おまけep161 カオルの浮気性は事実なのか・・・誰も知らない
「ついにっ!お盆休みがやってきたぁぁ!!」
妙とみちるは連休前の夜に仕事から戻ると、ひしっと抱き合い喜びを噛みしめた。
「ついに6連休ね!妙ちゃん♡」
「うん。待ち遠しかったね!みちる♡」
「2人だけで過ごしたい・・・。だけど、お互いの実家には顔を出さなければ。みちるの心は揺れ動いているわ。ほら、触って?」
「うちは近いからちょっと顔を出せば良いけど、、みちるのご実家は遠いからね。うん、ナイス触り心地。ナイス重量感!これ肩凝るよね?何入ってるとこうなるの??揉んであげる。」
「とりあえず・・・。あ、エッチ。なんでおしり揉んでるの?♡じゃなくて、、明後日からみちるの実家の近くにある旅館を予約してあるから、明日はゆっくりしたいよね?」
「うん。今日はまず、目覚まし時計をかけずに寝たい。これが一番やりたい。でも私の目覚まし時計はみちるだから、起さないでゆっくり一緒に寝て欲しい。」
「わかったわよ。明日はキスし続けて窒息させそうにしたりしないわ!♡」
「うちの実家には、旅行から帰ったらお土産を持って行くって言ってあるから、末は大丈夫。問題は萌だな。。」
「妙ちゃんの連休に一度も会わないなんて、萌ちゃん騒ぐよね、、」
「そうなんだよ、。実家に行く日を合わせればそれで済むかも。」
「じゃあ、今のうちに電話したら?」
「そうだね。萌のことだから、連絡しておかないと今日にでも来てしまいそうだし。」
「あり得るわねー。笑」
「やめてよー!フラグっぽーい!」
「あはははー!ごめーん♡」イチャイチャ
ピンポーン!ピンポンピンポンピンポポンポンー‼ドンドンドンドンドンッ‼
「おんぎゃぁーーーー!!!きたぁーーー!!」
「うわぁ、びっくりした!ホントに来た!!??」
「開けてー!開けてくださーぃ!」
「そ、その声は、まさかっ!」
「絹子ですー!カオルが来てるなら出してください!」
「ええ…?もー、また迷惑な…」
ガチャ。ものっすぉい嫌そうな顔で玄関を開ける妙。チェーンは外さなかった。
「なっ、同級生が来たのにチェーンを外さないとは…。やはりカオルはここにいるんですね!!?」
「いや。高校の時からお前にされたことを考えたらチェーンは外さないだろ?」
「冷たい…。実はカオルが置き手紙をしていなくなったんです!ここにいるなら会わせてください!」
「いないよ。なんて書いてあったの?」
「ねぇ、後生ですからチェーン開けて下さい。地味に傷つきます!」
「もー、すぐ帰れよ?こっちは連休前の溺愛カップルなんだよ!察しろ!!」
「わかりました…。邪魔はしません。でも、破壊的な美少女にそこまで冷たくされると癖になりますね…。おかわり。」
仕方なく、本当に仕方なく、絹子を家に上げる妙。それを見たみちるのげんなりした顔をみて、そっと顔を背けた。ゴ、ゴメン‼
「で?カオルがなんて?」
「旅に出るから探さないでと置き手紙が。」
「じゃあ、旅に出てるんでしょ。仕事が始まる前には帰ってくるでしょ。」
「カオルが旅に出る、、=浮気です。」
「ああ。確かに・・・。各都道府県に1人ずつ彼女がいたくらいだからなぁ。」
「そうなんです。私が本妻になったときに、もう女遊びはしないと約束したのに、、。目の届かないところではさせたくないんです。」
「そりゃそうだ。じゃあ、わかったよ。」
「え、何か知ってるんですか!?」
妙はゴソゴソとスマホを取り出すと、何やら探し始めた。
「お、あったあった。カオルはSNSやってるから見てみたんだけど、今日アップしてたよ。ほら。」
「!!!???そ、そんなの知らない!あいつ、隠れてやってたのね!」
カオルが今日アップした画像は、沢でわさびを採るカオルと、わさび農家の夫婦が写っている写真だった。
「昔、出稼ぎに行ってた農家さんじゃないかな。わさびなら産地が限られているから、、探せば見つかるんじゃ、」
「わかりました!ポイントを絞って探しに行きます!!!」
ここでみちるが耐えきれず口を挟んだ。
「ねぇ、あまりきつく絞めると嫌がられるかもよ?息抜きがしたくて遠くに行くんだろうから。連休が終わる前には帰ってくるだろうし。。」
「で、でも、浮気はさせたくありません・・・。」
「じゃあ、カオルと付き合うのがそもそも間違いだよー。あいつは私と違って一途じゃないからねー。私はみちる一筋だけどー!」*自分アピールする妙
「仰るとおりです。。でもしかし、惚れた者の弱み!!あんな甘い顔をした人を放し飼いにしたら、、浮気三昧に決まってます!」
「ええ、、妙ちゃん、めちゃくちゃ甘い顔だけど浮気しないよ。。」
「顔じゃなくて性分だと思うな・・・。」
そして、絹子は走って妙の家を飛び出して行った。
後日、カオルのSNSには絹子とわさびを採る写真がアップされたという。
みちる「本わさびの細巻きが食べたい。。」
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