おまけep127 芯と筋のしっかりした子、八重子。
みちる「妙ちゃん、寝ちゃった。」サミシイ・・・
カオル「仕方ない。起きるまでみんなで八重子の漫画鑑賞会でもしようか。」
絹子「なんでこんなやつの漫画を。。」
香織「まぁまぁ。せっかくなのでちょっと読ませてくださいよ♪」
萌「とりあえず2つのシリーズを全巻買ってきました。どっちからが良いですかね?」
八重子「その2つですか…。その【タエのトニカクトライアングル廻戦が怪しい】は大道でエロは少なめですよ。」
香織「なになに?あらすじは…
あるところにいる普通の高校生タエには幼馴染のカオルというイケメン女子がいた。カオルは実はジュレのお化けを祓う忍者だった。タエは分離した自分であるタエコと戦うためにジュレの指を飲み込み…奥さんであるとにかくやたらかわいい萌を月に連れて行くために…怪しいメイドを雇い…
え、なんかこれ、いろんな漫画が混ざってるような気が…。」
絹子「ソンナコトナイデス。弁護士には相談済みです。」
香織「じゃ、じゃあ、これは萌が読んでていいよ。もう一つのは?えーと?あらすじは…
普通の高校生タエは、ある時、紹興酒の瓶から放つ光に誘い込まれて異世界に転生してしまった。魅了チートを使ってハーレムを作る。まず最初の妻はカオル、次にモエ、そしてヤエ…って自分も入れたの?!
で、えっと、しかしタエはダンジョンで捕まり、キヌコという人工知能の触手によってあられもない…
うわ。これはかなり…きわど…いや。エロですね!!そして名前使いまくりですね!!」
みちる「おもしろそう!私、ちょっと妙ちゃんのとなりで読んでくるね!!」バタバタバタバタ
カオル「なぜか八重子の漫画も売れてるんだよね…。」
絹子「まぁ、ピュア百合を描く私には到底及びませんけど。」
八重子「フフフ、何をおっしゃいますか。読者に媚びることなんてしません。私は私の好む漫画を描きたいときに描き、望むものがそれを買う。アンチなどは私のルールからすればお門違いです。そこに優劣など関係ありません。私は私が読みたい漫画を描いているだけ。」
絹子「た、たしかに一理ある…。ぐぬぬ。」
香織「八重子さんは妙ちゃんのことが好きだったの?」
八重子「好きなんて…安っぽいものではありません。美しいものをひたすら崇拝していただけです。それは今でも変わりません。まさか、たまごボーロとジョアを持って再開してくださるとは思いもしませんでした。可愛らしさを兼ね備えたエロス…妙さん…。思い出しただけで震えが止まりません。。」
香織「す、すごいね。付き合いたいとか思わなかったの?」
八重子「あ、はい。私、この通り地味な顔なので自信がなかったので。それもあって韓国メイクを練習したおかげで有名配信者になれました。妙さんには生まれてきてくれたことと出会ってくれたことに感謝してもしきれません。」
香織「あ!そうだ!メイクするところ見たいです!!私も萌も一応モデルなので!」
八重子「くくくっ。。良いですよ。貴方たちもメイクして差し上げます。」
2時間後。
みちる「やっべ。すっかりいちゃいちゃしちゃったぜ♡」
妙「八重子、、あいつ!私があんな、、触手に好き勝手されてる漫画をっ!!まじでゆるさんっ!!」
みちると妙がやっとリビングに戻ると、すでに全員が八重子によるメイクを施されていた。
妙「おいっ!八重子!本気で訴えるぞ!!」
みちる「って、、わ、わぁ!!」
「「ぜ、全員、、同じ顔・・・だと・・・!?」」厚塗り
萌「あ、お姉ちゃん。みてー?全員、メイクした八重子さんと同じ顔になったー♡」
香織「すごいよねー、メイク!綺麗でしょ??」
妙「あ、えっと、・・・うん。かわいいよ、萌。。」
みちる「わーい、私もやってぇー♡」
またしても、妙の意見は無視され、仲間が増えたのだった。
続く。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます