おまけep166 北関東のマドンナみちる
「妙ちゃん、朝だよ〜。起きて?♡」チュ。
「ん〜、もうちょっと寝る〜。。」
「みちるの実家に行くだけだったら、このまま寝かせてあげたんだけど…。今日は楽しい日でしょ?♡」チュッチュ。
「(ムク。)…そうだった!温泉!旅館!」
「からのー?♡」
「え、いちゃいちゃ?」
「正解でぇす♡」ブッチュー♡
「起きます!」
夏休み、2日目。妙とみちるは、みちるの実家近くの温泉旅館を予約していた。
「また新幹線でお弁当食べようね♡」
「うん!焼き肉弁当と海鮮弁当をはんぶんこー!」
今回の旅行スケジュールは、朝から新幹線ででかけて午前中に温泉旅館のある観光地に着く。そのまま泊まって、翌朝からみちるの実家に行く予定だ。つまり、ほとんど2人でいちゃいちゃしたい。
電車を乗り継ぎ、駅弁を買うと、新幹線に乗ってすぐに包みを広げてお弁当を食べ始める。
「ああっ!休み!充実っ!今日は仕事の電話が来ても出ないぞっ!」
「妙ちゃん、部署が変わってから忙しかったもんね。みちるといちゃいちゃのんびり過ごそうね♡」
「うん!でもみちる、せっかく地元に帰るのに、友達には会わなくていいの?」
「うん。会いたい友達は東京にいるからね。」
「そっか。前に紹介してくれた菜摘さんや愛加さんとかだね!」
この時、珍しく妙は妙なことを思いついた。妙だけに。
「地元にさぁ、みちるの元カノとかっているのかな。偶然あったりしないかな?」
「んー、さぁどうかしら。連絡なんて取ってないしなぁ。」
「一体、何人いるの?」
「なんでたくさんいるみたいに言うのよ。あ、ヤキモチですか?♡」
「場合によってはヤキモチかもですね。」
「あん♡かわいいんだから♡新幹線の中で誘惑するなんて、ダメよ?♡」
「ダメって言いながら、顔を寄せてこないで?♡」
みちるの独壇。
やだ、ヤキモチ妬いてるのね?みちるはもう、貴方しか目に映らないというのに。激重な愛を散々私に向けられているでしょうに。。
これ以上、愛せと?無理よ…。だってもう、人類未知の領域までみちるのラブメーターは上がってしまっているもの…。
まぁ、ぶっちゃけ、ちょっとドキッとしたわね。そりゃいるわよ、元カノの一人や二人、、地元に。バッタリ会う可能性がないこともない。だからって、すれ違ったからってなんだって話だけどね。むしろ、妙ちゃんと、、この魅了チート恋愛破壊神であるかわいいちゃんと一緒にいるみちるを見せたい気もする。
あ、ダメよ、みちる。こういうことを考えているとフラグが立つのよ!って、え?あーだこーだ考えてるうちに、妙ちゃん寝ちゃってるんですけど!?え、つまんない。あ、でもな。妙ちゃん、眠いとみちるのテンションについてきてくれないから、、寝かせておこう。
あー、こんなこと考えてたら、ちょっと思い出しちゃったなぁ、、。
黒歴史。。
続く。
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