おまけep74 活躍するのはあの女だった
一番大事なのは二人が愛し合っていること。それ以外のことはたいした問題ではないとみちるは妙に言った。
そして、二人は互いを見つめ合いひたすらキスをすることで心を満たし合った。
そんな寝不足の翌日。
「みちる、じゃあ先に仕事行くね!」
「うん♡また夜ね♡」
「昨日はありがと。大好きだよ♡」
「うん♡私も大好き♡」
長いハグとキスをして、私の愛しの天使は仕事に出かけた。私もあと少ししたら仕事にでないといけないんだけど・・・。
嗚呼、昨日の妙ちゃん、かわいかったな。。あんなに、、私だけを欲して、、涙を流して、、あんなの私、耐えられない。。あ、だめ。まだやることがあるわみちる。
妙ちゃんのケアはもう大丈夫なはず。残るは、、
みちるは香織に電話した。二人は同じ遺伝子に取り憑かれた(引き寄せられたと言ってください)ダチである。
「お願い。香織と萌ちゃんでなんとかして。」
「え!まじ!?」
「まじ。うちの妙ちゃんに一度もコンタクト取らせずになんとかして。」
「は、はぁ~??マジで言ってる?」
「マジです。報酬ははずみます。」
「えー、萌に聞いてみるねー。マジ面倒ごとに巻き込まれてんだけどぉ。。」
「任せたからね?香織と萌ちゃんに危険なことがあったらその時は私が全力で助けるから!」
よし。これでもう安心よ。全ては解決したわ。
みちるは面倒なことを香織に全振りしたのだった。
数日後。
みちるの電話に香織から着信が入る。
「あ、みちるさん?今休憩中だよね?」
「うん。ご飯食べてるよ。それで?」
「あ、はい。萌と私で、絵理香って子に会って、3時間説得しました・・・。」
「それで?」
「最初、泣きながら妙ちゃんのこと、会いたいってすごい言ってたんだけど、萌が怒るから話にならなくって。。」
「え、ダメだったの?」
「ううん。もう萌いないほうが良いなって。それで、萌を先に説得して、、すごい大変で、私もう泣きそうで、、。で、絵理香って子と2時間以上は私、二人で話して、、」
「うん、それで?」
「萌と妙ちゃんの遺伝子は誰でも惹かれるって話とか、みちるさんと妙ちゃんはもう固く結ばれていてどうにもならないとか、、なんかいろいろ話して、、」
「うん、諦めた?」
「うん。どうにか。諦めてくれたと思う。っていうか、あの子、他の人と付き合って別れると妙ちゃんの処に寄りを戻しに行ってたみたいで、結構タフだった。」
「え、そーなの?!」
「うん。だから大丈夫だと思うよ。。マジ疲れた。ふてくされた萌の機嫌取りも時間かかったし。。」
「それは本当ごめん。じゃ、もう解決で良いわね?」
「うん。大丈夫だと思う。なかなか可愛い子だったし、すぐ次の人みつかるんじゃないかな。」
「か、かわいいの?」
「うん、ごめん。結構可愛いよ。でもみちるさんには敵わないから心配しないで。」
「そ、そうね。。心配していたらキリがないから忘れることにする。ありがと、香織。今度会ったときにちゃんとお礼するから。」
「マジで、一番良いお肉食べさせてよね!」
「そんなもので妙ちゃんの心の平穏が保たれるならお安いものよ♡」
「すげー甘やかしだなっ!じゃあな!」
「うん。ありがと♡」
かくして、妙の平穏は水面下で守られた。親衛隊の手によって。
そしてこの話は永遠に葬られ、後日萌から、「絵理香は諦めたらしい」とだけ妙に伝えられた。
その数ヶ月後。絵理香は運命と出会うことになるから皆さん安心して欲しいと誰かが言っていたという。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます