登場人物紹介①
⚪︎ルイス・ヴァレンタイン
ヴァレンタイン公爵家の嫡男であり本作の主人公。銀髪金眼の男の子で、かなりの美形。母親の趣味で髪を伸ばしており、昔はよく女の子に間違えられていた。
彼は幼いながらに武術や魔法の才能が高く、神童とまで呼ばれている。
しかし、その才能に胡座を欠いてしまい、幼少期はほとんど訓練をしたことがなかった。根は優しい性格だが、不器用なところがあり感情をうまく表現するのが苦手。
彼にはこれまで何度も死に戻りをしたという過去があり、心が一度壊れて再構築された結果、やりたい事とやりたくない事を徹底的に分け、戦闘とだらける事以外には興味がない性格になってしまった。
ただ、彼が廃人にならなかったのは、何度も繰り返される人生の中で両親だけは変わらずそばにいてくれたおかげである。
言葉にはしないが、ルイスは2人にとても感謝しており、また2人のような大人になりたいという密かな願いもあった。
だが、現在はそれよりも永遠の死を手に入れる事の方が重要であると考えており、一つ前の前世では軽い気持ちで自殺するほどには壊れている。
現在は冒険者のエイルとして帝国内を見て回った後、帝国を出ていくつかの国にも訪れていた。
冒険者ランクはSランクで、強敵と戦うことが大好きな戦闘狂であり、死に瀕することでしか生を実感できない可哀想な人物。
性格は基本だるそうにしているが、戦闘になると敵に容赦しない過激な性格になる。
今世でのお気に入りはフィエラのふわふわの尻尾で、あれを抱きしめながら寝るのが好き。
得意魔法:全属性
戦闘方法:武器の使用または格闘術、魔法
⚪︎アイリス・ペステローズ
ペステローズ侯爵家の次女で、金髪碧眼の美少女でありルイスの婚約者。
性格は穏やかで優しく、そして努力家。一目惚れをしたルイスの妻となった時、隣に立っても恥ずかしくないよう勉強中。
武術は苦手だが魔法はそこそこ使えて勉強も得意。周りから見れば、彼女がルイスに熱中しているのは明らかだが、ルイス本人は彼女のことを死神令嬢としか思っているため気持ちに気づいていない。
これまでの人生では、学園に入学後に勇者と出会い、決まってどこかのタイミングで恋をしていた。
しかし、現在は何故か初めての顔合わせ時点でルイスに恋をし、今では激重感情を抱いている危ない子。
ペステローズ侯爵領の近くにある街で再開しルイスの知らなかった一面を知った彼女は、彼を知りたいという思いから、まずはどうしたら自分と話してくれるのか考えている最中である。
属性:普通系ヤンデレ
得意魔法:水属性
戦闘方法:魔法
⚪︎フィエラ・キリシュベイン
獣王国の第5王女で、腰まで伸びた銀髪とアメジストのように綺麗な紫色の瞳が特徴的な美少女。
種族は銀狼族で、狼としてのプライドが高いため犬と間違えられると怒る。
美少女ではあるが表情があまり動かないため、初対面の人には人形の様だと思われがち。しかし、ルイス曰く、表情の代わりに尻尾と耳が感情に合わせて素直に動くため、ある意味わかりやすいタイプらしい。
種族的理由で属性魔法は使えないが、身体強化を使った格闘戦が得意。
最初は自身より強いルイスと一緒にいれば自分も強くなれると思ってパーティーに誘ったが、ルイスと一緒にいる時間が増えていくことで次第に惹かれていく様になり、氷雪の偽造でドラゴンと戦うルイスを見て憧れるとともに恋に落ちた。
ルイスによると料理が下手で、味は魔力器官を生で食べる並に酷いらしい。
尻尾の毛づくろいには非常に力を入れており、ルイスに出会ってからはいつ触られても良い様に朝と寝る前に欠かさず行っている。
属性:依存系ヤンデレ
得意魔法:無属性魔法(身体強化)
戦闘方法:近接による格闘
⚪︎シュヴィーナ
神樹国オティーニアの東区出身で、毛先にいくにつれて薄い緑色になるブロンドの長い髪に、エメラルドのように綺麗な緑色の瞳を持ったエルフの女の子。
ルイスたちが湾岸都市ミネルバに向かう途中、空腹により道の真ん中で倒れていたところを自分から無理やり助けられた。
その後は1人でダンジョンに挑んだりと頑張っていたが、死にそうなところをフィエラに助けられ、その後はルイスを脅して彼についていくことに決めた。
性格は出会った頃は明るくて少し子供っぽい性格だったが、ルイスの極端な性格とフィエラのルイス全肯定の性格に当てられ、いつしか姉のようにしっかりとした性格に変わってしまった。
ライアンとの戦いでは初めて人を殺したことで覚悟が決まり、そしてヒュドラとルイスの戦闘を見て彼の考え方や生き方に魅了された。
過去の人生ではヒュドラと魔族の手によって故郷が滅ぼされ、その復讐のために生きていた。
さらに強い力を手に入れるためシュゼット帝国学園に入学し、その後はルイスが魔族と手を組んだり魔物を操った人生でのみ勇者に手を貸していた。
属性:脅迫系ヤンデレ
得意魔法:精霊魔法、水属性、風属性
戦闘方法:弓、魔法
⚪︎ソニア・スカーレット
魔導国ファルメル出身であり初代賢者の血を引く女の子で、ウェーブがかかっており毛先にいくにつれて赤くなっていく紫色の髪と赤い瞳が綺麗な美少女。
幼い頃から魔法が使えず馬鹿にされてきたが、それでも魔法が好きだった彼女は魔法の勉強を続けていた。
そして魔法学園の入学試験を受けようとしていた日、獣人であるフィエラを助けようとしたことでルイスたちと出会う。
そこで自身の魔力が何者かによって封印されていることを知り、その封印をルイスに解いてもらった。
魔物討伐実習の際は暗殺者たちに命を狙われたがルイスたちによって守られる。しかし、自身の死を顧みないルイスの戦い方には共感できず、彼のことを否定する。
その後はフィエラとシュヴィーナに自身の考え方が間違っていると教えられ、ルイスたちのことを知るために冒険についていきたいとお願いしたが拒否された。
過去の人生では両親を殺した相手に復讐するためシュゼット帝国学園に入学し、ルイスと一緒に魔法の勉強などもした仲で、ルイスの数少ない友人でもあった。
ルイスが処刑されたり勇者に殺される時は、彼に憐れみや同情の感情を向けていた存在でもある。
現在は魔法学園の学園長に教えられながら魔法の練習をし、自分の力でルイスを見つけることを目標に日々頑張っている。
属性:ストーカー系ヤンデレ
得意魔法:火属性、闇属性
戦闘方法:魔法
⚪︎ミリア
ルイスに使える専属メイドで、幼い頃はルイスの姉的存在だった。容姿は非常に整っており、薄い緑色の髪に同じく緑色の瞳をした美少女。
年齢はルイスの3つ年上で、両親に憧れて幼い頃からヴァレンタイン公爵家で働いて来た。
昔はルイスとの仲も良かったが、歳を重ねるごとに身分の違いを理解し距離を置くようになる。
しかし、今もたまに彼のことを弟として見ており、アイリスとの顔合わせの時はルイスとアイリスの関係について心配していた。
ある日、竜帝を崇める者たちに攫われたミリアだったが、興味本位でその場にきたルイスに偶然助けられ、その時にこれまでとは違う彼の雰囲気に当てられて恋に落ちてしまう。
その後はルイスの旅に同行したいと願い出るが、容赦なく断られ心を壊してしまう。
しかし、専属から外すと言われたのに外されていなかった事で変な勘違いをし、今は危ない方向へと進んでしまった。
過去の人生ではルイスに虐げられた結果復讐をしたり、勇者を守るためにルイスを毒殺したりと危ない性格をしている。
属性:お世話系ヤンデレ
得意魔法:風魔法
⚪︎セフィリア・イシュタリカ
神聖国イシュタリカの現聖女で、肩のあたりまで伸ばしたピンクブロンドの髪に、鏡のように全てを映し出すかのような銀色の瞳をした美少女。
年齢はルイスの1つ下で、本来は神聖国の大聖堂にいるはずの彼女は、ルイスに会うためヴァレンタイン公爵領へときていた。
しかし、ルイスが旅に出ていたので会うことはできず、その帰りにたまたまルイスを街で見つける。
彼女は女神によって世界のことや自分の過去について教えられており、ルイスに謝罪したい気持ちでいっぱいだった。
しかし、ルイス本人はすでに過去のことだと気にしておらず、彼女の罪悪感が消えることはなかった。
過去の人生ではルイスを神の指示により神敵認定すると、彼の両親を目の前で殺させた。
ルイスはそんな彼女を自身の意思がない人形のようだと感じており、この世で2番目に嫌いな人間だと評している。
現在はルイスに少しでも謝罪をしたくて、どうしたら彼の力になれるのかと自分なりに考えている最中である。
属性:不明
得意魔法:聖魔法
⚪︎ドーナ
シュヴィーナの契約精霊であり、植物の精霊ドライアド。
元々は中級精霊であったが、契約者の心の成長と大量に貰った魔力によって上級精霊へと進化した。
ルイスの魔力が好きでよく彼から魔力を貰っており、そのせいで契約者であるシュヴィーナが落ち込んでしまった。
植物があればどこへでも瞬時に移動することができ、また植物を通して情報集めも行うことができる。
性格はシュヴィーナと違ってしっかり者で、彼女の両親にも信頼されているが、自然を壊す人族のことを嫌っており、ルイスに魔力を貰いすぎたせいか敵には容赦しない性格になった。
そのため、友達を作りたかったシュヴィーナではあったが、ドーナが人間を嫌うため友達も仲間も作ることができなかった。
種族魔法:植物魔法
戦闘方法:植物を操る
⚪︎勇者
過去、ルイスの事を何度も殺している青年で、聖剣に選ばれる予定の人物である。
年齢はルイスと同じだが、容姿不明、名前不明と謎が多い平民の男の子。
性格は悪を絶対に許さない絶対的な善性の持ち主で、自身や周りが悪だと判断すればそれは悪であると考えている。
悪には容赦する様子はなく、過去のルイスは何度もその善性によって殺されて来た。
得意魔法:不明
戦闘方法:聖剣を使用した剣技、魔法
ヴァレンタイン公爵家
⚪︎エドワード・ヴァレンタイン
ヴァレンタイン公爵家の現当主でありルイスの父親で、銀髪青目のイケメン。
剣術より魔法を得意としており、ルイスほどではないがその実力は帝国内で上位に入る。
ルイスのことは息子としてとても可愛がっており、またルイスの意見や考えをしっかりと聞いた上で彼のためになることはやらせてあげたいと考えている。
過去の人生では最初から最後までルイスの味方だった存在で、ルイスの心が廃人にならなかったのは彼とその妻のエリゼのおかげである。
⚪︎エリゼ・ヴァレンタイン
ルイスの母親であり、濃紺の髪に黄金の瞳を持った美女。
社交界ではその容姿から月の女神と呼ばれており、毅然とした姿から女性人気も高い。
しかし、ルイスのことは視野が狭くなるほど溺愛しており、ルイスの中性的な容姿を理解しているため、彼の魅力を最大限に引き出すため髪を伸ばさせている。
好きなことはルイスの髪を梳かすことで、小さい頃から彼の髪を梳かしていたのは他ならぬエリゼだった。
過去の人生では夫のエドワードと共に最後までルイスの味方であり続け、エドワードと一緒にルイスの心の支えとなっていた。
ヴァレンタイン公爵領
⚪︎ヴォイド
ヴァレンタイン公爵領にある冒険者ギルドのギルドマスター。
元SSランク冒険者であり、かなりの実力者である。ルイスとの絡みは少なかったが、彼のことはかなり気に入っており、ルイスが旅に出る時は貴重なマジックバッグを渡すほどだった。
⚪︎シーラ
冒険者ギルドで働く受付嬢で、とある出来事からルイスの担当を任されている若手の女性。
昇格試験の時、自分のミスでルイスを危険な目に合わせてしまった事を後悔しており、それ以降は彼のために職務を頑張っている。
現在はルイスが戻ってくるのを待ちながら、日々の業務に没頭している。
⚪︎ランドル
Aランク冒険者であり、ルイスが冒険者登録をしに行った時、彼に話しかけた人物。
ルイスと戦った際は油断していてあっさりと負けたが、実力は確かなものを持っている強者。
フィエラの昇格試験も担当しており、口調は悪いが面倒見の良いやつで、安心できる人物であるとルイスに認められていた。
⚪︎イゼラ
ルイスの昇格試験を担当したAランク冒険者で、彼のことを殺そうとしていた悪人。
しかし、最初からイゼラのことを信じていなかったルイスの手によって仲間たちは殺され、彼だけが主犯として冒険者ギルドにお届けされた。
その後は鉱山で奴隷として働いている。
⚪︎ガイザル
竜帝を崇める者の1人で、最後にルイスと戦った人物。
雷魔法が付与された魔槍イグベリアを使いルイスと戦うが、最後は自身の渾身の一撃をルイスに破られ死亡。
その際、魔槍をルイスに渡したり、満足した笑顔で死ねたことから、ルイスには羨ましいと言われた。
ペステローズ侯爵家
⚪︎マイル・ペステローズ
アイリスの父親であり、エドワードの昔からの友人。友人の息子と自分の娘が結婚して家族になれればと考えているが、一番は本人たちの気持ちが大事だと考えているため、アイリスには嫌なら断っても構わないと言っていた。
末娘のアイリスのことは特に可愛がっており、屋敷のメイドや侯爵領内では親バカとして有名である。
⚪︎シリス・ペステローズ
アイリスの母親でありマイルの妻。容姿はアイリスの母親なだけあってかなりの美女で、輝くような金髪からエリゼの対比として太陽の女神と呼ばれている。
マイルほどではないが彼女も自分の子供たちを可愛がっており、アイリスがルイスに恋をしたことに一番に気づいた人物でもある。
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