おまけep105 姉妹愛だよ。限りなく百合に見えがちだけど。 

 こどもの頃、私を助けてくれるのは、いつもお姉ちゃんだった。


「萌ちゃん、おねしょしたの?ママに内緒にしてあげるから、お着替えしようね?」

「萌ちゃん、頭洗ってあげるね!おめめつぶっててね?」

「萌ちゃん、ママが見てないから早くピーマンこっちのお皿にいれな?」

「萌ちゃん、怖い夢見たの??おねーちゃんが抱っこしてあげるからおいで?」


 萌ちゃん!萌ちゃん!・・・・・・ああ。いつも一緒だったな。


(私はずっと、お姉ちゃんと一緒で、お姉ちゃんだけが大好きだったの。)


「はい、お姉ちゃん。あーん♡」

「あーん。あ、美味しいね。萌もこれ食べるでしょ、はい。」

「うん、あーん♪」


 ああ、楽しい!嬉しいな。お姉ちゃんと久しぶりに二人きりだもん。

 別に、、お姉ちゃんがみちるさんと一緒になるのはいいの。私だって香織と二人で生きていきたいし。だけど、こうやって二人きりでいる時間が、、やっぱり。


「あ~!すっごい楽しい!お姉ちゃん!美味しいね♡」

「うん。このお店当たりだね!今度は4人で来ようか。」

「うん。じゃあさ、また別のところにも二人で行ける?」

「うん♪いつだって二人でどこでも行くよ?まぁ、末にバレないようにね。笑」

「末と3人だっていいの。だけど、お姉ちゃんと二人きりの日もほしい!」

「わかったってば。いつまでもこどもなんだから。。」 


 だって…だって…お姉ちゃん大好きなんだもん。あ、久しぶりにこの感じ…やばい。これは発作がでるかも…。


 萌はお姉ちゃん好き過ぎて辛い発作が起きた。


「はぁ…お姉ちゃん…綺麗、かわいい…。最近また綺麗になったんじゃない…?」

「え、別になにも変わらないけど。私より萌のほうが変わったよ。モデルとして洗練されてきた感じするなぁ。」

「ほ、ほんと?今の萌…かわいいって、思うの?」

「うん。もちろんだよ。萌はかわいいよ?」


 だ、だめ…それ以上は…もう、メーターが、振り切る…!


「お姉ちゃん…私、、私っ!またお姉ちゃんと昔みたいに一緒に寝たい!」

「うーん。泊まるのはみちるも良いって言うと思うけど、、あの人、私がいないと寝られないと思うしなぁ…。」


「じゃあっ!お風呂一緒は!?」

「それもなぁ…最近、みちるがすっかり一人で入ってくれなくなっちゃったんだよねぇ…。」


「くっ…じゃ、じゃあ…1日貸しきり…」

「そんなことしたらみちるが闇ヘ…ていうかそれが一番辛いじゃん。」


 な、なんなの…みちるさん…。1日ですら離れて居られないの…?っていうか…お姉ちゃんってそういう底なしに求められるの多分好きなんだよね…。


もう、なにもないじゃん…。なんなら私がお姉ちゃんを独り占めしていいのよぉ!


ああっ!お姉ちゃん、かわいいっ!うんっ、うんっ、杏仁豆腐来たね♡杏仁豆腐だよ?杏仁豆腐だよ♡なんて嬉しそうな顔をっ・・・!あ、フーフーしてる!さっきまでおかゆ食べてたから無意識なのっ?お姉ちゃん?杏仁豆腐は熱くないよ?でも、でも言えない、、。このフーフーをいつまでも見つめていたい。かわいい、好き・・・。


「萌?杏仁豆腐食べる?そっちのマンゴープリンも美味しそうだね。ちょっとちょうだい??」


「あ、ああっ♡お姉ちゃん、もう一回言って?な、何が美味しそうだと・・・?」

「ん?そのマンゴープリン。」


 ああああっ!でました。お姉ちゃんの「ぷりん♡」がっ!!!世界一ぱぴぷぺぽが似合うのよ、お姉ちゃんはっ!!♡♡♡


「お、お姉ちゃん、、。あとで、アイスも食べたい、、。二人で半分こできるやつとか、、。」

「ん?ガリガリ君?あ、パピコ?」


 きゃぁぁぁぁ!そんなっ!首をかしげて、、にっこりと・・・なんてことを言わせてしまったんだろう、、ごめん、お姉ちゃん。。(パピコだろ?)


「か、か、かわいいね、、お姉ちゃん。。泣」


 私、、しばらく立てない。。



 嫁と妹は同じテンションだった。




 

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