綺麗なタイトル回収でしたね。お見事です!
最初の頃は『二人のアリス』よろしく――アリス・リデルとアリス・レイクスの様に、二人の別のアリスが居るのかとも思いましたが……ギミックの多い貴作の事、そんなに単純では無いはずと思っていたら、今章で明かされた展開――。
『少女』と『淑女』、『夏の輝き』と『冬の薄暗さ』を内包する一人の成長した女性として、アリスを描かれていたのですね。今にして思うに、シェリーとの関係は未だ、あどけなさが漂う感じですが、麗との少し大人びた慕情が伏線の一つでしたね。
しかし、未だ未だ『サーカス』との死闘の最中――勿論、麗姉弟との邂逅も控えていると考えると、アリスの記憶が戻ったと喜んでばかりはいられませんね。次章からの展開も楽しみに御待ちしております‼
作者からの返信
おはようございます、綾杉模様様。
お返事が大変遅くなってしまい、誠に申し訳ありません。
拙作をお読み頂き誠にありがとうございます!
様々な年代を物語の舞台とされる綾杉様、幅広い知識に加えて色々とご存知で本当に尊敬です……!
『私とアリス』は『私』が『アリス』になる、戻る物語として付けたタイトルでした。『私』とは誰なのか、ちょっとしたなぞなぞといいますか「『私』って誰のことだろう?『アリス』はアリスだよね?」と、読んで下さる方に少しでも考察を楽しんで頂けたらなという思いがありました。
リデルならぬリドル…それでなくとも寒くなってきたのに、更に寒くなってしまいますね笑
「『少女』と『淑女』、『夏の輝き』と『冬の薄暗さ』」そう表現頂けて感無量です…ありがとうございます…!
少女のアリスへと贈られた『不思議の国のアリス』、そして一人の女性へと成長したアリスに向けられた『鏡の国のアリス』…前話の『アリス』の過去編は特に『不思議の国のアリス』を意識しておりました。
反面タイトルに引用しました文章は実際は『鏡の国のアリス』に登場するもので、両親から離れて現在のアリスへと成長していく…そんなイメージも含んでのタイトル付けだったので、深く読み解いて頂けて、嬉しくて胸がいっぱいです…!
『リヒト』との決着、加えて王姉弟との邂逅に、麗との関係。
この第40話は、アリスにとって大きな試練が続く物語でもあります。
記憶が戻った今のアリスが一体どういった選択を、行動をしていくのか。どうぞ、『アリス』を最後まで見守って頂けましたら幸いです。
改めて、お声がけ頂きありがとうございます。
アリスに記憶が戻ったのですね!
自分の顔のようなのに自分じゃない存在に声をかけられて驚くアリス、でも屈託のない笑顔の『アリス』には迷いがなくて、アリスを安心させてくれたことにホッとしました。
紅茶にミルクの例えがこの物語らしくて素敵ですね( *´艸`)!
作者からの返信
おはようございます、保紫 奏杜様。
拙作をお読み頂きありがとうございます!
そうなんです、これでアリスは過去十年分の記憶が戻ることになります。
『自分』という意識が消えてしまうかもしれないという状況の中、アリスを励ます『アリス』 は本当に強いですよね。
自分ではない自分のことも認めた上で、一人の『アリス』に戻ると言えるというのも中々できることではないのかなと思います。
そして『紅茶とミルク』に触れて下さりありがとうございます!
『不思議の国のアリス』の作中でもお茶会シーンがあるので、やっぱりここは紅茶かなと思ったのですが…昔の某CM『カフェ○レが飲みたいの~』が、頭から中々離れてくれません笑
過去の『アリス』は子供らしく食べ物の話題を多めにしていたのですが、何だかとても食い意地が張っている印象になってしまったような気がしないでも…笑
ついにアリスちゃんと昔のアリスちゃんが融合開始でありますな(((o(*゚▽゚*)o)))
さあ、どんなアリスちゃん目覚めをであります(((o(*゚▽゚*)o)))
作者からの返信
こんにちは、ユーディ様。
お声がけ下さりありがとうございます。
冷静に考えると『七年振りに記憶を取り戻したら、さっき夢の中で亡くなったはずの父親が別人の意識を持って目の前に立ちはだかっている』というのは、かなりシビアな話ですよね。
…我ながら、えげつないことをするものです←
足して2で割ったような感じなのか、今までのアリスの性格引っ張られるのか、それとも……
そして『アリス』は『リヒト』を前に何を思うのか、御期待頂けましたら幸いです。
お邪魔いたします。
おお、記憶を取り戻すってこうやって表現されるんですね。凄いです! 記憶の蘇りはいろいろな作品でよく目にしますが、二人の記憶(といってももともと一人なんですが)が、『交ざり合う』なんて、しかも紅茶にミルクが混ざるみたいなんて、とっても目に浮かぶようです。
紅茶とミルクだけに、なんて味わいがある表現なんでしょうか。(すみません、冗談のようになってしまいましたが、本気でそう思ってますので(笑))
とっても良かったですよ。
作者からの返信
こんにちは、根 九里尾様。
お声がけ下さりありがとうございます!
今までの自分を形作る記憶というもの。それを喪うことの大変さを身を以て知っている訳ではありませんが…最終的には鏡合わせのように『自分との対話』という形となるのかなと考えました。
『鏡の国のアリス』にも鏡が登場するので、そちらも含めた上でこうした『現在と過去のアリスの対話』としています。
辞書などで調べてはいるもののとても個人的な感覚にはなってしまうのですが…『混ざる』は全体的に撹拌されるイメージで『交ざる』は一部が交差した後で一つになるイメージがあり、ちょっとした拘りでした。
どの作品でも漢字の使い方には拘りがあったので、ご注目頂けて感激です…!
『紅茶とミルク』にも触れて下さりありがとうございます。
頭の中で昔の某CM『カフェ○レが飲みたいの~』が永遠リピートしてしまい、払拭するべく『英国と言ったら紅茶! よし紅茶とミルクにしよう!』という経緯がありました笑
裏話がいつもしょうもなくて、此方こそ大変申し訳ありません…汗
タイトル回収も終えて、次話でようやく現実世界の話に戻ります。
記憶が戻った『アリス』に待ち受ける『リヒト』の存在、彼女の物語がどういった結末を迎えるのか。どうぞ、お付き合い頂けましたら嬉しいです。
改めて、拙作をお読み頂き誠にありがとうございます!
目が覚めてアリスがアリスなる。
記憶の融合といえばそれまでだけど、なんだか大切なものが失われやしないか不安にもなります。
作者からの返信
こんばんは、かつたけい様。
お声がけ下さりありがとうございます!
早々に章タイトルを回収しましたが、全ての伏線を拾いきっているのか、実はちょっと心配です(小声)
幼少期のアリスと記憶を喪ってからのアリスとでは性格が少し異なりますが、芯の部分であったり、心の優しさは変わらないままであって欲しいものです。
何を失うことなく、大団円で終わってくれるのが一番ではありますが…