おまけep121 正妻が居ながらハーレムなんて!制裁を加えてやる!つってな~
そして、妙によるみちるとカオルの顔合わせの準備はレゴを組み立てるこどものように大雑把に進められた。
「みちる~。今度の金曜日、カオルを紹介するから皆で晩ご飯食べよ?」
「わ~!じゃあ、みちるがご飯作ろうか??」
「ううん。家を教えると頻繁に来そうだからやめとく。みちるとの2人の時間を邪魔されたくないからね~!」
「やんっ、かわいいこと言っちゃって!♡みちるを独り占めしたいのね?♡」
「うん。だから、カオルは顔だけは良いけど、気移りしないでね?多分、みちるのことみたらかわいいかわいいって騒ぐと思うけど、ダメだかんね?みちるは私のだかんね?絶対しつこくされても無視してね?」
「妙ちゃん、、リップサービスで言ってるだけなのはわかるけど、、今、みちるは多幸感と求められる喜びに震えています、。まさかっ、私が貴方以外の誰かに気移りすることなんて、、向こう5億年はないわ?かわいい人、、どうか信じて?」
「いや、本気だけど。じゃあ、そういうことでよろしく!みちるの防御用に萌も生け贄に呼ぶから。」*相変わらずひどい姉
「生け贄??まぁいいか。うんわかった♡」
ここで妙は1つ失敗しています。みちると香織はマブダチです。当然みちるは香織に話してしまいます。自分だけ呼ばれないなんて嫌ですから当然駄々をこねて萌についてきます。みちるに甘々だけど詰めも甘かった妙氏。
そんな惨事を予想することも出来ずに、妙は萌に電話をした。
「あ、もしもし?萌、金曜日にお姉ちゃんと2人でデートしない?」
「え!!するに決まってる!♡どうしたの?やっぱりお姉ちゃんは私が居ないと無理だと気づいた!?」
「いや、えーと。みちるも来るかもな??わかんないな?でも一緒にご飯食べたいな??なーんてな。」エ、ナンモタクランデナイヨ
「え~?みちるさんが来るなら香織も一緒で良いよね?」
「あ、ダメ。ううん、やっぱり2人でデート!姉妹デートです!」
「もう~!素直じゃないんだからっ!♡お気に入りの下着にするね?♡」え?
嘘が下手な子、妙。とりあえず、萌は確保した。
そして金曜日の夜。19時に待ち合わせしたのは妙の会社の近くにある小料理屋だ。もちろん、4人で予約してある。
仕事が終わった妙とカオルが連れ立って現地に着くと、すでにみちるが席に着いて待っていた。
「あ、みちる。もう来てたんだ?仕事お疲れ様!」
「妙ちゃん♡そちらの方がカオルさん?」
愛する妙のために、目一杯おしゃれをしてきた北関東一の美人さんと群馬で名高いみちるは、よそ行き濃縮還元の笑顔でカオルに微笑んだ。首の角度は童貞イチコロの黄金比で。
「わぁ!すっごい綺麗な人だね!妙!」*天使の矢がぐっさぁぁ!
「うん!みちるだよ。みちる、こっちがカオルで私の高校からの友達だよ。」
「初めまして、妻のみちるでございます。いつもうちの妙がお世話になっております。」
「すごい、ご丁寧にどうも。こちらこそお世話になってます!うわぁ、本当にかわいい。。あの、みちるさん、ハーレムを作る気は・・・?なんなら私が妙とみちるさんを囲うとかも、、。」
「だ、ダメ!みちるはダメって言ったでしょ!?」
やっぱりカオルはみちるを気に入ってしまったかと、妙は早く萌が来ることを祈った。しかしみちるは妻の鏡。極妻のように静かにカオルを諭した。
「申し訳ございません。私、この人だけを生涯愛すると、固く契りを交わしておりますので。カオルさんのような美しい女性なら、きっといくらでも追いかけてくる女性がいるでしょう。」
「そうだそうだー!」*小学生レベルの妙
とそこへ現れた救世主、、のはずだった萌。とついてきちゃった香織。
「ちょっとー!お姉ちゃん嘘ついたでしょ!全部知ってるんだからねっ!」
萌は香織に今日がカオルとみちるの顔合わせであることを聞いてしまっていた。
「あ!も、萌ちゃん!!私の理想の天使っ!!会いたかったっ!!」
「げ。カオルさん、、お、お久しぶりです。。」
「萌ちゃん・・・変わらないその美しさ、、。さぁもっとこっちに来て顔を見せて、」
「え、あ、ちょっと。えっと私はもう、」
念願の萌に再会したカオルは、目に涙を浮かべて萌に近づく。。
とその時、かっちょよく萌を抱き寄せてカオルにさわらせない香織参上!
「どうも!初めまして!萌の恋人の、恋人の!香織ですっ!!」
「え!?萌ちゃんの恋人!!??っていうか、かわいいっ!」
「え、は?」
「やっぱりここは1つ、ハーレムを・・・!!愛のカポエイラをっ!!」
もう全員好きだった灼熱のサンバ恋愛脳、カオル。
「うわぁ、、もう収拾がつかないっ!みちる、なんとかして!大岡越前を今こそっ!!」
「妙ちゃんっ!任せてっ!」みちる、スカートまくり上げ、
なんかもう、なんかもう、ドリフみたいな展開?たらい落ちてくる?っと思ったその時だった。ガラッ!!個室のふすまが勢いよく開かれ、現れたのは見知らぬなんかすごい色っぽい美人。
「ちょっとっ!!なにやってんの!カオル!!!」
「あ、やばいっ!正妻が来てしまったぁぁぁぁ!!」
「私に内緒でうろつけると思ったら大間違いよっ!!」
「ごめんなさい~!!ちょっとハーレム築こうとしてごめんなさいっ!!」
首根っこを掴まれたカオルがそのまま連れて帰られそうなその時だった。
「あれ?え、、?も、もしかして、その面影は・・・。」
妙がわなわなと見知らぬ美人に向かって人差し指を向ける。
「え、妙ちゃん。知っている人なの?」
「も、もしかして、、貴方は、、いや。お前はっ!!」
謎の美人の素性が今、明かされる。
「あ、お久しぶりです、妙さん。田中です。田中絹子です♡」
「え、ええ?・・・もしかして、、お姉ちゃんとカオルさんのカップリング同人誌を描き続けたあの、、2人のキス写真を合成までしたあのっ!!」*萌、解説口調
「はい♡漫研・写真部だった、田中です♡」
「え、何それ。私も見たい♡」*百合好き百合育ちみちる
どっひゃぁぁぁ!び、美人になってるぅぅぅぅ!!そんでもってお前、カオル狙いだったのかよーっ!!!いつから付き合ってんだよーーーー!!?
っというオチ。。
次回も驚きの田中が火を噴く。
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