おまけep165 みちるの日

「妙ちゃん…。みちる、妙ちゃんのかわいいを満喫したい。」

「わかった。ばちこいっ!」スシザ◯マイ!!

「え、さっそくかわいくない!かわいいっ♡」


 夏休み初日。2人きりでのんびり過ごそうと決めた。明日からはみちるの実家に帰省する予定だ。なんの予定もなく家にいる。


「ねーぇー!新婚なのよ?周りが引くくらいいちゃいちゃしましょうよ〜!」

「もちろん、そのつもりだけど。みちるのいちゃいちゃのイメージがわからない。」


 みちる、心の声を叫ばせていただきます。せーの、


 私達…まさかと思っていたけど、もしかして…マンネリ…?前はどうだったかしら…。


 いえ。妙ちゃんは前から変わっていない。そして私も変わらず妙ちゃんを愛して止まない…。変わったのはそう、、恋人感から夫婦感。つまり、安心しすぎているのね…。ドキドキハラハラどっきゅんどっきゅんがないのね?? 


「妙ちゃん…私のこともう、飽きちゃったの?」*意図的闇発動。


「え、うそ!良くそんなことが言えるね!?ツイストドーナツみたいに絡み合って、さっきからいちゃいちゃしてますがっ!!」


「えへ。手と足が痺れてきた♡」

「私もだよ…。まぁ、みちるのことは一生飽きないし。みちるのことを満足させられるのは私だけだから。試すのも程々にしてよね?」

「かわいいを下さいって言ったのに…かっこいい…。好き…!」

「みちるに敵うかわいいなんて、できやしないよ…。」


 来た。甘い雰囲気…。これよ、私が欲しかったのは…。さぁ!激しくみちるをお求め下さいっ!ビュッフェスタイルでお待ちしております。制限時間は…無性限♡


「性に限界はないわ、妙ちゃん。」

「え、どした??」

「え、差し出しております。」

「あ、うん。え?」


 やっときた。目つきが変わったわ、、そう。その目が欲しかったのよ。ああ、80億人に1人と言われる、、この魅了の目・・・。あっ、腰が抜けそうっ♡


 この目に見つめられるという栄光を手にして暫く経つけど、、慣れやしない。。うん、どうぞ?まずはキスね。ありがとうございます、、はいキタコレ。甘いっ!!やっぱり世界一甘いわっ!!みたらし団子のみたらしだけ飲むくらい甘いっ♡


 そろそろね、、ミラクルボイス・・・。


「みちる、、大好きだよ。」


 いやぁぁぁぁぁ!!!耳が溶けちゃう~~~!!!何波なの今のはっ!!


「ガ、ガンマ波・・・♡」

「え?なんて?」

「みちるも好きって言ったの・・・。」

「え、。あ、そう・・・。」


 ああ、妙ちゃん。。お気づきかしら、、まだ15時なの。おやつのみちるなの。メインみちるはまだまだ先よ。時間はたっぷりある。

 普段、こんなに時間がある事なんて滅多にないから、、みちるは、高まっております。それにしてもこの人、本当に顔が良いわね・・・。近くで見るとすごい、、ハイビジョン・・・4K?


 この人の、写真を売るだけで億稼げる気がするわ・・・。まぁ売りませんけど。みちるの独占契約だから。。そういえば、出会った頃より少し大人っぽい顔になってる。まだあどけないパンダ風味は健在だけど。


「大きくなったね、妙ちゃん。。」シミジミ。

「え、お母さん!?」

「何か欲しいものある?」

「え、パトロン!!??」

「生まれてきてくれて、ありがとう。。」

「え、こちらこそありがとう??」

「幸せ・・・♡」



 やっぱり、最近影が薄かったけど、私が主役よ。


 みちるでした。。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る