おまけep62 デロ甘じゃないかぁぁぁ
みちる愛が限界点を突破した妙がぶっ壊れたままなある日の朝。
唇になにかの感触を覚えて、びくぅっと目を覚ますみちる。自分が先に目覚めて妙の寝込みを襲うことはしばしばであったが、初めて自らが寝込みを襲われた瞬間であった。慣れていないため、びくっ!っと大きなリアクションで目覚めた。
「ふあっ!!??」
「あ、起きた。おはよ♡」
めっちゃ恋する女の微笑みでみちるを見つめる妙。
「うわ、、びっくりしたぁ。起きてたの?おはよ♡」
「うん。みちるのことみてた。5回くらいキスしたんだけど起きなかったから、30秒くらいずっとキスしてたら苦しかったみたいで起きたよ♡」
「ど、どうりでなにか苦しい気が・・・。」
「だって、かわいくって。」
「な、なんかごめん。いつもは私がやってることだけど、結構びっくりするんだね。。今度から気をつける・・・。」
「え、やだよ。毎日起きたほうがしよーよ?♡」(ね?というこどもの目)
この時、みちるは思った。
「え、この人誰?え、私異世界入った?」と。
「た、妙ちゃん?なんかいつもよりデロ甘くない?どうかした?」
「え?みちるが好きで好きでしょうがないだけだよ?ほら、ぎゅーってしよ?」
この時、みちるは思った。
「どうでもいいから、今この時間のまま止めてください。」と。
(時間停止チート)
とりあえず、そこに胸があったから飛び込んだ。
「きゃー♡妙ちゃんが甘いよぉー!ちゅき~!♡」(ちゅーしてちゅーして)
「私もみちる大好き~!♡」(ちゅーしたいちゅーしたい)
こんな感じで、仕事に出かけるまでが誰も到達したことのない異世界への遠足だった。(人類が感じたことのない好きの世界。瑠璃光なんちゃらという世界らしい。)
「妙ちゃん。。やっと私がいる次元へ来てくれたのね。」(*未来の妙が自分の世界に転生してきたと確信)
☆
その日の晩。るんるん気分のまま、妙はみちるの待つ愛の巣へ急ぎ足で帰る。
「早くみちるに会いたいな。晩ご飯なにかな。」
なんだか知らないけど、いつもならエレベーターを使うのに無駄に階段を駆け上がる思春期妙。
(今の私、カラオケのPVで使えるくらい恋する乙女じゃない?)
息を切らして玄関に着くと、自分で持っている鍵でドアを開ける。そして、
「みちるちゃーん!ただいまー!愛してるー!♡♡♡」(ピュアッピュアな声で)
ガタッ!ガシャンっ!
「え、なにか落としたの?大丈夫!?」
慌てて靴を脱ぎ、みちるがいるであろうキッチンへと向かう妙。
そこにいたのは、みちると萌、そして香織だった。
「うそ・・・。お姉ちゃん・・・。今のなに?」
UMAに遭遇したかのような目をした、自身の妹がそこにいた。
「妙ちゃん♡お帰り♡私も愛してるよ♡」(悪気なしのみちる)
「あ、う、うん。。」
妙は両手を床について恥ずかしさをこらえたのだった。
そして、その対面には同じく床に手を突いて笑う香織がいたという。
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