おまけep85 自称すればみんな世界一♡
翌朝。乱れたベッドの上には天使のような幸福に満ちた寝顔の二人が。
目覚まし時計が鳴り、どちらからとなく目を開ける。すぐそばにいる最愛の顔を認識すると、自然に笑みがこぼれる。
「おはよう?」
「おはよ♡」
二人は片手を探し合い、指を絡めて握りしめる。
「ああ。幸せ♡」
「ホント。幸せだね・・・。」
さぁ、起きて支度しようね。今日もみちるがお味噌汁を作るよ。愛しい貴方の為に。だけど裸で起き上がるみちるにかまってなかなか離さない妙。
「もう♡支度しないとだから離してね?♡」
「えー、もうちょっといいじゃーん。」
「うふふ、かわいい♡お味噌汁飲みたい人は誰ですかー?♡」
「はぁい。じゃあ、お布団直してから行くね。」
「めちゃくちゃかわいいっ!♡」
悶絶しながら、その辺に散らばった下着や服を着てキッチンへと向かうみちるは今までに無いつやつやとした肌だった。いちゃいちゃこそアンチエイジング。
キッチンで炊飯器のスイッチを押すと、冷蔵庫の中をのぞき込むみちる。
「あ。赤だししかない。。」
「ん、どうしたの?みちる。」
あとからやってきた妙は冷蔵庫をのぞき込むみちるの後ろから抱きついてまたみちるにかまう。
「あ、もう。まだダメだってば♡あのね、赤味噌しか無かったの。赤味噌といえばなめこと豆腐よね。あったかしら?」
「豆腐はあるけど、、なめこは無かったかな。」
「妙ちゃん、前になめことしめじ間違えてたよね♡かわいかったな♡」
「すぐ訂正したじゃん~。じゃあ、たまごスープ作って?」
「いいよ♡妙ちゃんの大好物だもんね?♡」
「みちるの作ったやつ限定だけどねー♡」
味噌汁の具はこだわるのに、何もかもがいちゃいちゃの材料になる二人。
「じゃあ、卵焼きはやめて、納豆と鮭にしましょう♡」
「わーい。じゃあ納豆食べる前にちゅーしてー!♡」
「どうせ食べたあとも会社行く前にするくせに♡」
「そーだけど、、してくれないの?」
「その泣いちゃうよ?の顔、、可愛すぎて震えるからやめてやめないで。んー♡」
朝から絶好調な二人。鍋のお湯がぼっこぼこいってるけどお構いなしである。ちなみに朝はとことんいちゃいちゃする時間が欲しいので、どちらもお弁当を作る気はない。だから愛妻弁当に少し憧れがあるんだけど、どうしてもいちゃいちゃしていて作れない。
「はぁ、、私たち、今世界で一番甘いんじゃないかな。」
「あ、甘いと言えば、私のテニス部の後輩の愛加って子がいるんだけどね?結婚の報告したときにね、今付き合ってる子が世界で一番甘いって惚気てたの。甘過ぎて困ってるって。」
「えー、ウチらの方が甘いよねぇ?こんなに甘々だよ♡」
「だよねー♡妙ちゃん、ちゅき♡」
すげぇ鍋のお湯がぼっこぼこいってた朝だった。
そして、世界一甘いカップルなど沢山いるのだという事実が今。
そのころの萌と香織は、バリ風の寝室で世界一甘いことになっていた。
萌「ねぇ、私たちって世界で一番甘いカップルだよね♡」
香織「間違いないね♡萌の甘さに勝てる人なんていないよ♡」
萌「香織、だいちゅき♡」
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