第2話 聖女の力


 人界で〝聖女〟は、おもに光神の使徒として遣わされた者の総称である。

 光神の加護のもと、聖女たちは〝聖光力〟という奇跡の力を行使し、ときに穢れを祓い、ときに傷を癒し、人々を常に光指す方へと導く役割を担っているそうだ。

 人智を超えた力を有した聖女は、無力な人にとっては神も同然。民だけでなく国を治める王にさえも崇拝され、その生涯をもって称えられるという。

 そして実のところ、ルイーズもまた、そんな聖女のひとりであった。

 聖女だった母の血を継いだからか、はたまた神々のいたずらか。

 たとえ悪魔との混血だとしても、聖女は聖女。額に聖女の証である〝聖刻印〟が浮かんでいる以上、それはまぎれもない事実としてのしかかる。

 罪を背負う身。

 はたしてその祝福がよいことなのか悪いことなのか、ルイーズはいまだ判断しきれていないのだけれど。


「姫さま、本当にやるのですか」


「うん。やる」


「ですが……見てください、この剣を。なんとまあ、無残な姿になり果てて……」


 ディオンの前には、根元を断ち切られ横倒しになったザーベスがあった。

 彼が途方に暮れたような面持ちで手に握っているのは、悲しくも柄だけになってしまった剣だ。ついさきほどまであった刀身は、もはや見る影もない。


「ごめんね、ディー。毒で剣が溶けちゃうなんて思ってなかったの」


 ──ザーベスの根元を斬ってほしい。

 そんなルイーズのお願いに、ディオンが二つ返事で応えてくれたまではよかった。

 が、まさか斬った瞬間に刃が溶けだすだなんて、いったい誰が予想するだろう。


「……剣はいいのです、いくらでも代わりはありますから。ですが、姫さまに代わりはいません。もしなにかあったらどうするのです」


「だいじょぶだよ。聖光力は、毒もきれいにできるはずだもん」


「それは存じておりますが……っ」


 聖光力の扱い方は、幼い頃から〝大聖女〟であった母に教えこまれている。

 穢れに連なるものを浄化できる力。その基準はわからないが、少なくとも人間が毒物を摂取してしまった際には、聖光力が効果を発すると聞いた。


(実際、ルゥたちの身体のなかに入った毒素は、きれいにできてるし)


 これだけ毒花がはびこっていれば、多少なりとも空気中に毒素が滲みだすものだ。

 ゆえにルイーズは、定期的に自分とディオンへ聖光力を施していた。

 そうしてしっかりと体内に流れこんだ毒素を浄化できているからこそ、ひと月もの長い間、この地獄のような地で生きながらえているのだろう。


「……しかし! 相手はザーベスですよ!?」


「ザーベスも人間も、そんなに変わんないと思う」


「むしろ同じ部分がありませんよねっ!?  もしも万が一それで姫さまの御身になにかあったらどうするのです……!!」


 くわっと目を引ん剝くディオンに、ルイーズは眉尻を下げて肩を落とした。


(んもう。ディーの頭、なんでこんなカチカチ?)


 否、そもそもこの世界の人間は〝そういうこと〟を思いつかないのか。

 聖女の力は〝人のため〟にある。そんな認識だから。

 人のために用い、人のために捧げ、人の未来を照らすために存在するもの。

 それ以外の使い方など、はなから考えないのかもしれない。


(できると思うんだけどなあ……)


 だが、幸か不幸か、ルイーズの〝価値観〟はこの世界に囚われていなかった。

 それはなにも、生まれてこの方ルエアーラ幽谷から出たことがなく、人といっさい関わりがなかったから──という理由だけではないのだ。


(だって、前の世界でやってたゲームでは、聖女が土地ごと浄化してたもん。ゲームの名前は……ちょっと、思い出せないけど)


 ルイーズは、ルイーズとしての記憶のほかに〝もうひとつの記憶〟を持っていた。

 それがおそらく前世の記憶だと察したのは、はたしていつだったのか。

 幼い頃から物わかりがよく、年齢のわりに賢くて知恵が回るのも、すべてはその前世の記憶があったからにほかならない。

 まあ、残念なことにすべてを憶えているわけではなく、記憶は欠けたピースのように断片的で、基本的には知識に関することばかりなのだけれど。


(前のルゥの名前も、家族も、生き方も、自分がどんなふうに死んだのかもわかんないけど……。でも、少なくとも前世ではそうだったんだから(ゲームだけど)、できないって決めつけるにはやっぱりはやいよね)


 前世と今世は世界が異なる。つまり、常識も概念もちがう。けれども、おかげでルイーズのなかには正解の固定概念が存在しないし、柔軟性も身についていた。


「よし」


「ううっ、やっぱりやるのですか」


「ん、やるよ」


 当たり前を当たり前として捉えないことこそ、ルイーズの強み。

 何事も実践してみてから判断する。それがルイーズのモットーでもある。


「……あ、でも気をつけてね。毒が飛んできたら、すぐ逃げて」


「いいえ、逃げませんよ! たとえこの身が焼け焦げようが! ドロドロに溶けだそうが! 大切な姫さまのためならば! 不肖ディオン、ただの物質になり果てたとしても、姫さまをお守りする所存でございますれば!!」


「あ、うん。ありがと、ディー」


 従者の愛の重さに苦笑しつつ、ルイーズは気合を入れなおす。

 ザーベスに向かって両手を突き出しながら、祈りを込めた。


「……茎のお水と、お花の蜜が飲めるようになりますように」


 聖光力は、身体の内側に溜まる熱を外に向かって送り出すイメージで用いる。

 外に出たあとは、熱の手網を握り、対象を覆うように意識するだけだ。


(集中、集中……)


 ふわりと白銀の髪が舞い、額の〝聖刻印〟が淡く白い光を帯びて浮かび上がる。

 呼応するように、突き出した手の先にも同じ色の光が灯った。


「ああ、姫さま……なんてお美しい」


 ディオンのうっとりした声を聴きながら、身体から湧き出る力を器用に操って伐採したザーベスを隙間なく包んでいく。


(まってまって。裏側もちゃんと囲って。うん、そうそう)


 ちなみに、ルイーズの目にはこの聖光力が〝綿雲〟のようになって常に視認できているのだが、どうもこれはルイーズ以外には見えないものらしい。

 母でさえ見えていなかったのを鑑みると、ルイーズだけの特別仕様のようだ。


(……ほんと、ルゥ、イージーモード聖女でよかった)


 細かいことは気にしない。なんにせよ大助かりなのだから、それでいい。

 ただでさえ、生まれながらにハードな設定をされている身。

 人生のエンジョイレベルをあげるためにも、諸々の補助機能は今後も満載でお願いしたいところだ。


「きれいきれい、してね。毒はいらないから」


 ルイーズが強くイメージしてお願いすれば、その通りに力は動いてくれる。

 今回の目的は、茎の水や花の蜜を食せるようにすること。

 つまり、花全体から毒素を抜いて、人体に害がないものへと浄化できればいい。


(ほんの一滴も残しちゃだめだよ。ちゃーんと、すみまできれいにしてね)


 シュウウウ……と音を立てて、紫の煙が花から立ちのぼり始める。

 ほぼ同時、凄まじい速さでディオンがルイーズの鼻と口を布地で覆った。

 吸い込まないように、という配慮ゆえだろうが、急に背後から引き寄せられたルイーズは、本気で一瞬なにかの襲撃に遭ったのかと思った。


(びっ、くりした……心臓に悪い!)


 手足をぶらんと投げ出しながら、ルイーズは視線だけ動かして過保護従者を見る。

 なにするの、と不満も込めるが、ディオンは気にした様子もない。


「姫さま、これは離れた方がよろしいのでは?」


「んー」


 どうだろうか。

 たぶん大丈夫、の意を込めて首を傾げると、ディオンは眉間に皺を寄せた。


「たぶんは信用なりませんよ。失礼します!」


 あっと思ったときには、時すでに遅し。

 ルイーズの身体を抱えたまま、ディオンは鋭く地面を蹴って後方に飛んでいた。

 びゅおおっと逆風に巻き込まれながらも、一瞬の間にザーベスが遠のく。

 着地したのは、軽く十メートルほど離れた場所だった。


「ディー……」


 さすがに流しきれず、ルイーズは口元を覆う従者の手を外しながら嘆息する。


「すみません。しかし、姫さまのお身体になにかあってからでは遅いので」


「うん……うううん……」


 いつでもどこでも主第一。

 いまさら彼の〝ルイーズ至上主義〟を瓦解させることなど不可能に近いと悟ってはいるが、せめてTPOはわきまえてほしい、とルイーズは思う。


(ちょっとズレちゃったし……んもう。過保護なうえに心配性なんだから)


 せっかく隙間なく覆えていたのに、反動で綿雲がやや外れてしまった。

 途中に生えるザーベスで視界を遮られないよう少し移動して、ルイーズはなんとか軌道の修正を試みる。


(ん、へーきかな。ここからでもできそう)


 毒素と思われる紫色の煙は、まだもくもくと立ちのぼっていた。

 だが、それは上がるにつれて薄くなり、最終的には消えている。おそらくだが、立ちのぼった毒素も遅れながら聖光力が浄化しているのだろう。

 やがて煙が完全になくなったところで、ルイーズはディオンの手を取った。


「ディー。終わったよ。もうだいじょぶ」


「……姫さま、自分いま猛烈な感動に打ちひしがれているので少々お待ちを」


「待たない。ほら、はやく」


 目元を抑えて震えているディオンに苦笑して、ルイーズは繋いだ手を引いた。


「なんか、かわいいお花になったね?」


 あれほど禍々しい色をしていた紫色の茎は、若々しい青緑に。

 毒林檎のようだった花弁は、柔らかい薄桃色に落ち着いていた。

 流れ出している蜜もまるで蜂蜜のような黄金色で、断ち切った茎部分から染み出していた水滴もいっさいの濁りなく透き通っている。

 見た目に関しては上等だ。このやたらファンシーな色合いの花が、たった一滴で致死量となる毒素を含んだ殺人花だと思う者はいるまい。


「姫さまはここでお待ちを。自分が確認してまいります」


 ルイーズの手を離し、ディオンは恐る恐るザーベスに近づく。

 そうして、そっと茎に鼻を寄せ、くんくんと丹念に匂いを嗅ぎ始めた。


(……本能?)


 魔獣姿ならまだしも、美青年の姿でそれをやられると、ルイーズは正直、見てはいけないものを見ているような気がしてくる。

 やがて、ザーベスの上から下まで確認し終わった彼がどこか呆然と呟いた。


「姫さま──これは、大変なことですよ。いっさいの毒素が感じられません……!」


「ほんと? よかった。じゃあ飲め──」


「ああこれはどうしたことか。こんな神をも凌ぐお力を行使できてしまう崇高な姫さまの存在が知られれば世界の常識は一変してしまう……っ。たとえ姫さまが悪魔の御子であろうと人は姫さまを崇め奉り誰にも害されぬ檻のなかへ畏敬の念を抱きつつも閉じ込めてしまうかもしれない……。いや、まちがいなくそうする現に自分がそうしたいのだからっ!! ああ姫さまディーはどうしたらいいのでしょういっそこのまま人の手が及ばぬザーベスの地でたったふたり暮らしていくのもアリなのでは!?」


「絶対いや」


 真顔で言いきり、ルイーズはすんと両目を据わらせ、以降口を閉ざした。


「いやしかしっ、姫さまの力に頼りきりになるなど従者としてあるまじき──」


 ルイーズの拒絶など聞こえていないらしい。こうなったディオンはしばらく収まらないため、ルイーズは早々に放っておくことを決めた。

 主愛が強すぎて、妄想から現実に抜け出てくるまで時間がかかるのだ。


(というか……やっぱり、人相手じゃなくても浄化できるんだ。いまいち仕様がわかんないけど、けっこう自由度が高い世界なのかも?)


 ふむ、と思案しながら、ルイーズはひとり茎の部分に歩み寄った。

 そこでハッと我に返ったディオンが振り向く気配を感じたが、かまわず零れ落ちそうになっていた水滴を指先ですくう。


「姫さっ──!?」


「……ん」


 ぱくり、と。

 水滴が乗る指先を口のなかへ含んだ瞬間、ディオンの絶叫が耳をつんざいた。


「あああああああっ! ひっひひひひひ姫さまなんっなっなんってことをっ!」


「……うっ」


「姫さまああああああああぁぁぁぁあああっ」


「う、うそだよ。ディー、うるさい。耳がこわれちゃう」


 ちょっとからかってみただけなのに、ガックンガックン肩を揺らされる。

 完全に目を回しながら、ルイーズはなんとか壊れたディオンを宥めにかかった。


「だいじょぶだから。ほら、ディー。ルゥ、元気だから……!」


「ひ、姫さま……お腹は、痛くなっておりませんか? お身体に、異常は……っ?」


 猛毒を含んでいたはずの水を舐めてもケロリとしているのが信じられないのか、ディオンはぺたぺたとルイーズの柔い頬を両側から挟みながら問う。


(まったく。ディーったら)


 涙が浮かぶディオンの目元に手を伸ばし、ルイーズは小さな指先で雫を拭った。


「ごめんね。ルゥ、なんともないよ」


「本当の、本当ですか?」


「うん。毒なくなってるって言ったの、ディーだよね?」


「それはそうですが、自分の毒味もなしに……っ」


「だってディー、ちゃんとわかってたでしょ。ディーがそう言ったら、ルゥはこうするって。だからディーは、毒がないって確信してなきゃ、言わない」


 ルイーズの落ち着いた返しに、ディオンは半眼になって天を仰ぐ。


「姫さまに……自分という生物を理解していただいているのは、この上なく嬉しいのに……まさかこんな複雑な思いに駆られる日がくるなんて……」


「ディー?」


「姫さまの賢さには、本当にドキッとさせられますよ。どんどん大人になっていかれて……その成長が、ディーは嬉しゅうございます」


 噛みしめるように告げながら、ディオンは改めてルイーズの前に片膝をついた。

 幼い頃から変わらぬ美貌にどこか寂しそうな微笑が浮かぶ。


「ですが、姫さま。焦って大人にならなくともよいのですよ。姫さまはまだ、たったの五歳なのですから」


「…………」


「母上が亡くなられてから、ずっと我慢しておられるでしょう? 自分はミラベルさまの代わりにはなれませんが、せめてあなたが手放しに甘えられる存在にはなりたいのです。それができるくらいには、そばにいると思いませんか」


 あまりにも切実な色をはらむ、ディオンの瞳。

 彼の言いたいことは理解できる。彼が求めていることもわかる。


(……ディーの気持ちは、ありがたいし、うれしいんだけど)


 けれど、いま甘えてしまったら、ルイーズはルイーズのなかにある〝なにか〟が遠く離れていなくなってしまうような気がしていた。

 前世の記憶なのか、あるいは前世のもうひとりの自分なのか。

 はたまたまったく関係のないものなのか、それはわからない。

 されど、この〝なにか〟がなくなれば、ルイーズはいまのルイーズを保てなくなると本能が告げていた。だから、ずっとずっと抗っている。

 ──……母を喪っても泣けなかったのは、きっとそのせいだ。


「……ありがと、ディー」


「姫さま……」


「ルゥはね、ディーのこと家族だと思ってるよ」


 もとを辿れば、ディオンは喪った母から受け継いだ従者だ。一方で、生まれてこの方、あの限りなく隔たれた世界で共に過ごしてきた相手でもある。

 恋慕の類ではないにしろ、なににも代えがたい大切な存在なことに変わりはない。


「ディーのこと、大好きだもん」


「……っ」


「だから、心配しないで? せっかくお水も手に入れられたし、きっとお花の蜜も食べられるから、ふたりでちゃんと、生き延びようね」


 ディオンの手を引いて、ルイーズは浄化したザーベスの茎を全身で持ち上げた。


「はい、飲んで」


「えっ」


「ディー、水分不足だよ。顔色悪いし、クマもひどいし、飲まないとダメ。主がちゃんと、毒味してあげたから、ね?」


 切断された茎の部分をギュッギュッと押すと、溢れんばかりに零れ落ちてくる水滴。

 慌ててそれを手の皿で受け止め、ディオンは躊躇いながらも口に含む。


「……どう?」


「おいしい、です。姫さま。こんなに美味しい水は、初めてです……っ」


「んふふ、大げさ。はい、もっといっぱい飲んで。水筒にもためなきゃ」


「はい、はい、姫さま……っ」


 自身の涙なのか水なのかわからない状態で、何杯か水分を流し込んだディオンは、ようやく生気を取り戻したようだった。


 大丈夫だとは言いつつ、やはり彼も限界が近かったのだろう。食糧も水分も、自分はほぼ口にせずルイーズに与えていたのだから当然だ。


 心なしか髪にツヤが出て、美青年度が増したような気もする。


「さて、姫さま。これでまたしばらくは水分にも困りませんね。ザーベスの蜜は毒さえなければ豊富な栄養分を含むと聞いておりますし、もう無敵でございますよ」


「うん。なくなったら、また浄化すればいいもんね」


「あまり無理はさせたくないので、できれば早くグウェナエルさまが封印されている場所に辿り着きたいものですが……」


 そうは言いつつ、この荒野だ。進んでいるのか戻っているのかさえ判然としないこの場所は、もはや壁に隔たれていないだけの大迷宮といっても過言ではない。

 とはいえ、こんな大冒険もルイーズにとっては初めての経験。

 食糧と水分の憂いがなくなったいま、もう気持ちを切り替えて楽しむに限る。


「ルゥはディーと一緒ならへーきだよ。ピクニックしながら、パパのこと探そ?」


「っ、そうですね。自分も姫さまさえいてくだされば、たとえ火のなか水のなか、地獄の釜のなかでさえ笑っていられる自信があります」


「それはちょっと、どうかと思うけど」


 ルイーズは苦笑いしながら、ふたたび狼の姿に変化したディオンの背中に跨る。

 温かくて頼もしい、そのもふもふな背中が、ルイーズは昔から大好きだった。


「では、行きましょうか」


「うん」


 目指すは父──大魔王グウェナエルの封印場。

 いまだゴールの見えぬ果てのない旅だが、ルイーズの心は明るく上向いていた。

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