おまけep65 ある青い灯の下の二人 妙とみちる
「ねぇ、妙ちゃん?街の灯がとても綺麗ね?♡」
「本当だね♡二人でいるからかな?」
「みちると二人、幸せ?」(愛の言葉をください)
「もちろんだよ。」
「フフ、大好きだよ♡」
「私も愛してるよ♡」
ここはよこは、、ではなく、東京の、静かな夜。
愛し合う二人、コンビニへと杏仁豆腐を買いに行く道すがらである。
街の街灯がやけにブルーに綺麗に見えるのは、二人が今、キラキラとハッピーな恋愛中だからだ。実際は蛾が飛んでいてそうでもなかった。
コンビニに入ると、杏仁豆腐は1つしかなかった。この二人なら当然、あーんしあいながら1つを食べるからそれは良いのだが、、あともう一つくらいはデザートが欲しいところだ。
「あ、みちる。これ、どう思う?発酵バターのアイスだって。」
「え、妙ちゃん、またそういうカロリー高そうなモノばっかり、、」
「あ、またそういうこと言って、、口うるさいんだから、みちるって。」
なにを隠そう、これが二人の初めての喧嘩だった。そして、
「ごめん、嫌いになる?」(泣いちゃうけどいい?)
「え、なるわけないじゃん。大好きだよ?♡」
「妙ちゃんは若いから、、そういうコテコテのもの好きだけど、、」
「ううん。みちるよりコテコテのものなんてないよ。」(軽いディスり)
「本当・・・?じゃあ、」(催眠にかかっているからディスりに気づかない)
「うん。パピコにするね?」
「は、半分こだから・・・?」
「そう。二人で半分こ。」(ね?というこどもの目)
「妙ちゃん。好き・・・。」(なんなんだよ!)
喧嘩にならなかった。(発動即消滅)
そうして、どんな日常的な毎日も、この二人には甘い記念日のように、また街の灯に溶け込んで帰っていくのだった。
この二人に、蛾は見えない。
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