おまけep33 譲れません!
「ねぇ、みちる。マシュマロ食べてるの?」
突然なにお?
「え、食べてないよ??」
「あ、元からそのほっぺか。」
「あー♡ もしかして?いじめてからのいちゃいちゃですか?♡」
今日も不穏なことはなにもござらん。私たちは無敵よ♡
「ん~っ!♡ 妙ちゃぁぁぁ・・・ん?」
抱きついたりちゅーしたり、あとなんかいろいろな大人なことをしようと、みちるが妙に襲いかかろうとしたその時だった。
「あ。なんか、歯が痛いかも。」
とかげのように激しくカサカサ動いたものだから、歯の違和感に気づいたみちる。
「あ。やっぱりね。ちょっとほっぺがポコってしてると思った。」
一ミリの変化すら見逃さない溺の愛。良の妻である。
「えー。。Sキャラからのイチャイチャごっこじゃなかったってことぉ?」
「むー?こりゃ歯医者か?」
「痛い?かわいそーに。こっちおいで?みてあげるよ。」
「やー。虫歯は見なくていい。て言うか親知らずだと思う。抱っこだけして!頭もなでて!あと妙ちゃんが触りたいところがあるならそこも!」
ん?虫歯のせいか?ちょっとキャラちがう?なんか萌っぽい既視感。
とりあえず、あぐらをかいてその上にみちるを乗せて頭をなでなでしてみた。カンガルーの親子みたいだよ?
「ほら。ほっぺ腫れてるもん。今日はもういちゃいちゃなしだね。痛み止め飲んで早く寝ちゃおう。朝イチで歯医者行っておいで?」
「え、ええ~~~!!むりぃ!」
「歯医者さんこわい?」
「ちがうっ、いちゃいちゃなしがム!リ!」
無理矢理キスをしてやろうとみちるが妙の頭を鷲掴みにして自分の方へと引っ張るが、むむむ!と妙は必死に抵抗した。
「ダメだよ、虫歯はちゅーでうつるもん。みちるだって悪化したら痛いよ?」
「やーだぁ!耐えられないぃぃぃ。。妙ちゃん、頭ボサボサ。かわいい♡」
やっぱりいつもより感情が・・・バイキンに侵略されているのか??
「じゃあ、痛み止め飲んで、お風呂入って寝るときの様子見でね?」
「うー。わかった。。絶対いちゃいちゃするけどね!」
トボトボしてる、、かわいいなおい。
「おなかもなでて。」
「え。赤ちゃんじゃん♡(いつもと立場が逆転した歓喜)」
「なにぉー?」
「かっわいい。」
「なんだとぉー?」
「あはは、かわいいね。」
「いたいんだぞー?」
「いたいね♡」
「ちゅーするぞー」
「ダメー♡」
今日はこのやりとりがエンドレス続く。
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こういうやりとり好きです。
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