おまけep125 方向性を選ばせてもらえない妙を助ける署名活動はしていません

 みちるに捕獲抱っこされてしばらくすると、妙の興奮は収まってきた。スマホでベイビー○ャークの動画を観せると大人しくなるのはいつものことだった。5才児。


 ウトウトしだした妙のあまりのかわいさに、みちるは妙の口の中に親指を突っ込んだ。妙はすやすやと寝た。それを見た全員がほっこりした。あと写メを撮った。バレたらまた怒られるだろう。そんな休日。


「ごめんなさいね、絹子さん。うちの子にはまだ刺激物を与えてなかったものだから…。」*百合を読ませてなかっただけなのに離乳食感を醸し出す嫁。


「いえ、黙って好き勝手やったのは私ですから。それにしても、妙尊とみちる尊カップルも大概萌えが振り切ってますね、。コミケに行ったら囲まれますよあなた達。」


「ええ。この子が生まれたおかげで、私は疲れていても頑張ろうって思えるの。」* 何一つ間違ってないけどどこか意味合いの違和感を出す嫁。

「見て?私の腕の中なら、この子はこんなに安心した顔をしてすやすやと・・・。」*さっきまで誰も味方してくれなくて泣きわめいていた嫁を忘れる嫁。


「妙さん・・・。幸せなんですね。。絹子は安心しました。」*お前がしでかしたこと以外はそうです。

「そっと涙を拭く絹子であった。で、萌さんは今日はいらっしゃらないのですか?」


「あ、今日は撮影で出かけてるんだけど、秋葉原の近くなんだって。八重子さんの漫画を探してから帰るって言ってたよ。」

 妙の片手にジョアを握りしめさせて爆笑しながら写メを取る香織が答えた。


「八重子のを・・・。あんな鬼畜の漫画なんて、、読まなくて良いのに。」

 カバンの中からたまごボーロを出して香織に投げ渡す絹子。


「そういえば、私も八重子さんの漫画は読んだことがないなぁ~♡」

 4Kカメラで妙のバブみを撮影し出す嫁も八重子の漫画は知らなかった。


「八重子の漫画は百合ですけど、異世界ものとかハーレムとかエロが多いんです。私とは系統がまったく違います。」

 みちるに言わせたいセリフをノートに書き出す絹子。


「はい、これをお願いします。」


「ん?読めば良いの?なになに?♡」


【妙ちゃん。ママのおっぱいが飲みたいの?】

【あ、こら。そこはだ、】


「え、なにが起きてるの!!??」バブ⁉

 目が覚めた妙。ジョアとたまごボーロと共に。


「あ、起きちゃった。」


 とそこへ、玄関のチャイムが鳴る。

「あ、萌が帰ってきたかな!」

「あ、じゃあ、私がでるよ。」

 カオルがるんるん気分で萌を出迎えに玄関へと向かう。


 ガチャ。

「ただいまー!」

「萌ちゃぁん!!♡会いたかった・・・って、、お、お前はっ!!??」


 萌は1人ではなかった。見知らぬ女性を連れていたのだ。しかし、カオルは記憶からある人物を思い出していた。そう。その名は!


「秋葉原で八重子さんに会ったから連れてきたぁ!♡」

「お久しぶりです、カオルさん。イヒヒヒヒ」


 鬼畜、八重子登場。

 



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