おまけep31 満ちる

「なんか、みちるさん最近、絶好調ですよねぇ?」


 ここはみちるの働くクリニック。小児科と内科で、こどもを筆頭に幅広い年層の患者が来院している。そんなクリニックの昼休憩中のこと。受付の戸田こと戸田ちゃんがみちるにニヤニヤと問いかけた。


「うん?そうかな?わかっちゃうかな?」


「ぷっ、ぜーったい妙さんがLOVEでって話ですよねー?そぉーんなにうまくいってるんですね?」


「え、えへへへへ、そおなのぉー!好きなの♡」


「あ、はい。それはもうずっと原始から伝わってます。笑」


 ハァ。とため息をついて頬杖をつき、遠くを見つめるみちる。


「あのね、戸田ちゃん。私は恋をしているのよ。あの人になら何度でも恋できるのよ。」


「まじウケる。ムービー撮って良いですか?今度妙さんに見せたいです。笑」


「見せるのはいいけど撮るのはだめぇ」

「あのね、戸田ちゃんにはわかるかしら。。あの人と1秒目が合えば私は24時間思い出して幸せでいられるのよ。。」

「ハァ、、早く会いたい。。」


「すっげぇ。まるで思春期。笑」


「笑って良いのよ?思春期でも良いのよ。私は今、自分が中学生みたいだって自分でもわかっているから。」


「もはや初恋ってこと?運命ってこと?」


「うん。そう。ハァ、、会いたくなっちゃった。」

「前世が千回あったとしても毎回恋人だった気がする・・・。」


「お薬出します?」

「肌はつやっつやですけどね。笑」



 そして、仕事が終わって帰宅後。


「ただいまー」


「妙ちゃん♡おかえり♡」

「あのねきいて?私今日も、妙ちゃんに恋したみたいなの。」


「ホント?私も今日会社でみちるのこと考えたらまた恋したよ?」


「やん。1万点の答え!♡」


「あはは。みちるの彼女やってますから。」


 たまらず妙に抱きつくみちる。脳内は最高の彼女最高の彼女最高の彼女と連呼していた。


「浮き足立ってるのはわかってるの。でも、もうちょっとしたら少しは落ち着けると思うから、、それまで見捨てないでね?」


「そのまま落ち着かなくてもいーよ♡」


「あーん!すきぃぃぃ!!」

「私、一生このテンションでいける気がしてる♡」



 



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この話は一生続きます。

6日、満月だったのでみちるも満ちました。

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