おまけep140 もっとみちるを求めて・・・
2人だけのラブラブ熱海旅行を終えた帰り。結局、みちるの失態により萌にバレてしまたので、帰りに萌の家に寄ることになってしまった。
「あーあー。せっかく楽しかったのになぁ~!」
新幹線の席に座り、みちるの肩に頭を乗せて面倒くさそうにしている妙。
「ごめんね、妙ちゃん。次は上手くやるから・・・。ねぇ、もっと寄っかかって?♡」
今目の前の妙がかわいいのであまり申し訳ないと思っていないみちる。
新幹線を降りて、電車を乗り継ぐと、2人は萌と香織の家に到着した。
ピンポーン。
「萌氏の影武者ですが~!目立ってすみませんでしたぁ!」
「干物を半年分お届けに伺いましたー!」
ガチャ。玄関のドアが開く。
「ちょっと!おかしなこと叫ばないでよ!とにかく入って?」
「はぁーい。」
2人が中に通されると、リビングには香織が。そして、見知らぬ女性が1人。。
「かっ!!かわっ!!なんてかわいいのっ!!これぞ逸材!まさしく探し求めていたものっ!!」
謎の女性は妙を見るなり襲いかかりそうな勢いで近づいてきた。
「わっ、え、ちょっと!なんですか!!?こわいこわい!」
「あー!うちの子にさわらないでぇぇぇ!!」
慌てて妙を抱きしめて守るみちる。
「あ、申し遅れました。私は萌のマネージャーで、綾小路と申します。」
「マ、マネージャーさん!?」
「あら。そちらの方もものすごくかわいいですね。グラビアの方ですか?」
「あーん!またグラビアって言われたぁ~!なんなの?みちるのこの豊満なボディーがいけないの!?」
「いえ。体も豊満ですが、顔が童顔でエロいです。てっきりグラビアの方かと。。」
すかさず萌が仲裁に入る。
「綾小路さん。この2人は一般人ですので、、どうか落ち着いてください。」
「本当に一般人なんですか?良く普通に生きていられましたね?」
「うちのお姉ちゃんはこどもの頃から芸能事務所のオファーを断り続けて来たんです。みちるさんはちょっとわかりませんが、、。」
「みちるはグラビアのオファーを断り続けてきたよ!」
「す、すごい。こんなに一気に金のなる木が見つかるなんて。。お願いです!うちの事務所に所属してください!億単位の金を一緒に動かしましょう!!」
「あーん、絶対こうなるからお姉ちゃんの存在は隠し続けてきたのに~!もう!みちるさんのせいだからね!?香織~!たすけてよぉ~!」
「あ、香織もいたんだ?」
「ふ、みちるさん。あなたのマブダチ、香織はずっといたのだよ。」
「はい、これお土産の干物。持ちきれない分は郵送したから明日届くよ。当分干物には困らないと思う。」
「ありがとう。では、干物のお礼に助けてあげるとしますか。。綾小路さん、、良く聞いて。。妙さんは知らない人には恐ろしく愛想が悪いから芸能界は無理。だけど、みちるさんはそれが出来る!だけど1つ問題があるの!」
「も、問題?それは一体・・・!?」
「みちるさんはね、、みちるさんは・・・」
「なんなんですか!おしえてくださいっ!!」
「30歳なのよーーーーーーー!!!!もうおそいのぉぉぉぉぉ!!!!」ババーン‼
「なんですってぇぇぇぇ!!!!???」ウソーン‼
妙・萌「「そうだったーーーーーー!!!!」」
みちる「なんでそういう言い方するのぉぉぉ!!!」*まだ29歳
「わ、わかりました、、今日のところは諦めます。でもまだ妙さんのことは完全には諦めませんから。。あ、みちるさんは諦めました。では、帰ります。。」
と言うことで、マネージャー綾小路はトボトボと事務所に帰っていった。
「ふう。やっと解決したわね。ところで、お姉ちゃん。SNSの騒ぎを落ち着かせるために、私と写真を撮って。姉妹なんですってアップするから。」
「え、やだ。」
「じゃあ、サングラスしていいから。」
「え、やだ。」
「じゃあ、マスクもつけて良いよ。」
「うーん、ならいいよ。」
みちる・香織「それって、意味あるのかな。。」
萌「まぁ、やらないよりマシだから。。」
こうして、世間にしばらくの間、謎の美女として噂されまくった妙とみちるだった。そしてみちるの自尊心は香織によってしばらく揺らいだ。
「妙ちゃん、、私ってもう賞味期限きれているの・・・?」
「そんなことないよ、、みちるは永遠にかわいいよ、、。」
「社会には求められていないの・・・?」
「そんなことないよ、、さぁ、抱っこしてあげるからおいで、、」
「みちるのこと好き?みちるってかわいい?」
「うん。大好きだよ。宇宙一かわいいよ?」
「30歳なのに?」
「大丈夫。見た目は20歳に見えるから。」
「ほんと?・・・でもね、、」イジイジ
「うん、子守歌歌ってあげるから寝て?」
続く。
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