【GL】長年培った年下甘やかし属性を捨てられない彼女に甘やかし年上彼女ができる話

おまけep114 うちの嫁しつこいかわいいから許せるけど

　今日は私、妙がみちるについて話すね。

　なんか最近、鼻ほじってる小学生男子みたいなイメージとか、おむつしてそうなイメージを持たれてそうだけど、それはみちるのプロカンダだからね？私はちゃんと、23歳の社会人。大人の女ですよ？

　ああ、うまい棒ね。それもプロカンダです。週に1回くらいしか食べてないって。どちらかといえばアイスをコンビニ制覇したいタイプだから。

　あんまり私のイメージをみちる仕様にしてくるから、私もみちるのこと話すね。あの人は基本、しつこいの。例えばね、

「はい、妙ちゃん。あーん♡」

「え、うどんのあーんはちょっと･･･。熱いし･･･。」

「え？妙ちゃんの好きなちゅるちゅるだよ？」

「ごめん、普段ちゅるちゅるとか言わないじゃん、、外でいうのやめてよ。。」

　こんな感じなの。私たちは今、うどん屋さんにいる。私は天ざるうどん。みちるは熱々のカレーうどんを頼んだんだけど、、普通あーんする？熱々だよ？カレーだよ？

　みちるって私のこと、奇跡の美少女とか言うけどさ、、熱々のカレーうどんで「んべっ！」ってなってるの見たい？？昨今、芸人でもやらんよ？？

　みちるはね、「うちの子かわいい」が発動しちゃうんだよね、、。人が居ると私を見せびらかしたいのか、自分のものだと言いたいのか、、世話を焼き始める。

「じゃあ、ちゅるちゅるは小皿に入れてふーふーしておくね･･･。」

「はいはい、ありがと。」

「あ、その言い方冷たい。」

「みちるちゃん、ありがとう♡」

「うん♡エビ天のしっぽの殻取ってあげようか？」

「え、は？いや、、あ、うん。おねがい？」

「えへへ。甘えん坊～♡」

　ね？濡れ衣なんだよ？おねがーいって言わないとしょんぼりするから合わせてるだけだってば。ほんとね、困っちゃうよ。

　じゃあ、あんまり言うと愚痴になるから、今日はここまでにしておくね？

　帰宅後。

「お腹いっぱーい！みちるー、ごろごろしよー？」

「はぁい、旦那様、ちょっと待っててね？」

「早く早く～！」

「あ、靴下投げたっ！」

「後でちゃんと洗濯機に入れますぅ～！」

「妙ちゃん、前世どこかの王子様だったんじゃない？？わがままなんだから～。」

「お姫様？早くとなりにおいで？？」

「は、はい♡」

「パンダ王国の王子様であるぞ？」

「す、素敵･･･。萌えときゅんしかない。。」

「笹をよこせ～！」

「あ、ダメっ！そこはっ！笹じゃな･･･♡」

「じゃあなんなんだ？白黒はっきりしたまえ！」

「ぱ、パンダだけに･･･ですか、、。」

「あ、下着は黒だ･･･♡」

「はい、お好みのものをご用意致しました･･･。」

「みちる･･･」

「妙ちゃん･･･」

「カレー味･･･」

　プロカンダではなかった。

　だけど、最終的には大人だった。