。」ペコリ。

「異常なんですね、、?」

「はい。なのでさっきのことは忘れてイチャイチャさせてくださいませ。」

「あ、はい。では、失礼します。。」


 妙の心の声


(どうしよう、、何が言いたいのかあまりわからなかった・・・。とりあえず、愛を行動で伝えておけばいいのかな。もっと闇属性について調べておく必要があるな。)



 まぁ、いいか。とりあえずキスしておこう・・・。


 さっき、見つけたかき氷屋さん、、行けるかな、、抹茶練乳かき氷・・・。


 続く。

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