おまけep99 お待たせしました、華恋でございます!

 4人が揃って会食をすること約1時間が経過した頃。


 ハァハァっ!!勢いよく姿を現したのは、みちるの後輩である愛加の恋人、華恋であった。ここで先に序列を確認しておこう。


 みちる(29) 田舎で随一の美少女と言われていた天使系美人。妙のことしか考えていない隠れヤンデレの溺愛女。

 菜摘(29) みちるの同級生、テニス部で一緒だった親友。アウェイなので早めに帰ろうと思っているノンケ。みちるのヤンデレ時代を知っている。

 愛加(27) もうすぐ28歳。みちるの1つ下のテニス部の後輩。当時みちるが好きだったがその時はみちるに彼女がいたので片思いだった。今は華恋命。

 華恋(25) もうすぐ26歳。愛加の恋人。振り切った愛情を隠せない世界一甘い女と言われている未知数。

 妙(23) みちるの嫁。奇跡の美人。みちる命。見せびらかすために連れてこられた使命を理解しているのでいい子にしている。


華恋「ぜぇぜぇ・・・。お、お待たせしました。愛加の本妻。唯一で本妻の華恋と申します。今宵はうちの愛加がお世話になっております。」

菜摘「本妻って・・・。」

みちる「なるほど。心配だったんだね・・・。」

愛加「私は謝りませんからね。」

妙「こんばんはー♪どうぞおかけくださーい♪」スゴソウナノキター


 さて、5人揃ったところで、まずは華恋にみちると妙、菜摘の紹介が愛加によってなされた。


華恋(うん・・・。私の見立てだと、危ないのはこのみちるさんだけね。後はまなちゃんのタイプからズレてるわ・・・。妙さんって子は綺麗だけど、系統が愛加に近い匂いがする。。)


 会って5分で正確に見極めた、恐るべし華恋の心眼であった。


華恋「まなちゃんがあれほど付いてくるなといったのに、、いきなり呼ぶから、私、誰かに言い寄られて助けを求めているのかと、、ごめんなさい、早とちりして。」

愛加「そんなわけないでしょ?今日は結婚の報告をしてもらってるんだし、菜摘さんだって旦那さんがいるんだから・・・。」

華恋「そうはいっても、まなちゃん?私の友達で今、略奪愛を目論んでる子だっているのよ?何があってもおかしくはないの。」

みちる「ひゃー。愛が重っ・・・じゃなくて、ふ、深いね♡」

華恋「語尾ハート系・・・。やっぱり、、(まなちゃんのタイプね)」

愛加「こら。いらないこと考えてるでしょ。ごめんなさいして?」

華恋「はい、ごめんなさい。で、でも、まなちゃん。私の隣にずっといてね?」

愛加「わかったから。今日はこの二人が主役だから、大人しくしようね?ほら、牡蠣食べな?」

華恋「あん、、精力をつけろってことね?わかった・・・。」

妙「すごい、楽しそうな女性ひとだなぁ~!みちると近い気がする。」

華恋「あ、妙ちゃん?貴方だけ私の年下なのよね?飲み物おかわりしたくなったら言ってね?お姉さんが頼んであげるね♡」

みちる「ホントだ。妙ちゃんにだけ優しいっ!!あ、あげないよ??」

華恋「愛でているだけです。私の心は愛加一筋ですからご心配なく。」

みちる「まぁ、愛でたくなるのはわかるわ♡うちの子、こんなにかわいいから♡」

華恋「うちの子だって、いつもはクールで冷たそうだけど二人でいるときは世界一甘いですから。」


 うちの子一番可愛い選手権が始まってしまった。


菜摘「愛加って、甘い言葉とかささやいたりする?」

華恋「はい、それはもう・・・♡甘美な誘惑の言葉を毎日♡骨が抜け関節が砕かれるほどに♡」

菜摘「きゃー!え、例えば?例えば?」

愛加「ちょっと。やめてもらっていいですか?泣きますよ?」

華恋「いつもは私が泣かされるんです。言わせるのが得意なんです愛加って♡」

愛加「華恋?それ以上言うと今日一緒に寝ないよ?」

華恋「い、嫌っ!もう余計なことは言わない!ご飯だけ食べる~!」

みちる「す、すごい。主従関係が出来上がっている。。」

愛加「そんなことないですよ。普段振り回されて従ってるのは私ですもん。」

妙「たしかに、みちるも私のこと甘やかしてくるけど自分のペースに持ってくところあるからなぁ~。策略家というか。」

みちる「あん♡今日ずっと人聞きが悪い♡」



 こうして、騒がしくも楽しく、夜は更けていくのだった。


 ここに萌と香織が加わったらひどいことになっていただろうと、妙は創造しただけで震えたという。


「楽しい人たちだったね、みちる♡」

「うちの子、一番かわいいっ♡」

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