あれ。何だかお話の後半に、さらりと重要っぽい話題が。
……シェリーさん、元はホンモノのお嬢様なんだったのですね。
フォード家のご息女だったとは。
それが気付けばサーカス所属になって、巡り巡ってクランチェ家の養女とは、想像よりさらに激動の人生ですね、シェリーは。
フォード家は今まであんまりフォーカスが当たってなかった気がしたのですが、まさかこんな隠し玉があるなんて。
これもお国の上層部内では、実は知られた話だったり?
こうなると以前の、襲撃事件後に「シェリー牢に繋ぐべし」と言い張っていた方達の発言が、別の意味を持った気がしますね。
貴族同士の政争とか足の引っ張り合いとか、大好きです。
思わぬ方向への、話の広がりが感じられる回でした。
作者からの返信
こんばんは、濱丸様。
拙作をお読み頂き、誠にありがとうございます!
御返事が遅くなってしまい、大変申し訳ありません。
『サーカス』メンバーの中に、四大貴族のフォード家と同じ『フォード』を名乗る人物がいることは世間でも結構知られていて、特にシェリーはその強さや目立つ容姿からも有名でした。
しかし『サーカス』に襲撃を受けたジル本人がそのメンバーの一人であったシェリーを引き取ったため、話題性でそちらが上回ってしまいました。
『追憶の欠片2』ではシェリー達兄妹がフォード姓を名乗っていた理由をシェリーが語っているのですが、彼女自身はロイ・フォードとの面識はありません。彼女にとっての父親は実父のロイよりも、兄であり父代わりでもあったシエルと、ジルの方が近しい存在です。
フォード家にクランチェ家にと、意外にもお嬢様中のお嬢様なシェリーではあるのですが、色々転々としていた期間や『サーカス』にいた期間もあり全くお嬢様扱いされずにここまで来たため、どうにもお嬢様っぽくありません笑
フォード家とシェリーの関係については政界では有名な話で、「フォード家なら、妾共々子供も追い出す位はやりかねない」と、周りからはそんな風に思われるような家だったりします。……今更なのですが、シェリー周りの闇が深い!汗
国家間の駆け引きや、政敵同士の緊張感漂う探り合いを巧みに描写されている濱丸様にそう言って頂けて感激です…!
国同士の駆け引きや国内での派閥争い、良いですよね!
一枚の棋譜を見ているような、思わぬ一手に繋がる感覚にわくわくします。
今後は更に多方面を巻き込んでの話となっていくため、物語前半の学校メインの話とは雰囲気が大分異なってくるかもしれません。
反面色々と明らかになっていく部分もありますので、濱丸様の御都合のよろしい時に、拙作を少しでもお楽しみ頂けましたら幸いです。
改めまして、嬉しい御言葉をありがとうございます!
えーっ!? シェリーちゃん、現フォード家当主の娘さん!?
なんで見世物小屋に売られたんだ・・・強い魔力を持っているせいで学のない親に恐れられて捨てられて――みたいな話だと勝手に思っていたら、貴族ってことは誘拐された? でも身代金目当てなら分かるけど・・・
そりゃあ高貴な美人さんなわけですね! 納得です。
ジルに素直になれない姿もいとおしい。
私がジルだったら「娘よ!」と呼び掛けて抱きしめて頬ずりしたいけど、ドン引きされそう笑
作者からの返信
綾森れん様、素敵なコメントをいつもありがとうございます!
そうなんです、ジルが度々ロイのことを気不味く思っていたのは、シェリーがロイの実の娘であることに起因していました。
フォード家はクランチェ家や他四大貴族と異なって当主よりもご隠居達の方が権力があり、当主の結婚相手にも彼等の意見が尊重されます。
シエルとシェリーは妾腹なので母子共々放逐されましたが、フォード家にはシェリーと同い年で正妻との間にできた息子がいます。
時系列を整理すると幾ら理由があれど、ロイは結構な優柔不断の駄目男なのです…
この辺りのフォード家の話は泥沼まっしぐらな感じなのですが、御前試合編で語られる部分もありますので、御期待頂けましたら幸いです。
ドン引きはしないとは思うのですが、照れ隠しに抵抗はされそうな気がしますね…笑 猫かな??
でも抱き締めて頬擦りする位ぐいぐい行った方が、案外シェリーには効くのかもしれません。
…シェリーに頬擦りするジル、個人的には見てみたいです。
え?サラリと重要なことが最後に。シェリーちゃんの出生、過去は相当に闇がありそうです。
作者からの返信
こんばんは、焔コブラ様。
お声がけ下さりありがとうございます!
シェリーが問題視されることが多かったのは『サーカス』にいたこともですが、過去に四大貴族であるフォード家の姓を名乗っていたこと、現在は同じく四大貴族のクランチェ家の養女になったことも大きかったです。
妾腹とは謂えども、本来シェリーを引き取るならばフォード家が正当なのですが…紆余曲折あり、シェリーはクランチェ家に引き取られています。
『私とアリス』はアリス達の親世代からの因縁も関わってくるストーリーとなっていまして、物語後半から終盤にかけてはアリス達と大人達とで話が進んでいくことになります。
後にロイとジルも登場する親世代の過去編もありますので、お楽しみにして頂けましたら嬉しいです。