「珈琲に溶ける恋砂糖」月音様

「珈琲に溶ける恋砂糖」

著:月音様


https://kakuyomu.jp/works/16816927862896130978


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 本作は三十路近い恋愛小説家の「先生」(男性)と、その家事手伝いをしている、十近く歳の離れた「私」との密やかな恋の始まりが描かれた作品です。

 第一話は「私」の、第二話は「先生」の、第三話はそんな二人の様子を描いた構成となっており、短くさらりと読めました。



 読み終わって、口の中に角砂糖がザバーっとあふれてきたのかと思うくらい「あまーーーーーい!!」と叫んでしまいました。心の中で。笑


 王道ではあるのですが、「女性が好きなもの全部詰め込みました!」という印象で、ある意味振り切れた作品です。安心して読み進めることができました。


 小説家の先生と、家事手伝いの私。(身分差)

 三十路近い先生と、その先生と十近く歳の離れた私。(歳の差)


 今回募集した要素が二つも入っているとは、なんと殺傷能力の高い小説でしょう。

 おまけに、めちゃくちゃ個人的にですが、銀縁眼鏡と無精髭は大好物です。笑


 眼鏡をテーマにした文学賞に応募されていた作品ということで、眼鏡=先生の理性になっているのが絶妙だなと思いました。仕事のときは眼鏡をかけますし、キスのときは外しますしね。行動と理性がうまくリンクしていて、小物の使い方がお上手だと感じました。


 甘々ストーリーがお好きな方にはオススメの作品です。

 ご参加いただき、ありがとうございました。

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