どことなく、麗と鈴麗は、運命に翻弄されてしまったように感じます。ただ、村での生活は苦しいものだったかもしれませんが、村を破滅させたのは自分の意志がスタートではなかったような気がします。
とっても微妙なところかなとも思いました。
意志の切欠は、他からだとしたら、これはもう運命ではなく意図的に仕組まれたものになってしまいますよね。
作者からの返信
こんばんは、根 九里尾様。
コメント頂きありがとうございます!
王姉弟は自分達の生まれ、扱いに対して鬱屈したものを抱えていたものの、「今直ぐにでも何とかしてやる!」という気概はありませんでした。
ある種の諦めにも似た気持ちではありますが、姉弟二人が明日をも生きていくためには必要な感情ではあったのかな…と。
しかしそれは、ミデンの登場により呆気なく崩壊してしまいます。
ヴァイス、シェリー、シエルの出会いが偶然の産物で会ったように、ミデンと王姉弟の出会いも、彼が魔法警察省の手から逃亡した先で偶々得た縁でした。
手を差し伸べる方からすれば相手の事情を知らないが故に、それは大したことでもないのですが…差し伸べられた方からしてみれば今までの人生をひっくり返すような、そんな運命、奇跡を感じる出来事ですよね…
ミデンは第33話の③で『幼少に植え付けられた憎しみは、やがて芽を出し花を咲かせる。貴方達も覚えがあるでしょう』と麗に言っているのですが、これはこの第38話③の麗の回想を示している、という裏話があります。
ミデンは作中で更に『やられたら、やり返せば良い』とも言っていますが、これは『追憶の欠片5』でのヴァイスの心理を重ねています。
ヴァイスを教育し、王姉弟を唆したミデン。彼が一番の悪役のような気が…?(今更)
王姉弟は加害者でもありますが、被害者でもあり…だからと言って彼等がしたことは許されるものでもなく…。
できることならば麗の命ではなく、彼の心にその本心を尋ねたい所です。そしてその役割は、唯一麗の心を知ろうとしていたアリスであったらなと思います。
あの村は本当に怖いであります(>_<)滅んどいて正解かもであります(*_*;龍でありますか(>_<)こいつは先に倒さないとでありますね('ω')麗さん、アリスちゃんに会うのでありますね('ω')待っているでありますよ('ω')
作者からの返信
こんにちは、ユーディ様。
拙作をお読み頂き、温かいお言葉を頂きまして誠にありがとうございます。
麗、鈴麗を虐げる村人もいたことは事実ですが、彼等姉弟に優しくしてくれた者もいたことは事実でした。
能力を上手く操れなかった当時の麗を唆し、村を破滅へと追い込んだミデン。彼の一番の武器は魔法による戦闘ではなく、このよく回る口と頭の良さにあるのかもしれません…一番質が悪い奴ですね←
八月いっぱいも私生活が忙しく、平日は御作品に中々お邪魔できず大変申し訳ありません。
リベンジャーの続きを拝読させて頂きますのを、楽しみにしております。
姉弟のしてしまったことを擁護するつもりはないですが、しかし、もしミデンさえいなければと思うとなんだか複雑な思いです。
作者からの返信
こんにちは、かつたけい様。
お声がけ下さりありがとうございます!
王姉弟の過ごしてきた環境には、確かに同情の余地がない訳ではありませんが…かといって二人のやったことが正しいかと言われると、また別問題ですよね。
ミデンが姉弟の目の前に現れなかったとしても、いずれ麗の怒りは爆発していたと思うので、この結末は免れなかったのかもしれません。
しかしミデンの存在がなければ、そうなるのにはもう少し時間が掛かったと思います。
改めてミデンの台詞を読み返してみると神経を逆撫でするような、怒りを煽る挑発的な言い回しに私自身良い感じにイラッとさせられたので、麗もより一層、今まで溜め込んでいた怒りが爆発したんだろうなと感じております…←