第7話
アルカナと人類の戦いは続き、人類はエインヘリヤルやタロットを駆使することで、第一都市グローリアを含め、4つの都市を建設することに成功していた。
だが、それ以降は、都市の建設に失敗し続けている。
なぜなら、セフィラに作られた強大なアルカナが増えたからだ。
これからはアルカナについて説明しよう。
アルカナは簡単に言えば、天から降りてきた機械生命体だ。
通常のアルカナは、基本的にはアニマル、インセクト、ヒューマンの3種、それ以外はアンノウンとして分類されている。
例外として、セフィラが改造したことで新たに作られた改造アルカナは基本的に同じ姿のものがいないため、イレギュラーとして別枠で分類されていた。
アニマルやインセクトは地上にいた生物がモチーフの形をしている。
強さが本物とはまるで違うが、毒があったり走ることが速かったりなど、特性がモチーフとなった生物と似ている点が多かった。
ヒューマンに関しては、ただ形が人型であるというだけだ。
アンノウンに関してだが、もはや生物の形をしていない場合がほとんどだった。
イレギュラーに関しては、完全に例外だ。
コクマーと名乗るセフィラが作った改造アルカナだ。
元から存在するアルカナを融合・変形することで、新たなアルカナを生み出しているのである。
その中には、戦闘能力という面でセフィラを超えるアルカナも生み出されている。
ただ、イレギュラーはコクマーが手ずから作っているということもあり、数が少ないのが、救いだ。
だが、イレギュラーでも比較的数が多いのが『キメラ』である。
元々存在しているアルカナの特徴を複数有している合成アルカナだ。
これはコクマーが強力なイレギュラーを作る際にできた失敗作ではないかと考えられている。
キメラは強さがまちまちのため、脅威度が測りづらく、厄介とされている。
そんなイレギュラーだが、それぞれ1機ずつしか存在しない、本当に強力なアルカナが4種類存在した。
1種類目は、『ヨルムンガンド』。
全長が1kmを超える超巨大なヘビ型のアルカナで、最大のアルカナ。
耐久力が非常に高い程度で、特殊能力などは発覚していないが、その巨体自体がそもそも脅威だ。
2種類目は、『スルト』。
全長20m程の巨人型のアルカナで、全身が炎に包まれている。
歩くたびにマグマの足跡を残していくので、その炎の温度は約1000度だと予想されている。
3種類は、『ヴァナルガンド』。
全長10m程の巨大なオオカミ型のアルカナで、全身が白銀に染まっており、冷気を纏っている。
足元が即座に凍り付くので、その冷気はだいたい液体窒素レベルの温度だと予想されている。
最後の4種類目は、『テュポーン』。
全長40m超えの上半身巨人型で下半身ヘビ型のアルカナで、周りでは雷がバチバチと発生し、アルカナの表面は1000万ボルトを超える電気が流れているとされている。
これらのイレギュラーは、まだ能力が判明していないセフィラもいるが、戦闘に適した能力を持つセフィラと同等の強さを持つとされている。
つまり、セフィラを含めても最強格の存在であると言えた。
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