おまけep71 ERK警報⑤

香織「ふぅ。。ちょっと休憩・・・。」

萌「うん。すっごい満足♡」

香織「私も♡あ、それで妙ちゃんとその女の話の続きは?」

萌「あ、そうそうそれね。結局、半年で一度別れたのよ。それがすごくてさ。。」



 ・・・・・・・・・・・・


 妙が絵理香と付き合い始めたのは、妙が高校3年生、絵理香が一年生の時だった。

 妙は非常に頭脳明晰で、上位の大学に進学も期待されていた。受験があることから、あまり頻繁に会うことは出来なかったが、それでも妙は絵理香を大切にしていた。ところが、


絵理香「妙ちゃん。もっと会う時間が欲しい!」

妙「うん、わかった。なるべく時間を作るね。」


絵理香「妙ちゃん。部活の後輩と二人で話してたって本当?」

妙「特別二人になったわけじゃないよ。たまたまだよ?」


絵理香「妙ちゃん。昨日、告白されたって知ってるよ?見た人がいるの。」

妙「すぐに断ったから誰にも話す必要なかったんだよ。」


絵理香「妙ちゃん、萌ちゃんの方が私より大事?」

妙「妹なんだから比べるなんて出来ないよ。どっちも大事だよ。。」


 こういうやりとりが続き、二人は疲弊し、すれ違っていった。


絵理香「妙ちゃん、、少しでも会いたいの。。今から会いたい。」

妙「・・・・じゃあ、今からそっちに行くね。」


 受験勉強中の妙は、夜になって我慢できなくなった絵理香に呼び出されることが増えていた。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


香織「それってさ。妙ちゃんも悪いよね?」

萌「そうそう。なんでも優しく言うこと聞いちゃうから歯止めが利かなくなっちゃうんだよね。。」

香織「それってなんか既視感ない?」

萌「・・・私でしょ?だから絵理香の気持ちがわからなくもないわけ。」

香織「にゃるほどなー。」

萌「それで、お姉ちゃんは結構成績下がっちゃってね?ほら、うちって3人姉妹だから、学費とかのことも考えたんだろうけど、結局気持ちも沈んじゃうから進学もランク落としたんだよね。まぁそれでもレベルは高い方だけど。」

香織「それで別れちゃったんだ?」

萌「そうそう。だけど結局よりを戻しちゃうんだけどね。」

香織「未練があったってこと?」

萌「わかんないけど。。ある日突然、絵理香をうちに連れてきたときは驚いたな。。」

「それで、また依存と執着が始まって、お姉ちゃんは卒業しちゃったし、普段どこで何してるかわかんない訳じゃん?」



絵理香「妙ちゃん。信じたいから携帯見せて?」

「妙ちゃん。一人暮らしして?もっと一緒に居たい。」

「妙ちゃん。他の人と遊ぶときは必ず教えてほしいの。」


 とまぁ、こんな感じが続いたわけで。


香織「重いなぁ。」


萌「そうなの。例えばね、絵理香が濃縮5倍のめんつゆだとしたら、私は2倍くらいよ。まだなんとか味が濃いくらいで。5倍は飲んだら病気になるでしょ?」


香織「わっかりやすー!」





回想は終わります。次回、「修羅場」? 

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